2016年1月24日日曜日

1214 老猫と腎臓病(腎不全)3 血液検査の数値(発覚時点で7割損傷!?)

腎臓病の有無を確かめるには血液検査をします。詳細はたくさんの専門家の先生がネットに書いている記事のほうが正確なので、ここでは我が「お騒がせ猫」が通院している病院とそこの獣医さんから聞いた話を素人的にまとめてみます。

だいたい初めは尿検査から始まって、尿タンパクが出ているかどうかで判断します。
前述したように、2015年11月に自宅で採尿したもので検査したのですが、この時は先生から、
「腎臓が悪くなる前にタンパク尿になる。尿タンパクはプラスマイナス(±)なので問題なし。糖マイナス、pH6.5、貧血マイナス1.020、糖尿、ケトンマイナス、硝酸塩マイナスで問題なし」というお話でした。(電話にて検査結果を聞いたので項目名が間違っているかもしれません。ケトンって何?)

これより前、2015年3月に血液検査をした結果は、次のとおりでした。

  • BUN(ビーユーエヌ、尿素窒素)が上限36のところ31
  • クレアチニンが上限2.1のところ2.8
  • 無機リンが上限6.6のところ4.2
  • 腎臓の場合クレアチニンの数値が大事で、それが高い。もっと高くなると皮下点滴に。
  • 腎臓が悪くなると貧血が出てくることがあるが、現在のところ貧血は無し。
  • 最近、液状の飲み薬が出たが腎臓をよくするのではなく、腎臓が悪くなるとタンパク尿になるのでそれを抑える薬がある。人間と同じで腎臓をよくする薬はない。将来的にこの投与も考えられるが、今のところは様子見。
  • また尿検査や血液検査を定期的にして経過観察する。
このときは院内で詳細な血液検査ができなかったので外注になり、後日電話で回答をもらったものでした。
今みるとクレアチニンが2.8って高いじゃん!これで様子見だったのかといまさらながらちょっと首をひねってしまいますが、過ぎたことは致し方ありません。

そして、激やせの2015年12月の後、明けて2016年1月の血液検査の結果は次のとおりでした。
  • BUNが標準値16〜36のところ42
  • クレアチニンが標準値0.8〜2.4のところ3.7
  • 無機リンが標準値3.1〜7.5のところ5.0
最近、行きつけの動物病院で詳細な血液検査ができる機器を導入したそうで、その機器により標準値に差があるようです。
この他、肝臓病、貧血、糖尿病の疑いは無しとのことでした。
しかし、1年も経たないうちにここまで悪くなっているとは・・・。

そういえば、2013年8月に血液検査をしてまして、この時にもクレアチニンの値が高くなったのですが、食事療法(ロイヤルカナン腎臓サポートスペシャル)で短期間で改善したため様子見となった経緯がありました。
  • 2013年8月  2.9
  • 2013年9月  2.2
  • 2013年11月 1.8
  • 2014年7月  2.2
そして今年2016年1月に3回血液検査をした結果は(1月6日、1月13日、1月20日の順)、
  • BUN     42→34→40
  • クレアチニン 3.7→3.6→3.4
  • 無機リン   5.0→4.8→5.1
BUNが下がったり上がったりしてますが、クレアチニンはほんの少しですが減少になってました。これがもっと下がれば毎日の点滴が2日やって1日休むという周期にできるそうです。
なお、この1月も肝臓病、貧血、糖尿病の疑いは無しでした。

素人の個人的感想ですが、以上から尿検査で尿タンパクが出なかったからといって安心してはいけないんだなぁと思いました。前回の繰り返しになりますが、老猫になったら血液検査は必須ですね。

獣医さんの話では、血液検査で「腎不全」と診断された場合、その時点ですでに腎臓の7割の機能が失われているそうです。つまり0〜6割はほとんど引っ掛からない?ここのところは今後何らかの検査方法が確立して早期発見ができるようになってほしいものです。

その7割が失われて3割しか機能していないなら、残りの腎臓に3倍働いてもらえばとりあえず10のところ9になるだろう、だから皮下点滴しておしっこをたくさん出させるという理屈なんだそうです。人間の場合、腎不全でそんなことしたら大変ですし医者がさせませんが、猫の場合は大丈夫なんだとか。まずは尿毒症になるのを抑えないと、ということらしいです。

また、腎不全は検査結果によりステージ0から4まであり、ステージ1までが症状が出ない状態だそうです。
我が家のお騒がせ猫が今どのステージかと言うと、2から3の間を行ったり来たりな状態だそうです。これをなんとか3に確定させないために毎日の皮下点滴、尿タンパクを抑える経口薬「セミントラ」、そして療法食で進行を遅らせていこうというのが現在行っている対処療法です。

あとはストレスのない生活を送らせること。飼い主がイライラしたり不安になると猫は分かると言いますので気をつけねばと思います。猫が暴れて点滴がうまくいかないとついイライラして大声を出してしまったりするので気をつけねば・・・。
でも、毎日がしっと掴まえて点滴させるのは?動物病院に行くストレスは大丈夫なのかしら?(獣医さんは大丈夫だと言ってましたが。)行かねば検査もできないですし、点滴に失敗したら連れていって獣医さんにやってもらわねばなりません。

そういえば、以前疑いのあった甲状腺機能亢進症の検査をしていないので、次の機会に念のためやってもらおうかと思っています。おそらく外注の検査になるだろうからこれだけで1万円コースになりそう・・・。

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