我が家の猫たちは今年17歳。完全室内飼いの猫の平均寿命が16歳くらいとのことなので人並みならぬ猫並みなのでしょう。1匹は慢性の腎臓病なので快挙といっていいかもしれません。まだまだ元気で長生きして欲しいです。
さて、そんなことを踏まえて、先日、猫保護団体のスタッフから言われた2つのことについて、ちょっと気になったので感じたことなどをまとめてみました。
1.「17歳?そろそろだね」
あるイベントで保護猫団体がブースを設置していたのでのぞいてみました。受付のところにいたスタッフと保護猫に老猫はいるか、貰い手はあるのかなどの質問をしていた時、うちの猫が今年17歳になるという話をしたところ、そのスタッフが「17歳?そろそろだね」と言いました。
そろそろ?そろそろ寿命が尽きる?死ぬって意味?
確かに平均寿命を超えましたので残りの時間は少ないです。そういう意味では正しいですが、果たしてそんなことを言われて喜ぶ飼い主がいるでしょうか?しかも、初対面の相手にです。
この方は多分、仕事柄多くの猫を看取ってきたので客観的なものの捉え方をするようになったのだと思われます。それで何気なく事実(平均寿命と現年齢)に基づくことを言ったのだと思います。
それでも、大事な家族のことを言われた身としてはムッとする気持ちがあったことは否めません。この時は苦笑いをして誤魔化しましたが。
せめて「17歳ですか、長生きですね」くらいで止めておくのが無難なのではないかと思った次第です。
2.「病院に行かないというのを広めようと思います」
保護猫団体に先頃がんで死亡した老猫がいたそうなのですが、病院で治療せずに自宅(団体の拠点だったかも)で看取ったことをとても誇りに思っているようでした。
いつの時点で行かなくなったのか不明ですが、それでも「がん」と診断したのは獣医さんだと思いますので、全く行かなかったわけではないと考えられます。
猫でも人間でも、がんになったらどう治療するのか、なかなか難しいところです。ステージによっても違うでしょう。
末期がんであれば病院に行かないという選択肢はありだと思います。緩和ケアを自宅でやると思えば一理あると。
特に猫であれば病院に行くこと自体が人間以上にストレスがかかりますし。
病気になった猫をどう手当てしていくか。これは本当に悩むところです。病院に行く時のあの「大騒動」「大仕事」を考えるとなおさらですね。
これは本当にケースバイケースだと思います。
繰り返しになりますが、病院に行かないというのは全く間違いではないとは思います。
ただ、それを人に勧めるのはどうかと。
また、保護猫団体という立ち位置の人が言うのと、一般の飼い主が言うのとは言葉の重みが違ってくると思うのです。
「病院には行かないの」と言うのは自由ですが、それを安易に勧めるのはどうかと思うのです。病状によっては病院に行った方が猫の体が楽になり、延命もできる可能性があるからです。
行く。行かない。本当に難しい選択です。
でも、猫にとって最良となる選択をしたいと、いつも思います。
参考までに、「猫の學校2 老猫専科」(南里秀子・著)という本にも病院に行かないこと、その理由が述べられています。
老猫の世話全般についても書かれていますので、参考になるかと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿