2012年3月31日土曜日

0140 猫を探して根津・谷中散歩

(青い眼の白猫@谷中)
2012年3月25日の@ttachiさんのセミナーの翌日、猫を探して根津・谷中方面を歩いてきました。

最初はどこか美術館でもと思ったのですが、うっかり月曜日だということに出発の数日前まで気づかずにいました。月曜日って、ほとんどの美術館が休館日・・・。
「じゃあ、どこ行こう?」と考えても脳内は美術館一色だったので、なかなか切り替えができずにいました。

そうだ!こんなときは猫スポットに行こう!格好のスポットを熟知しているのは、あの猫写真家さんしかいない!
というわけで、オススメ猫スポットを教えてもらおうと連絡したところ、なんと!ご一緒していただけることにっ!
2日前だったのに、アポ無し訪問みたいになってしまって申し訳ないです。せめてものおわびに北海道銘菓と「やきそば弁当ナポリタン味」を北海道から担いでいってお会いしました。

■根津駅〜根津神社■

(根津神社。この日は晴れたり曇ったりの日だった。)
根津駅で待ち合わせて、まずは根津神社。神社・仏閣といえば猫ですよね。2年くらい前に、ここで猫写真家さんは人なつっこい猫とよそよそした猫を見ているのだそうです。2年前ならまだいそうなので、期待が高まります。



それにしても根津神社、なんというか派手な建物。でも、空襲にも遭わず建築当時のまま残っているということは、当時からこの色?ちなみに昭和6年頃は国宝、現在は重要文化財となっています。

(うぬ〜、奧ピンだ・・・)
ひとしきり建物と梅を撮ったら、猫を探してきょろきょろ。だが、ぜんぜんいません。昼だからどこかで寝ているのかも。
そんなことを考えていると、視界の隅っこを横切る黒っぽいものが!猫だ!というわけで、こそりと後を追いかけます。人間が走って追いかけたら、逃げちゃいますので。

でも、すぐ土手の茂みに入り込み、とある木のそばで体をすりすりして動かなくなってしまいました。まだその場から動かなさそうだったので、土手の上に当たる場所に移動。
ちょうど乙女稲荷とかいうサブ神社っぽい感じの建物の裏手のようなところから下に向かって猫を撮りました。
しかし、猫は木にすりすりするのにも飽きたのか、すぐにどっかにいってしまいました。残念。
(猫、発見するも・・・。かろうじて猫近くの木にピントが合う。)

せっかくだから、乙女稲荷を参拝することに。だって目の前には朱色の鳥居がずら〜っと並んだ参道が!
こういうの、アニメでしか見たことが無かったので、本物が見ることができて感動。これはくぐるしかない!というわけでくぐってみました。意外と狭い、低い。
(アニメでみた風景が!←なんか違う)
(くぐる!狭い!低い!)
くぐり終わったところには、崖のところにキツネの巣穴みたいな大きな祠がありました。本殿はさらに上、ちゃんとしたのがありました。「乙女稲荷」。
さらにキツネが左右にある神殿もあったのですが、名称を書いた看板がありませんでした。ここも稲荷だと思うのですが。こっちのほうが神様がいるっぽい。御利益ありそうな雰囲気です。ウィキペディアで調べたら「駒込稲荷」とありました。

(乙女稲荷。オレンジ! )
(駒込稲荷)
(駒込稲荷の狛犬ならぬ狛狐?)

■「へび道」から猫スポットのお寺へ■
ということで朱色の鳥居も体験したし、猫もいなかったので、次なる猫スポットへ。
その前にちょっとお稲荷さんとおそばのセットで腹ごしらえです。
ランチセット、お団子付き(iPhoneで撮影)
(食後のお抹茶)
次なる猫スポットは、お寺。う〜ん、いかにも猫と相性がよさそうです。猫写真家さんによると、そこも2年くらい前に猫の親子が8匹ほどごちゃりと固まっていたとか。それは期待できそうです。

猫写真家さんは、2年前の記憶をたどり、お寺に向かいます。途中、「この道、川の跡ね」と教えてくれる。なるほど、この道のくねくね具合はまさに川。今でもおそらく道路の下で、暗渠になって流れているんじゃないかということでした。これが上野の池に注いでいるのだとか。帰ってから「根津権現かいわい浪漫ちっくマップ」なるものを見ると、「へび道」と書いてありました。

それにしても、いきなりアクセのお店やら、2人入ったら満員という但し書きのミルクホールやらがあってびっくり。いずれも民家の軒先的な、気をつけていないと通り過ぎるような感じです。でも、猫を探してきょろきょろしているから(挙動不審すぎ)、そういうものも目に入ります。

(探し猫の張り紙。見つかるといいね。)
道路を含めて街並みを眺めるのは楽しいですね。それにしても、道、狭すぎ。東京の住宅街ではこれが普通らしいです。北海道だったら、冬に雪で埋もれて通れなくなるだろうという狭さです。実際、北海道の道は道路脇の積雪を考えて道幅を取っているところがあります。(例:豪雪で有名な倶知安町(くっちゃんちょう)。夏場は片側二車線が、冬には積雪のため片側一車線になります。)

(道、狭っ!←注:北海道感覚です。ここ、一般道?)
さて、ちょっとした登りの道を進んで行ったところに、目的のお寺があります。この界隈はやたらとお寺+墓地のセットがありました。寺町?
途中に猫グッズのお店とか、千代紙など紙ものを扱ったお店なんかがあって、ここはまたじっくり見てみたいところです。今回は猫が目的なのでスルーですが。
(「月曜定休」orz)
(ここもお休みっぽい)
が、目的の寺に着くも、猫がいません。気配すらないのです。数ヶ月以上も前から猫がいない、という感じでした。「寺、間違えたかな?」と猫写真家さんが言うくらいです。
でも間違いじゃないことが判明。仕方ないので他にも猫がいそうな寺を探したところ、こんなのがありました。うーむ、微妙・・・。
(めおと猫塚)
■猫といえば墓地?谷中霊園へ■
気を取り直して3度目の正直に賭けます。次は谷中霊園。猫写真家さんは以前、ここで猫を見たというので、次こそは!と期待が高まります。
「でも墓地ですか?」と少々腰が引けていたのですが(じめじめ、暗い、幽霊出そう、というイメージでした)、著名な方の墓があり、その案内板まであった。桜並木もあり、じもてぃは平気で花見をするそうです。えぇ〜〜、墓場で花見!?
なるほど、墓地の敷地の中に一般道があり、そこを平気で人が往来している。札幌じゃ考えらません〜。
(谷中霊園の桜並木。ここだけ見たら、花見をしたくなります。昼間にね(汗))
さて、肝心の猫ですが、いません・・・・。置き土産?の「う○こ」があったり、「捨て猫禁止」「地域猫活動をしています」などの看板があるので、いることは間違いないのですが、姿はなし。
もっとも昼過ぎなので猫は寝ている時間。でも、寝ていそうな日向のぽかぽかした場所にも猫はおらず。「下町風俗資料館展示場(旧吉田酒店)」で見かけた青い眼のきれいな白猫だけが成果でした・・・。残念。(冒頭写真参照)

■絶対確実?夕やけだんだん、谷中銀座■
(歓迎のペナントが猫だっ。)
(夕やけだんだんと谷中銀座)
(「夕やけだんだん」の看板)
谷中銀座への道すがら、これまでの猫スポットにいるはずの猫がおらず恐縮する猫写真家さん。いえいえ、街並みとか散歩とか墓地とか堪能しましたので大丈夫です。人の思い通りにならないところが猫ですから。

それでも申し訳なく思った猫写真家さんが連れて行ってくれたのが、「夕焼けだんだん」のある谷中銀座。ここなら必ず猫がいる!ということで、いました!!商店街の入り口手前に、誰かがおやつをあげたらしく、数匹が集まっていました。

(這いつくばった目線までカメラを下げる。カメラはソニーのNEX-5N)

猫写真家さんは、すぐさましゃがんで(さすがにご自身の連載タイトルのように這いつくばりはしませんでしたが)、猫撮りカメラ(そんなのはないが、地面近くにカメラを設置しても液晶画面がチルト可動して見やすいカメラ)で撮影。
もの書き写真堂も猫撮りしながら、猫写真家さんの撮影テクを盗むべく観察。ちなみに、カメラはソニーのNEX-5Nに、買ったばかりらしい50mmF1.8のレンズ。めちゃ明るいレンズ!って、自分のCOOLPIX P300もF1.8でした。
(バンザイで猫を撮る。さすが男子、腕力でがっつりカメラを押さえている。
ちなみに筆者は背が低く、バンザイしても塀が邪魔して撮れませんでしたorz)
(白猫を撮る猫写真家さん)
(白黒のねこをいじる猫写真家さん。子供がうらやましそうに見ていた。)
せっかくなので商店街ものぞきましたが、ここもなぜか月曜休みのお店が結構ありました。猫グッズの店がお休みというのが痛かった・・・。
でも、オリジナル猫バッグを買ったり、屋根の上の作り物の猫にだまされたりしながら、散策を楽しむことができました。
途中、猫写真家さんが「この道は江戸時代からあるけど、こっちは近年作られたっぽい」と話されるので、持っているiPhoneをのぞくと江戸時代の地図が表示されていました。それを見ながら歩いてた?さすが古道研究家でもあります。
(猫グッズのお店。月曜定休orz)
(「森鴎外生誕150年」ですかぁ。知らなかった。いつの間にか曇天。)
(これが谷中銀座の看板猫らしい。木彫り?右の猫の口元がめちゃくちゃリアル猫っぽい。)
(「猫、いた!」(矢印)(iPhoneで撮影))
(つくりものでした・・・だまされる人は多いらしい。(iPhoneで撮影))
(別角度から。(iPhoneで撮影))
(ここにも。(iPhoneで撮影))
最後は、日暮里駅までぶらぶらと歩きながら、「ここは元は崖地で」「ここからここまで台地になっていて」などと地形の話を聞きながら散策しました。古道に詳しい猫写真家さんに自著の解説をしてもらいながら歩いているという、超豪勢な散歩でした。
帰りの飛行機の時間が近づいてきたので、日暮里駅から見えるスカイツリーを撮影して、一路羽田空港へ。
猫写真家さん、ありがとうございました。

(これは谷中霊園の端っこから見たスカイツリー。写真左下が崖っぷちで崖下に線路が。)
(日暮里駅付近からみたスカイツリー。)
(なぜかチェスの駒の車止め。) 
(跨線橋の欄干の桜。)

ということで、最後の最後で猫成分を補給し、下町散歩は無事終了しました。今度は火曜日に行く!

(また来る!)
注:写真は、特に記載がないものはNIKON COOLPIX P300で撮影。


【こちらもあわせてどうぞ】


【師匠の本です】



お礼にさりげなく宣伝。





こっちのほうが道プラスアルファがあって好き。

2012年3月27日火曜日

0139 第4回 No Second Lifeセミナーに参加した

(セミナー当日に移動だったのだが、千歳空港、よもやの大雪。
行けないんじゃないかと焦った。雪で飛行機の向こう側の景色が見えなくなってる。)
2012年3月25日に開催された、立花岳志(@ttachi)さんの第4回 No Second Lifeセミナー「人生がうまく回り出す!クラウド時代のセルフ・マネジメント」に参加しました。
その内容を、自分がグッときた部分を中心にまとめてみました。
なお、セミナーをじっくり聞いてもらうという立花さんの趣旨で、当日表示された資料は後日参加者に配布されるため詳しいメモは取っていないため、アプリ名など詳細はのちほどアップ予定。(アプリ名、アップしました。)

■あなたの5年前は?5年後は?
自分をマネジメントするためには、自分はどうなっていたいのかを思い描く必要があります。
そこで、人生を5年単位で考えてみる。立花さんにとって5年というのが将来どうありたいのか考えるのにしっくりくる長さだそう。

5年後を考える前に、5年前に遡って自分の人生を思い起こしてみる。すると何が見えるか?わかるか?
例えば、勝間和代氏の5年前(2007年)は彼女の勝間名義の本が出た年。つまりデビュー年。これには会場もおどろきの声が。
また本田直之氏も約5年前に「レバレッジリーディング」でデビューしています。
この2人は、さらにその5年前からの5年間(2002~2007)はむちゃくちゃ頑張ってるはずと立花さん。

過去の5年間を思い起こすことで、これからの5年間を考えるヒントが得られる。
これならば、いきなりこれから5年間を考えましょうと言われるより、何かキーポイントを見つけやすそうです。

■「残業が多いから時間がない」も自分が選択した結果?
人生を回すためには視点を高く、他人を気にしてはいけないなどがあるが、特に「他人を気にしない」というのは、立花さんが決断を他人に委ねていた失敗から特に強調したいところという。

他人を気にしない、他人に決断を委ねない、つまり、自己責任思考、選択意考ということ。
具体的に言うと、例えばやりたいことがあるけど残業が多くてできないというが、その残業を選択しているのは自分。変わりたいけど変われないというのも、変わるのが怖いから現状維持という選択を自ら行っているだけ。

ここで大事なのは、すべてのことは自分で選択した結果であるということ。これを認めるのは大変な労力と苦痛を伴うのだが、これを克服しないといつまでも他人のせいにして何も変われない。

■6本の柱で5年後のなりたい姿を書き出す
人生の6本の柱(仕事、家族、財産、健康、教養、趣味)は、ワタミの社長の本から。例の話題に触れ「この人がリーダーであることの是否はあるが、本に書かれていることは納得がいく」とのこと。この件に関しては、立花さんのブログに記載があります。
ちなみに、6本の柱についての立花さんのサイトはこちら

セミナーでは、この6本の柱を5年後のなりたい自分を考える際の参考としました。
なぜ5年という日付が必要かというと、人間は日付がないと行動が伴わないから。これは他のセミナーやブロガーさんも言及しているところ。締め切りがないといつまでもやらないし、手をつけたとしても「締め切りがないからまだいいや」と先送りが発生します。

立花さんの5年前は、まだ会社員。今より20kgくらい太っていた。(ここで当時の写真公開。失礼ながら、街で会っても気付かないくらいの全くの別人の写真でした。)
マネジメントの仕事をしていたが、これが大嫌い。部下ともうまくいかない。休みの昼間からお酒を飲んでいたという「ダメダメ人間」。そんな立花さんがこれじゃいかんと、まず5年後にどうなりたいかを書き出してみた。結論から先にいうと、5年後の今、立花さんはそれをすべて実現しています。

(セミナーでの立花さん。この立ち姿がかっこよかったので掲載)

■「なりたい自分」を書き出してみる
休憩をはさんで、5年後に「なりたい自分」を書き出すワークの時間に。

ルールは、
  • 思いついたままに書く
  • 思い切り背伸びする
  • 実現できるかどうか悩まない
  • 自分に照れない

すらすら書ける人、ペンを置いてうなる人など様々でしたが、「どうなりたいか常に考えている人はスラスラ書ける。こういう人はそれを実現しやすい」そうです。

このあと5~6人のグループになり、それぞれの「なりたい自分」の発表に。これはその内容をみんなで批評するのが目的ではなく、みんなに話すことで自分の中の「こんなことできないんじゃないか?」というストッパーをはずす目的なのだそうです。

もちろん、書いただけ、披露しただけでは叶わない。書いてニタニタしているだけではダメ。5年後にこうなりたいという「夢」を目標にして初めて第一歩なのです。

ここで時間管理のマトリクスの話に。縦に「重要なこと」「重要でないこと」、横に「緊急なこと」「緊急でないこと」の4つのマス目を作るものだ。それぞれ第1領域(重要で緊急なこと)第2領域(重要だが緊急でないこと)第3領域(重要ではないが緊急なこと)第4領域(重要でも緊急でもないこと)となります。

会社員だとどうしても第1と第3のウエイトが大きく、帰宅したら第4の「テレビを見てだらだら」というパターンになってしまう。どうしても第2に手が付けられない。
だが、なりたい自分になるためには、第2 の領域がいちばん重要なのです。

「でも仕事が忙しくて・・・」と言う人は、自分で第2に着手しないということを自分で選択していると認識することが肝心。自分に原因がなく、どうしても時間が取れないなら転職を考えたほうがいいとまで立花さんは言い切る。

■5年後のありたい姿(夢)を実行に移すには?
では、具体的に5年後の夢を今から実行に移すまでにするにはどういうやり方をするのか。
ここで出てくるキーワードは2つ。

・人生のPDCAサイクルを回す
・スパイラルアップ

前者は生産系のことばですが、ここでは夢と今の自分を比較してみることに当てはめます。そうすることで目標・計画が生まれてくるわけです。
スパイラルアップは勝間氏の考え方で、同じところをぐるぐるではなく、旋回しながら上昇していくという意味とのこと。
これらを踏まえて、まず5年後を描き、それを実現するために1年後までにすることは何か? 3カ月後にすることは? 1カ月後は? 1週間後は?1日後は?というふうに、徐々に未来から現在にまでに落し込んでいきます。

■立花さん流の計画のしかた
では、立花さん自身の手法を会場で公開してくれたので、ざっくりと紹介してみます。

・5ヶ年計画の作成
人生の6本の柱ごとに書き出し、毎年改訂します。
ここは「背伸び」するポイント。ブレーキをかけずに書く。するとどんどん書ける。立花さんはA4用紙5枚にもなるそうです。

・5ヶ年計画を年次計画に落とし込む(年次スタート)
ここは、5ヶ年計画を実現させるために、この1年で達成したいことを書き出す。5ヶ年計画の分割。今は正月に実施しているとのこと。前年、レビューの修正ポイントも加えます。

・年次計画を四半期計画に落とし込む
1,4,7,10月1日に実施します。
1年計画をベースに、3カ月で達成したいことに分割、列挙します。
前の四半期レビューの修正ポイントを加えます。

・四半期計画を月次計画に落とし込む
毎月1日に実施します。
四半期計画を1カ月で達成したいことに分割、列挙します。
前月レビューの修正ポイントを加えます。

・月次計画を週次計画に落とし込む
ここも月次計画をベースに1週間でやることに落とし込むわけですが、ここで初めてタスクにしてタスクリストに落とし込みます。つまり、それ以前はタスクリストにもカレンダーにも入れないということです。ここで、やっと目標がタスクに変換されるわけで、ここがいちばんのキモ。
前週次レビューの修正ポイントを加えるのも忘れずに。

・週次計画を日次計画へ落とし込む
ここは単に日次計画を作って実行するのではなく、立花さんは次の3つを実行しているそうです。

⒈日次スタート
タスクリストと予定表を確認します。
最重要タスクをほぼ日カズンに書き出します。
前日レビュー結果を引き継ぎます。
「やりたいこと」「やりたくないこと」を書き出します。

⒉日次クローズ
今日のタスクの進捗率を確認します。
翌日のタスクを調整し、予定を確認します。

3.日次レビュー
ライフログ的作業が中心。
「4行日記」「名刺整理」「レシートスキャン」「家計簿」など。

そして、さらに年次から日次まですべてにレビューを行います。年次レビューは年末、四半期レビューは3カ月ごと(4月、7月、10月、翌1月)、月次レビューは月末といった具合です。
この振り返りで途中の目標はもとより、5ヶ年計画すら変わることもあるそうです。やめてしまうものもあるが、それでもかまわない。「やりたい」と思うことをやるのが大事。当初の夢や目的にこだわらない。また、計画より遅れていてもかまわない。どうしてもやりたいことなら軌道修正すればいいそうです。「遅れている」と認識すること、それでも追いかけてやっているんだと認識することが大事。

やりたいことを毎日書き出すと、頭の中の定着率が高くなります。また、毎日書いたり、見返しているとやりたくなくなることもあるが、それでもいいのだとか。ポイントは、どうしてもやりたいことは、あきらめずにやること。「今週できなかったから」とあきらめない。「できない週もある」と気持ちを切り替えるわけです。このしつこさがカギだとか。

■クラウドセルフマネジメント
セミナーも3分の2を過ぎたあたりで、やっとクラウドが登場。
ここでは立花さんが実際に使っているiPhoneアプリを次の5つに分類して紹介。

・自分管理
プロジェクトは実行されなくてもいい。これをタスク管理ツールに入れてしまうと「やらなければならないこと」になってしまうので要注意。「やること」「やりたいこと」「やるかもしれないこと」を記録するアプリを使う。これには、OmniFocus(プロジェクト管理)を使用している。



ほかに、
  • Toodledo(タスク管理)
  • Toggl(タイムトラッキング)
  • iCloudカレンダー(カレンダー)
  • SugarSync(ストレージ)
  • Evernote(外部脳)








・睡眠管理
睡眠時間はすごく大事。だからしっかり管理する。
  • Sleep Cycle Alarm Clock(睡眠時間と質を管理)
  • Daily Tracker(睡眠時間管理)




・モチベーション維持
「続けている」ことを実感するのが目的。あるタスクについて実行したらチェックを入れるだけのアプリ。
立花さんの場合はランニング、読書、ブログの更新など。これらのチェックが100を超えたあたりからやめられなくなり、別次元にいくそうです。また、会場で「悲しいお知らせ」ということで、読書とブログの更新がいずれも50日前後で連続がストップしてしまったことを報告。このセミナーの準備のために時間をとられたことが原因ですが、連続更新が100をゆうに超えて900以上になっているランニングはしっかりこなしているそうです。やはり100が「壁」と実感したのだそうです。

  • Streaks(モチベーション管理)
  • Countdown Calendar(デッドライン管理、モチベーション管理)※
  • カウントダウンカレンダー(外出時間管理)※
※注:英語とカタカナですが、まったく別のアプリ。








・習慣化
人間は、やり慣れていないとやりたくないと思うそう。あることを始めて定着するまでの期間には21日、29日、1カ月など諸説ありますが、いずれにしてもひとつずつ始めること。それが定着したら次の新しいことを始めます。
また、起きてすぐやることというのは先送りしにくい傾向にあり、逆に夕方近くになってくると先送りしがちになります。これを利用して習慣化したいものは朝の早い時間にやってしまうのがベスト。
このほかの習慣化のコツは、ひとつずつ始める、1ヶ月続いたらまたひとつ増やす、楽しめる仕組みとセットにすること。

  • Due(強力リマインダー)


・体調管理
立花さんはランニングをしているので、その記録を取る目的のアプリがいくつかあります。ちなみにランニング中は、3つのアプリを同時に起動させているそうですが、単にガジェットとアプリをいじるのが好きだからだそうです。普通はひとつでいいとか。
他にカロリー計算アプリ、体重記録アプリ(体重計と一体のもの)も利用しています。

  • Withings WiFi BodyScale(体重・体脂肪管理)
  • iLoseWeight(体重・体脂肪管理、体温・血圧管理)
  • カロリー管理(カロリーの管理)
  • RunKeeper(ランニングログ)




■まとめ
以上、セミナーの終りに立花さんが次のまとめで締めくくりました。

  • 夢はでかく。でも期限は切る。
  • 夢を目標に変換する。
  • 目標をタスクにする(実行可能な形に)。
  • 目標を見失わない(常に見返す)。
  • 継続できる仕組みを利用する。
  • 楽しく、かつ、しつこくやる。

最後に立花さんからひとこと。

その気になって5年やれば、何かが起こる! 

やってみますか!

(追記)2013年10月
アプリリンクを貼り直していたのですが、2013年10月現在ですでに存在しないアプリもあります。記事からは削除せず、2012年3月のままにしました。