2011年6月26日日曜日

043 デジハリ・オンラインスクールをやってみる〜宣言・準備編

「さいごまでやりなさいよ」
ひょんなことから、デジハリ・オンラインスクールを始めることに。
コースは、「グラフィックソフト講座Lite」
3ヶ月かけてイラレとフォトショの基本から応用まで、動画を使って勉強するコースだ。

受講料は102,000円なんだが、なんと「Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard」(ヨドバシで178,542円。6月26日現在)が付いてくるのだ。指定校学生用だがアカデミックパックじゃないので、アップグレードもできるらしい。これ、おいしくないか?

フォトショは2.5から使っているけど、フォトレタッチばかり。加えて我流。イラレに至っては使ったことがない。ここはひとつしっかりやってみるか、ということで申し込みをした。

でも、ひとりでこそこそやったらさぼりそうなので、ここで宣言して退路を断つ。「仕事が変わって忙しくなったからできなかった」という言い訳もシャットアウト!・・・したい。

【宣誓】
 私 もの書き写真堂は、9月21日までのグラフィックソフト講座Liteを完遂することを誓います。
 また、その課程をTwitterおよび当ブログにて適宜報告することを誓います。

開講は6月29日。さあ来い!

・・・が、準備段階でけっこうしょぼしょぼなことがあって、「大丈夫か?」な状態。
まず、ネットからの申し込みでコケたので、事務局に電話。受付時間ぎりぎりに電話したのに、すごくていねいに教えてくれて恐縮した。が、問題は解決せず。
「お客様はMacでしたね。では、わたくし、今ウィンドウズで見ていますので、Macのところに移ってからこちらからお電話いたします」
え・・・・?
それじゃあ同じ現象が出るかどうかわからんじゃん。
まあ、結果はうまくいったのでオーライということで。事務局の女の人が感じよかったし。ちなみに、改めて試してみたところ、今現在はこの問題は解決しているっぽい。

で、後日談。
今後のやりとりはメールがメインらしいのだが、「お申込手続き完了のご連絡」というメールにあった「ご受講開始までの流れ」というPDFのURLをぽちっとすると、「指定されたページはみつかりません」と出る。(今現在もそのままだったりする。)
さらに「2011年6月生 開講スケジュール」のPDFのURLをぽちっとすると、5月生のスケジュールが表示され(メール受信日が5月末だった)、改めて6月20日頃にぽちっとすると今度は7月生のスケジュールが。どうやら同じURLを使って中身を更新しているみたい。この手法は毎月の発表モノでよくやる手段だから問題ないんだけど、メールにはPDFそのものを添付して欲しかった・・・。

しょうがないので事務局に電話して、スケジュールは無事ゲット。たぶん前と同じ女の人だったっぽい。感じが良かったので、結果オーライ。いや、「対応って大事だな」ということを学んだ分、もうけものかも。

それにしても、これから3ヶ月、そういう意味で大丈夫なんだろうか・・・・?

042 片付け三位一体の術

昨日設置したiMacと周辺機器。今のところは片付いている。

1 はじめに

自宅でも職場でも、どうにも片付けられないし、片付けてもすぐに元の木阿弥。あーもーいいや、片付かなくて死んだ奴はいないし、と開き直ってみる。こんな状態を誰しも一度ならずは経験しているんじゃないだろうか?

かくいう自分も子供の頃から片付けは苦手で、おかんにしょっちゅう「片付けなさい!」と怒鳴られていた類の人間。

が、あるときを境に部屋がそこそこ片付くようになり、さらにごちゃごちゃしているとイライラするくらいに人格が変貌したのだ。

「やればできるのよねー」

という意志の力はあまり関係ない。だって、あばうとな自分が出来てるんだから。その機動力になっている言葉、または片付けのバロメータになっている言葉がある。それが、これ。

「部屋の乱れは、心の乱れ」

だいたい仕事が忙しくなってデスクの周囲を整頓しないとか、家のなかのことを構わなくなるというのは、精神的にかなり切羽詰まっているとき。気持ちに余裕がないと、片付けに気持ちが動かなくなるのだ。なので、部屋が雑然となってハッとしたら、この言葉を唱えて気持ちを切り替えている。

とくに顕著な場所は、自宅のダイニングテーブル。なぜかここが、食事をするところ兼ブログを書いたりカメラから写真を吸い上げたりと、作業場にもなっている。ちゃんとOAルームなる場所もあるんだが、ここで作業するとなぜか落ち着くので、こうなってる。

「ダイニングテーブルって、いろんなモノが集まってくるのよね〜」
つまり、いちばん使う場所でいちばん目に付く場所ということ。で、使う道具が集まってくる。心に余裕がないと使いっぱなし。「どうせ次にまた使うんだから」という気持ちで置きっぱなしにして、結局、その道具に場所を占拠されてしまって、収拾が付かなくなる。
この状況を表す言葉を知り合いの建築士さんに教えてもらって、苦笑したことがあった。

「仮末代」(かりまつだい)

ちょっと置いておこうと思ったつもりが、結局片付けられずに末代までずっとそこにある。だけどそれは定位置ではない。
これ、うまい表現だなぁと感心して使わせてもらってる。

前置きが長くなったのでこれくらいにして、さっそく次から「もの書き写真堂流片付け三位一体の術」について触れていきたいと思う。相変わらず長いから、エントリーのタイトルは短くした。これも片付けか?

2 三位一体とは?

片付け術なる本やTipsはこの世にたくさんある。
いろいろ試したけど、やっぱダメ、ということもたくさん。
試してみてダメだったら次、最終的に自分に合ったやり方を探す、というのもアリだろう。

その結果、もの書き写真堂としては、3つの小技を合わせ技にするのが有効、ということが判明した。それで三位一体。
だけど、3つとも新しいワザでもなく、むしろ当たり前。組み合わせるというのがキモ。

1)モノの定位置を決める。
2)使ったらすぐ元の位置に戻す。(仮末代禁止!)
3)その場所にあるべきでないモノを持ち、あるべき部屋へ移動する。

ということで、さっそく実践編。

3 実践してみる

1)モノの定位置を決める。
もう当たり前すぎるくらい当たり前。でも、モノがいっぱいで収納出来なかったら定位置もなにもあったもんじゃない。
なので、家の中にモノがあふれているようだったら、片付けから始めなければならない。この第一関門がデカくて、だいたい挫折する。自分もそうだった。
それが、なぜ変わったか?

・部屋をリフォームして、作り付けの収納を作った。
・収納ボックスなども同じものを購入して統一感を出し、棚などにまとめやすくした。
・いらないモノをとことん捨てた。

当たり前だが、これをやるだけでずいぶん片付く。ただ、残念なことに順番を間違えた。いらないモノをまず捨てなければならないのだ。でないと、いらないモノの定位置まで作ることに。
これからやろうと思っている人はぜひ、いらないモノは何かを決断して捨てることから始めてほしい。

この捨てることについては、ここで書くとそれだけで一つか二つのエントリーになっちゃうので、また後日。ああ、これも先に書くべきで、順番が逆か。

・・・気を取り直して。

さて、とことん捨てたら既存の収納でも間に合うようになるはず。自分みたいに作り付けの家具を作らなくてもいいが、これから自宅を増改築、新築、あるいはマンションを購入するなら、ぜひ収納も考えて間取りなどをチェックしてほしい。

特に戸建て新築・マンション購入なら、作り付けの家具などのオプション設定はせずに、入居後しばらくしてから作るほうがいい。ある程度暮らしてから作ったほうがライフスタイルにぴったりくるし、販売業者・施工業者に頼むよりおしゃれで安いリフォーム会社をゆっくり探すことができる。←うちはこれ。

棚や押し入れなど大きな空間に収納するのであれば、収納ボックスなどは同じサイズや色で統一するとまとめやすいし、でこぼこしないから見た目もすっきりして気持ちいい。これは片付けが好きになるポイントだ。
オーダーメードの棚に、同じボックスで統一
以上の環境が整ったら、それぞれのものに「指定席」を付与する。次に、その場所への動線を自分の体に覚え込ませる。例えば、台所に立って「包丁」と思ったら無意識に体が動いて取り出している感じ。
この「体が覚えた動線」ができあがったらしめたもの。動きが自動化されているようなものだから、次の「元に戻す」がかなり楽になる。

2)使ったらすぐ元の位置に戻す。(仮末代禁止!)
うっかりちょっと置いておこうとしたら、すかさず自分に「仮末代禁止〜〜〜!」と叫んでいた。いや、それだけやれば片付くという話ではないが、声かけも効果ありということ。

片付かない大きな原因のひとつが、この「ちょっと置いておこう」なのだ。
自分ではその代表が、洗ったあとの食器類とたたみ終わった洗濯物。
どちらも、「洗った」「たたんだ」で満足して、フィニッシュの「元に戻す」を「あとでやろう」と先送りしてしまうのだ。結果は、片付かないキッチンばさみや洗濯物が目のつくところに仮末代。

そういうときは、「あと一手間じゃないか。その手に持ったキッチンばさみをそこの引き出しに入れるだけ。洗濯物もたたんだその手で持ち上げて、収納場所まで歩けばいいのだ」と自分を鼓舞しながらやり続けた。するとそのうち、先の動線の「復路」が出来上がる。もっともこれはかなり根気がいる。ここでくじけそうになる恐れがある場合は、何か別のハックを組み合わせる必要がありそうだ。

でも、考えてみると、その最後の一手間というのはそんなに時間がかかることじゃないのだ。ここで気を取り直して「もうちょっとだけやってみる」と意外とうまくいったりする。

3)その場所にあるべきでないモノを持ち、あるべき部屋へ移動する。
これはあるサイトで紹介されていたのだけど、Evernoteが無い時代に読んだので出典不明。

いまこの部屋にあふれているものは、突然あふれて雑然としたわけじゃない。ひとつひとつ河原から小石を運んでくるように、積み重なったもの。ならば、ひとつひとつ元の場所に根気よく戻せば片付くはず。

例えば、ダイニングテーブルにボールペンが2本転がっている。1本は不要だ。これは書斎の机の引き出しにあるべきもので、今ちょうどそこへ行こうとしている。じゃあ、一緒に持っていけば片付く、というわけだ。

こういうふうに、今いる部屋から別の部屋に移動するときは振り返って「片付けるために持っていくモノ、ないかな?」と見返してみる。全部持っていくのは大変だから、ひとつ、ふたつにとどめる。すぐ使うもの以外は、「2時間後に使う予定」があってもいったん片付ける。たいてい「後で使う」は「しばらく使わない」からだ。仮末代のはじまり。

以上!
これでかなり片付くはずだし、こまめにやればきれいな部屋を保てるはずだ。

4 おわりに

なぜかモノというのは油断していると、どんどんあるべき場所でないところに鎮座し、いつのまにか部屋が雑然となる。しかし、モノが勝手にそうなるわけではないので、自分が意識して動いて片付けなければならない。それを体が覚えて無意識にやるようになったら、もう怖いものはない。仮末代消滅である。

上記の3つの方法は、1)が少々大変だが、あとは体が覚えたら、つまり習慣化できたらそれほど苦痛ではなくなるはず。部屋が片付いていると気持ちいいし、いろいろはかどるような気がしてくる。

さ、だまされたと思ってやってみよう。
合い言葉は、「部屋の乱れは、心の乱れ」「仮末代禁止!」

「片付けられる人になれる?」

2011年6月25日土曜日

0041 「母艦」をiMacに変更してみた

「セットアップ、まだかかるの?」「ねみぃ」
6月21日にアップルストアでiMac 21.5インチの購入手続きをして、本日(6月25日)、我が家に到着しました。
途中経過などを本日中に書いておこうと思ったのですが、設置した写真が間に合わず、とりあえず猫写真でごまかしつつファーストインプレッションなどを。

□■まずは本体を設置■□

今回はメインマシン(母艦)で使っていたMacBookPro15インチが、使用開始から5年超となりCDドライブなどがヤバくなってきたので買い換えることにしたものです。
考えたら、デスクトップは十数年ぶり。恥ずかしながら「使わないときはスリープじゃなくて、終了だっけ?」などとボケまくっています。(ちなみにMacBookProやサブマシンのMacBookはスリープがほとんどです。)

加えて、マウスも使用しなくなってから十数年なので、Magic Trackpadにしました。これもパッドが思った以上にでかいです。
Magic Trackpadもキーボードもワイヤレスで、それぞれに電源ボタンが付いているので、「これ、終わったら電源落とすの?」とさらにボケまくりしてました。(実際は、そこは意識しなくていいです。そのままにしておきます。)

21インチでも十分画面がでかいです。でも、おそらく使っているうちに慣れてきて、Photoshopでウィンドウをいっぱい開いていると「狭い!」と言い出すんだろうなぁと思いますが。
画面はでかいですが、オールインワンなので周囲がすっきり。せっかくだから、その他もろもろのケーブルやらなにやらを隠してみました。

さらに、発熱が半端でないです。もっともこれはMacBookProと比較していることと、置いてある部屋が熱がこもりやすいということもあるのですが、それを差し引いても顔面に感じる熱はかなりのものです。冬は逆にありがたいですが、これからの夏は大変かもしれません。

□■次は環境設定とアプリインストール■□

Microsoft Office 2011を一緒に購入したので、この分のインストールはストアでやってもらったため、あとは手持ちのソフトなどのインストールをしました。

その前に、まずMailやMobileMe、アップルIDなどの設定。ああ、いらないメールを捨ててから同期を取ればよかったです。ゴミまで同期してしまいました。せっかく新旧の母艦同士をつないでのセットアップをしなかったというのに・・・。

それが終わったら、App Storeですでに購入済みのアプリをインストールしました。
一番時間がかかったのがEvernoteの同期。いつの間にかノートが3000近くにまでなっていたためです。
う〜ん、ここまでで開梱からすでに6時間経過。もっとも、この間にご飯とその後片付け、ねこにごはんなどなどやっていたのもあるのですが、とりあえず今日はここまで。Adobe CSなどは明日に持ち越しです。おつかれさまでした。

□■スペックなど■□

今回購入したiMacのスペックは以下のとおりです。赤字部分がカスタマイズです。それにしても昔と比べると安くなりましたね。

21.5インチディスプレイ
  • 2.7GHzクアッドコアIntel Core i5
  • 1,920 x 1,080ピクセル
  • 16GB(4GB x 4)メモリ
  • 1TBハードドライブ
  • AMD Radeon HD 6770Mグラフィックプロセッサ(512MB)
  • Magic Trackpad
  • Microsoft Office 2011
  • AppleCare Protection Plan
取っ手が付いているからといってストアから持ち帰らないようにしましょう。
重いし、でかいし、ムリですっ。
















(追記)
大きさがわかるように写真を撮ってみました。
まあ、猫好きさん用ということで。

2011年6月19日日曜日

040 【書感】残念な人の仕事の習慣



「残念なり」

038の書感の「残念」つながりで、今回は山崎将志さんの「残念な人の仕事の習慣」を。
これで、038のエントリーで「6月20日までにはなんとかアップ」と宣言した「公約」は果たせたぞ。

まず、この本で言うところの「残念な人」の定義から。

やる気も努力も十分なのに、物事を考える・行動するにあたっての「前提条件」が間違っているために、結果が今ひとつになっている人のこと。

これを踏まえて、グッときたというより「おや?他の仕事術の本とちょっと違うぞ」と思ったところを挙げてみた。

□■「おや?」と思ったところ■□

まずは第3章「時間の使い方編」から。

・残念なタクシーに乗る人は、残念な時間を使っている人

これは先に紹介した美崎さんの「残念な努力」に出てきた残念なタクシーとはちょっと視点が違う。道を知らないタクシー運転手が残念なのではなく、それに乗った人のほうが残念だというのだ。

道を知らない運転手かどうかわからずに、やって来たタクシーにやみくもに乗り込むのが間違い。なぜ、特定の個人タクシーの運転手(過去に乗ってみて良かった人)やMKタクシーなどを選ばないのか、と。ちょっと思考が飛びすぎている感もあるけど一理あることと、美崎さんとの対比で載せてみた。
ちなみに「一理」としたのは、自分も一度乗ってとても良かったタクシーの運転手さんを指名していたことがあるから。

・18時に終わって何をするのか
仕事を早く終わらせようと、整理術や段取り術など、やり方をまず探す人が多いと思う。
実際に夕方6時に仕事を終えてオフィスを出たとして、いったい何をすればよいのだろうか。
遅くまで会社で仕事をしている人は、仕事を早く切り上げてまでやりたいことがない、という傾向にあると思う。
つまり早く終わらせるインセンティブがないのである。

そうか、だらだら残業にはこういう理由があったのか。

次は戻って第2章「コミュニケーション編」から。

・受け身の人のノート術

筆者がノートを取るのは、自分の考えの整理、アウトプットのとき、ToDoリストを整理するときの3つだけだそうだ。議事録担当でも雑誌のライターでもないのに、会議や打ち合わせで人の話を延々とメモっているのは受け身の姿勢だという。

人の話や印象に残った言葉、キーワードを忘れてはいけないというプレッシャーも理解できる。しかし、本当に印象に残ったことは頭の中に入っている。紙を見返さないと忘れてしまうようなことは、忘れても問題がないのだ。より重要なことは、必要な時にそれらを思い出せるかどうかであるから、後で思い出せるような記憶の仕方が必要だ。だから、ノート術がうまい人は、ノートを書いた時点でもう頭に入っているから、二度と見返さないのだ。

うーん、自分はそんなに記憶力が良くないし、書いた時点で「書いてあるから忘れても大丈夫」と安心して忘れるから、二度見、三度見はする。
あえて同調できるところを探せば、ここで挙げているのが会議でのノートの取り方だけなので、確かに全部書く必要はないとは言える。
だが、筆者のこの書き方では、世間に出ているノート術をほとんど敵に回していないか?

□■グッときたところもある■□

この本の全部が全部、「おや?」「え?」ではない。グッときたところもある。

・上司から「どう思う?」とだけ聞かれたら、隠れている前提条件を考えよ。

・「〜になりました」という報告はあり得ない。モノや結果が自然に「なる」わけがないから。

・言いたいことや思ったことがあったらすぐに言わないと気が済まないという習慣は考え直すべき。例えば、かちんと来るメールがきたら、すぐ返事を書いても絶対送信しない。要は相手にどうこうしてほしいのではなく、自分自身が納得したいだけなのだから。

・やりたい仕事があるなら、固定給がある間にやってみる。そうすれば、会社を辞めて起業したけど失敗した、といった場合のリスクは減らせる。

・「1年前と違う仕事をしていますか?」「10年後、この仕事をしていて何が変わりますか?」と自問してみる。

□■なぜか「理想の書店」像■□

残念な書店の習慣を紹介した後に、筆者が「こんな書店があったらいいな」を提案している。

・レジを清算機能のみとコンシエルジュカウンターのふたつに分ける。

・ブックカバーは必要な人だけのセルフサービスに。あるいはカバー掛け専門のカウンターを作ってレジ混雑を緩和させる。

・カバー掛け専門カウンターでは配送業務も行い、会員登録していればケータイの番号を申告するだけで配達伝票が作成できる仕組みにする。配送料は電車賃程度にする。

・出入り口は同一とし、そこに傘や手荷物預かりのカウンターを置く。こうすると手ぶらで本を探せるし、万引き防止という効果も。

・客からの問い合わせはすべてコンシエルジュカウンターで行えば、品出しをしている店員の作業が中断されることもなくなり、客も申し訳なさそうに話しかけなくても済む。

・コンシエルジュカウンターには馴染みのブックアドバイザーがいて、常連さんの好みを把握しているのでそれに合った本を紹介してくれる。時にはメールでも個別に情報提供をしてくれるほか、Twitterやブログでもブックアドバイザーの個性を活かした情報を提供してくれる。

自分としては、最近の書店にすでにあるけど、もうふたつ追加したい。

・ベンチを置く。
・棚と棚の間の通路を広めにとる。

でも、こんな書店が実際にあったら、終日滞在しそうだ。

□■おわりに■□

どことなく各エピソードが寄せ集めて作られた感がある。章のタイトル「○○編」に続くサブタイトルが、中身の一部を示しているだけだからかもしれない。例えば、最初に挙げた第3章「時間の使い方編」のサブタイトルは「残念なタクシーに乗り込む残念な客」だが、そのなかに、残業しないで早く帰る方法が書かれていたりする。サブタイトル、いらなかったかも?

それでも、各エピソード自体はおもしろいので、このサブタイトルとの不一致を気にしなければ、「こういうの、あるある」と納得しながら読めると思う。

それにしても、山崎さんの理想の書店、ホントにあったらいいな、と思った。ここに一番グッときたかも。




【書感とは?】
もの書き写真堂の造語。
書評と言うにはおこがましいので、本を読んだ感想や、実際に本の内容を試してみたことなどを書いた記事のことを指す。
書評と感想の間くらい。「所感」にかけている。

2011年6月18日土曜日

039 【書感】生き直し

夜明け・夏

コピーライター・山内真太郎さんの「生き直し」。
サブタイトルは、”「ダメな自分」を自力で変える ことば・デジカメ・ノート術”。

この本もジュンク堂でぷらぷら背表紙を見ながら歩いて見つけた。マーケティングのコーナーにあった。ネットなら意識しないと見ないカテゴリー。だからリアル書店はおもしろい。

□■「生き直し」ってなに?■□
あの日の自分に、自慢できる大人になろう。 
これが本書のテーマです。
「生き直し」とは、あなた自身の中にある「できるのに、やらなかったこと」「できるのに、やろうとしていないこと」を見つけ出して、「やろう」と決め、実際に「やる」ことです。

山内さんは、乱れた生活が習慣化した頃に婚約破棄という大ダメージを受け、それをきっかけに先送りにしてきたことをやる決意をしている。ここまで壮絶な人生でなければ、つまり普通の人ならば、佐々木正悟さんの「いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法」で十分効果が得られると思う。

壮絶な体験がなくても「意志が弱くて・・・」という人には、こちらの「生き直し」でガツンとやるのもいいかも。

また、「生き直し」の必要がない人でも、第3章のコピーライター流「ことば」術は、生き直し用のキャッチコピー(モッチコピーというらしい)の作り方が細かく書いてあるので、単に「キャッチコピーの作り方」として読んでも参考になると思う。

□■グッときたところ■□

さすがコピーライターだけに、ひとつひとつの「ことば」(「言葉」じゃないところがミソ)にこだわりがある。「生き直し」は、「生まれ変わる」のではない(一度死なない限り無理)。「自分探し」でもない(自分の外に探しても見つかる可能性は少ない)。

なかでもグッときたことばが、これ。「生き直し」の根本となるもののひとつとして挙げられている。

たとえよくないことがあったとしても、それまでの自分の人生を否定するのはやめよう。

□■まずは目標設定■□

第2章では、目標を設定するための5ステップが紹介されている。
自分的には、STEP2はSTEP4の後のような気がするのと、3つの目標すべてが同じ期間で終わるのかな?と思うのだが。

STEP1「なりたい自分」を書き出す
・文字やことばには「言霊」が宿る。「〜したい」ではなく、「〜する」という強い意志を持って書く。
・今までの自分の人生を元にして行うものだから、無茶なものではなく、努力すれば必ず実現できるものを設定する。
・お金がかかりそうなものは、費用対効果まで考える。

STEP2「生き直し」完了までのタイムリミットを決める
・長いと飽きるので、半年以内で設定する。

STEP3「なりたい自分」を整理する
・本書で提案しているチャート(心・体・夢という3つの観点)に、STEP1で書き出した「なりたい自分」をプロットする。

STEP4「なりたい自分」を選び出す
・STEP3で書いた中から、上位3つを選ぶ。

STEP5「なりたい自分」を信じ抜く
・「なりたい自分を」を現実のものにするために、最後まで自分を信じ抜く。

このSTEP5でグッときたところを2つ挙げてみる。

人が何かをはじめようとするとき、もっともハードルが高いのは「実際にはじめるまで」です。だけど今「目標を設定した」ということは、すでにスタートラインに立っているということ。実はもう、「実際にはじめてみる」という最難関のフェーズは終わっていたのです。

目標に向かって走り始めた自分自身を、信じ抜きましょう。大丈夫、「生き直し」は、努力すれば100%実現できるのですから。あなた自身が「できる」と判断したことです。きちんとやれば、絶対にできる。迷う必要なんて、どこにもありません。

また、最後のまとめにあったことばは、後に出てくるノートに貼っておくといいかも。

何かをはじめるときにもっとも難しいにのは、重い腰を上げること。だけどあなたは、もう腰を上げている。自分を信じよう!あなたはできる!絶対に!

□■「生き直し」専用ノートを作る■□

この本でもノート術が出てくる。
「モッチコピー」と「進行状況がわかる写真」を補完するものとしてノートを使う。この書き方が独特。

・A5またはA6の小さなノートを用意する。
これは携帯に便利であること、ふと思ったことを書くのにさっと取り出せること、すぐにページが埋まるから「やっている」という実感を得られることが挙げられている。

・ノートに名前をつける。
「文字やことばには言霊がある」と言う筆者らしい考えで、名付けることによってノートに役割を与えるのだそう。愛着もわくしね。

・表紙のウラにモッチコピーを書く。
よく目につくところに書いておけば、モチベーションを思い起こすことができるから。1ページ目ではなく表紙のすぐウラというところがミソ。

・1ページ飛ばして、2〜3ページ目にカレンダーを作る。
こうすると見開きになるから。ここに生き直し期間として設定した分のカレンダーを作る。書式は任意。Excelで作って貼り付けておくのが楽ちんそうだ。

・4ページ目以降が「その日に何をしたか」を書き込む。
ただし1日1ページを厳守。書くことがなくても、翌日は次ページ。これは進行状況を見える化するため。

・「余白」であることの意味。
やった日、やらない日、やらなくてもいい日が一目でわかり、そこから気づきも得られる。「余白=悪」ではない、という考えは今まで目にしたことがなかったので斬新に感じた。

なお、ノート術の他に記録用の撮影術の章もあるが、写真をよく撮る人は飛ばしてもいいだろう。
「生き直し」でなくても、記録用の写真を継続的に長期間撮らなければならないという特殊な状況になった時には、「同じ構図で撮る」「撮影の際の光に注意」というところは参考になる。どんどん増えていくものを撮るときには、最終的に増えた状態を考慮して構図を固定しておく、というのはコロンブスの卵だった。

□■やり遂げるためのヒント集■□

ここでは継続テクニックが紹介されているので、各自グッときたところを実行してみるといい。
自分としては、以下の手法をやってみようと思った。

・「足跡確認」法
ノート、写真、モッチコピーを頻繁に見返す。

・「自己肯定」法
がんばった自分をほめる。すぐ「自分はダメダメな奴」と自己否定しがちな人はぜひやってほしい。

・人に公言しまくる「エール獲得」法
最近、ブログなどで「ダイエットします!」など公言して応援してもらう、公言して退路を断つという手法をよく目にするようになったが、それと同じ方法。ひとり胸の内に秘めてしまうと、できなかったときに「まあいいか」、あるいは「だれも知らないからやめてもいいよね」となりがちで、こうした甘えを断つ方法だ。まだ内緒だが、自分も近々これをやろうかと考えている。ダイエットではないぞ。

□■「生き直し」が終わったら■□

最後の章は、「生き直し」が終わった後のこと。

・自分を褒めて、自分にごほうび。
これはいろんな継続本にあるが、この本の筆者も「オーソドックスだが、『鉄板』な方法」と提唱している。

・復習する。
ノートや写真を見返して、どれだけ自分ががんばったかを振り返ってみる。そこからまた新しい発見もあるだろうし、「こんだけのことをやった自分、すげー」と自信にもなる。

・せっかく作ったモッチコピーはこれで終わりにせず、人生の「お守り」とする。
これからの人生の指標にもなるだろうね。

・次の目標を決める。
さて、次は何を「生き直す」?


2011年6月11日土曜日

038 【書感】残念な努力

「かつお節くれないと、残念な人になるかもよ」
「『結果を出す人』はノートに何を書いているのか」の著者、美崎栄一郎さんの本。
2011年1月に出版された本だが、先日(6月)、本屋さんでi文庫HDの書棚みたいに表紙をこっちに向けて置いてあったので、手に取ってみた。(この展示方法って、「平積み」みたいに名称があるのだろうか?「タテ積み」とか?)

こういうことがあるから、アマゾンや楽天ブックスだけでは購入しないというか、できないのだ。偶然の出合い。いや、運命の出合いか?




それにしても、ものすごいタイトル。努力が報われない人やサービスなどがいっぱい登場する。これらを批判するのではなく、反面教師にするでもなく、そこから得られるものを探そうというスタンス。

前置きはこれくらいにして、中身の紹介を。

□■いちばんグッときたところ■□

それは、”第3章「時間」に関する残念な努力” の「『いつかやろう』で、行動できると思っている努力」。
いつかは、きっとこない。
私は感動したらその感動を活かす日時と場所を決めるようにしているのだ。
本を読んだときも同じだ。やることを決めて、いつやるのかも決める。これを「アクション書評」と名付けている。

「シゴタノ!」の大橋悦夫さんも、「いつかお会いしましょう」「いつかやりましょう」と言われると、「じゃあ、いつにします?」とその場で予定を入れてしまうらしい。時間術の達人もこの手法である。日にちをしっかり決めて行動することが大事なのだ。

自分も「アクション書評」を6月12日にやりますっ、と日記に宣言してみた。で、書いたのがこのエントリー。を、1日早いぞ。

□■そのほかにグッときたところ■□

これまた第3章から「再読してもメールの内容は変わらないのに、後で返信する努力」。

いったん読んだメールにその場で返信せず、後でまた読んでしまう。処理しづらいメールならなおさらだ。
「ああ、これ、やっているなぁ」と思い当たる人も多いのでは?自分もこれだ。

とあるブログと本で「メールは読み返さず、その場で処理する」と書いてあったのだが、出典が見つからず、自分のEvernoteで検索かけても出てこなかったので、ちょっとぼかしてみた。某心理学ジャーナリストの方と記憶しているんだが。←ここまで書いたら「某」じゃないよなぁ。

たとえ処理しづらくないとしても、一度読んだものをまた読んでから返事を書くというのは、読み返す分の時間が無駄になっているということ。長い文章のメールならなおのこと。さらに、添付されたファイルも目を通さなければならないとしたら、時間がいくらあっても足りなくなる。

メールはその場で処理する。

これは、仕事でもプライベートでも心がけたいもの。

□■ "第1章ノートに関する残念な努力" にいちばん付箋がついた■□

やはり、ノート術の著者の本だけに、この章にグッとくるところが多かった。自分もノートを書くのが好きだということもあるが。

このノートの章からグッときたところを、ささっと挙げてみる。

・仕事ではメモを取れ。特に上司から言われたくだらない仕事は書き出したほうが有効。
・会議などでは、誰がどこに座ったかも書いておく。
・付箋はケチるな。
・裏紙を使うな。
・つまらない会議でもまわりを見回して、他の人のノートの取り方を観察する。
・自分の仕事道具はカスタマイズせよ。
・人は外見にだまされるもの。だからできるビジネスパーソンであることを高級スーツではなく、ノートなどのツールで高級感を演出せよ。(モレスキンがいいらしい。)

ノートなどのツールにお金をかけておけば、普通のシャツやスーツでも不思議と仕事ができるように見えるらしい。
ただし、そうしておいて真の実力をつけるのを忘れずに、と著者。ごもっとも。

□■おわりに■□

「人の振り見て我が振り直せ」

著者は「人ごとではなく、自分のこととして捉えてほしい」と書いているが、このことわざと同義だろう。ただし、冒頭にも書いたように「反面教師」という「〜しないようにしよう」ではなく、「自分だったらどうするか?」と肯定的に考えるようにすることが大事。

この本には多くの残念な人やサービスなどが出てくるが、かなりの数の「残念」を自分もやっていたことに気づいて冷や汗が出た。
努力しないで、成功する人はいない。成功する人は、誰もが努力している。どうせ努力するなら、努力の方向を間違えないようにしたい。そうすれば、努力はきっと報われる。
この本でも努力、つまり動いてみようということが暗に示されている気がする。考えてばかりいないで行動してみようか。

また、「残念な人」つながりで次の本も参考になるかも。こちらにも残念なタクシー運転手の話と、ノート術の話が出てくる。



気が向いたら、グッときたところを書いてみようと思う。あっ、これも「いつか」か。じゃあ、6月20日までにはなんとか。←言い訳している作家みたいだ。

【書感とは?】
もの書き写真堂の造語。
書評と言うにはおこがましいので、本を読んだ感想や、実際に本の内容を試してみたことなどを書いた記事のことを指す。
書評と感想の間くらい。「所感」にかけている。

0037 アラームアプリ「Awaken」を試してみた

目覚ましでも起きそうにない?
ちょっと不定期で、お気に入りのアプリなんぞを紹介しようかと思います。では、さっそくその第一弾を。

□■1つのツールに1つの役割■□

先日、Evernote情報整理術のDVDの紹介を書くために内容を振り返ったら、「シゴタノ!」の大橋悦夫さんの「1つのツールに1つの役割」という発言を見つけました。

当初は、アプリの紹介なので主だった機能をいくつか紹介しようかと思ったのですが、「このアプリのここがいい!」というのに焦点を当てようと思います。「なぜこのアプリを選んだのか?」を中心に説明していくと、「この機能が良いから」と自然と1つに絞ることになりました。

2011年6月6日月曜日

0036 いまさらながらTaskChuteの威力を見せつけられた

(「あふれたタスクなんか捨ててやるぅ!」)
ちょっと仕事が変わって、与えられたパソコンがウィンドウズビスタだったので、TaskChute2010を使ってみました。Macと違ってマクロが使えます。
終了時間を入れると、見え消しの線が入ります。リピートタスクは「次はいつにする?」ときいてくれます。おお、すごい!←いまさら。

TaskChuteというのは、「シゴタノ!」の大橋悦夫さんが作成したタスク管理ツールです。
詳しくは、初期の頃の解説がこちら、比較的新しい解説は佐々木正悟さんのライフハック心理学のサイトで。TaskChute2010のダウンロードはこちらになります。

Macはマクロが使えませんので、自分で手動でタスクを上下に動かしていました。リピートもコピーでよっこいしょ。1日が終わって終了したタスクは手動で下へよっこいしょ。
以前、この話を大橋さんにしたところ、「足踏みミシンみたいですねぇ」と笑われてしまいました。でも、イメージ的に当たってますね。
(ミシン)前後に行ったり来たり→(Macのタスク)上下に行ったり来たり。
大橋さんの言語感覚って、いつもすごいな、と思います。だからオヤジギャグも冴えるのでしょう。

それはさておき、「仕事が当社比で10倍は増えた(おおげさ)。さて、どう捌けばいい?」と、悩んだときに「TaskChuteの出番だ!」とばかりに使ってみたのです。
いまさらですが「終わりの時間が見える」というのがこんなに大事なのかと痛感しました。

矢継ぎ早にメールで降ってくる仕事、大量のルーチンワーク、それらをこなしている最中に「これどうやるの?」と同僚から声をかけられ、回覧する文書が机の上に置かれ、照会の電話が鳴り・・・。

以前だったらパニクって病院のお世話になるところです。そこを踏ん張っていられるのはTaskChuteで終わりが見えるからです。「このままなら、とんでもない時間に終わる。さて、何を減らすか?今日やる仕事はなにか?」と冷静に考えられるようになります。これはすごい時間管理ツールだと改めて思いました。

本田直之さんの著書「7つの制約にしばられない生き方」に、本田さんが会社員時代にほとんど残業しなかったのは時間管理を徹底していたから、と書いてありました。やっぱり「時間管理」がキモなのですね。そうは思っていても、なかなか実行できないもののひとつですね。




【こちらもあわせてどうぞ】
0154 タスクに潜む「ダラダラ」をやっつけろ!〜動作を変えただけで30分を確保

2011年6月5日日曜日

035 Evernote情報活用術 3回分がDVDになった!



@shigotanoさんのサイトを見に行ったら、2011年2月から4月に3回にわたり開催された「Evernote情報活用術セミナー」が、DVD3本になって発売、という告知が載っていた。
この1回目と3回目に参加したので「これは宣伝せねばっ」ということで、アップする予定だったエントリーは棚上げ。

で、いつかブログにこのセミナーのまとめを書きたいと思っていたので、ちょうどいい機会だし、おさらいのつもりで、キモ・グッと来たところを箇条書きで書いてみた。

また、「シゴタノ!」の佐々木正悟さんの告知文も併せてどうぞ。(余談だが、佐々木さんの告知文って、すごくわかりやすい。というか、それだけでセミナー参加費の半分は元が取れちゃうくらい濃い!)

(注):文末のカッコは(大)が大橋さんの発言、(佐)が佐々木さん、(倉)が倉園さん、(堀)が堀さんの意。堀さんは同じか。

1 Evernote情報活用術 Part1

1)Evernoteとは何か(大橋さん)

・Evernoteに何を応えてもらいますか?」と問いかける。これが一番大事。これがないなら使わなくていい。(大)

・Evernoteは餃子の皮。レシピ次第で何にでもなる。工夫・アレンジの仕方でいろんな使い方(ラビオリ、ピザ、アップルパイもどき)ができる。Evernoteも同じ。

・そのためには餃子の皮の基礎知識が必要なように、Evernoteの基礎知識が必要。「何ができて、何ができないか?」「何に向いて、何に向かないか?」を理解すること。

2)収集編〜何をどう集めるか(大橋さん)

・ノートは多ければいいというものではない。どこに何があるとわからないと意味がない。(大)(佐々木さんはタグ付けをしてこれを解消しているとのこと。)

・未来の自分を助けてくれるノートが蓄積されているかどうかが大切。(大)

・集め方は、「とにかく気になったものをクリップして入れていき、あとで整理する」「先に目的ありきの収集。特定の仕事関係など」「今すぐじゃなく、近く必要になるかも。マニュアル、時刻表、ID、パスワードなど」の3つ。(大)

・Evernoteに向く情報は期限のない情報、向かない情報は期限のある情報。Evernoteは日付が管理できないので、放っておいたら行方不明に。ネタも腐る。(大)

3)整理・活用編〜集めた情報をどう整理すればいいか(佐々木さん)

・「ノートブックは重複できないが、移動できる」「タグは重複できるが、移動できない 」。これがキモ。これを押さえて整理する。(佐)

・ノートを上から下に落としていく。最上は「InBox」、最下位は「アーカイブ」。1つのノートブックを肥大化させたくないので、1ノートブック当たりのノート数を最大300くらいにしている。(佐)

・1つのツールに1役割としているので、Evernoteはアイディアの絞り出しを目的にしている。Evernoteに入れたもので「何をやろうとしたんだっけ?」ではNG。(大)

・人間も変わっていくので、Evernoteの使い方も変わっていく。(発言者失念)

4)特別対談 ZONO Style流収集・整理・活用術(大橋さん、佐々木さん、倉園さん)

・Evernoteには1つの役割しか持たせず、「ものをつくること」に特化させている。(倉)

・一期一会の情報というのはググっても見つからない事が多いので、Evernoteにクリップ。ただし、wikiなどで見つかるようなものは入れない。逆に言えば、wikiにもないものはEvernoteにとっておく。(倉)

5)Q&A

【Q】昔に今のようなITがあったらどうなっていたと思うか?

【A】しなくていい苦労をせずに済んだと思う。音楽活動をしていた頃、ライブのチケットの手売り、ビラ配って宣伝したりするということを、SNSを使えば一瞬で何百人にも伝えられる。この無駄な時間(約8割)を音楽作りに替えられたのではと思う。(倉)


2 Evernote情報活用術 Part3

)今までのおさらい(大橋さん)

iPhoneNGと言ったが、早くなったので取り消し(大)

・タスク管理には使わない。(大)

・「何で困っているか?」を応えてくれるツールを見極める。Evernoteに何を応えてもらうか?」を問う。(大)

・Evernoteは記憶の補完。良いところは「何だっけ?」に応えてくれること、「どこかで見たけど」という断片を覚えておけば探せること。(大)

2)情報発信ワークフロー(佐々木さん、大橋さん)

佐々木さんのフロー
・フロー(上の佐々木さんフロー)のうち、「イメージメモ」→Evernote→スタック→タグ→情報発信というルートが大事。(佐)

・イメージメモはプロジェクトにつながる。邪魔が入っても上記のルートは死守する。(佐)

・「こうなったらまずい」というのが、フローの上部に書いた流れ。これは何もしていない状態。押さえているだけ。(佐)

大橋さんのフロー
・フロー(上の大橋さんフロー)のうち、一次加工では、最低1行はコメントを付けている。そのまま入れたら単なるコピー。なぜ入れたのか書いておくと自分の文脈ができる。(大)

回収は最もこだわっているところ。必ず読み返す。すると、未来の自分は今の自分と違うので、新しい気づきや発見がある。(大)

2)堀正岳さんの講演

これ、絶対DVDで見る価値あり!なので、ここはあえて説明省略。

内容は、「3つの「何?」に答えます」。
 (1)何を記録するか?
    いつまでもクリッピングしていたら雑多情報の墓場→フィルタ(振り分け)の問題
 (2)如何に記録するか?
    ある情報は入っているけど別のものは入ってない→Inboxの問題
 (3)何故記録するか?
    ほとんどの解説本が触れていない部分。
    このままクリッピングしていくと何が生まれるのか?

最後のキモだけ紹介。
・「私は○○する人」という志で集められた情報は必ず芽吹く。

・「だからもう一度繰り返します。『お前が信じる、お前を信じろ!』」

Keep on logging!

3)Q&A

【Q】Evernoteを使って変わったことは?

【A】何か知らないけど、やたらログを取っていたことに気づいた。ログのほうから自分を発見できる。「自分は○○だ」という宣言に向き合わずにいると、情報の並列化・二次配布で終わってしまう。並列化を破るのは好奇心。これがクラスタに新しい空気を入れる。(堀)

3 さいごに
Part3 休憩中の風景。この前の場面で、3人ともiPhoneをいじってたw
まとめるにあたって、「そういえば、セミナーのまとめ、どのノートブックに入れたっけ?」と一瞬頭を抱えてしまった。で、「たしかセミナーのすぐ後に書いたので、日付はこの辺」で属性検索かけて発見。まさに、上記の大橋さんの言った「どこかで見たけど、という断片を覚えておけば探せる」を体感した。

また、「Evernoteって、どういう使い方が正解なの?」という疑問を持ってPart1に参加し、「Evernoteって十人十色の使い方があって、『これが正解です』『こう使うべし』というのはない」、ということが解って安心できた。

Part3の堀正岳さんの講演は、ウォータースライダーのごとく怒濤のように話が進んだので、何度か繰り返して観ることをお勧め。講演時のスクリーンの使い方の勉強にもなりそう。

購入は、
Part1がこちら。3,150円。
Part2がこちら。3,150円。
Part3がこちら。4,200円。

Part2と3の購入ページにDVDのダイジェスト映像があるので、観てから購入もありなり。