2016年2月20日土曜日

1223 老猫と腎臓病(腎不全)9 皮下点滴その3 輸液が漏れるのは?

皮下点滴を自宅で始めて1ヶ月以上が過ぎました。その日によって多少の差がありますが、まだ液が漏れます。
それでも、小一時間で漏れが止まることがあり、もしかしたらこれが漏れないコツなのかなぁ?というのをつかんだ気がします。

まずは出血、ダダ漏れ数時間という「惨事」になった失敗例から。
2016年2月14日。
「よし、うまい場所に入った」と思ったら、つまんで引っ張り上げすぎたのと、猫が暴れて慌ててしまって引っ張った上のほうに刺したようです。指で指しているところに刺したのですが、なんと矢印のところに貫通して針先が出てしまいました。これに気づかず輸液を注入。もちろん点滴している最中から外にダダ漏れです。

この後、猫が大暴れして針が抜けそうになりちょっと直したことで偶然体内に戻ったようで、漏れた分も合わせて210mlくらい入れることができました。
針を抜いた直後はティッシュ2枚、その後ハンドタオルで押さえていたのですが、液と一緒に出血がありました。今までで一番出血量が多かったですが、液と一緒に出ているのでそれほどの量ではないと思います。

液がしみ出したのが2箇所確認できたので貫通したというのが判明しました。針を抜いてから6時間ほどじわじわとしみ出していました。
病院に確認しても、「押さえていればそのうち止まります」「漏れる子もいるんですよ」「来ていただいても押さえることしかできません」と助手の人に言われたのですが、確かに病院に行っても患部を押さえて止まるのを待つことしかできないなぁと。自然に止まるのを待つしかないですし、時間がかかっても入った輸液が下に下がると自然に止まるんですね。

さて、次はじわ〜っと少量だけど2〜3時間止まらなかった2月19日の事例です。
こうやって刺す時も背筋を伸ばしてくれれば楽なんですけど、縮こまるのでどうしてもこんなに下に刺してしまうことも。真ん中をつまんだと思ってもずいぶん下だったり・・・。

次は、うっすらと漏れはしたけど1時間足らずで止まった事例です。日付順に2月12日、2月16日、2月17日です。


いずれも肩甲骨の下のライン当たりかそれより上に刺しています。さらにこの時は猫があまり暴れなかったので、針が30度から45度くらいの角度になるように意識する余裕がありました。角度が付くと針が中に入るので抜けにくく、漏れも少なくなるようです。

そして、本日(2016年2月20日)は猫もほとんど暴れず、ゆっくり的確な位置の皮膚を持ち上げることができたのでうまく針を刺せた実感がありました。角度もそこそこ取れたので表皮付近ではなく奥のほうに針が入ったと思います。
液を注入しているときに手を離しても針が抜けませんでした。
でも、急に猫が暴れることがあるので、すぐ指で針の翼部分を押さえましたが。

最後に、ほとんど漏れなかった2月15日の事例です。
体がよれて分かりにくいですが、肩甲骨の下のラインよりは上に刺さっています。角度も取れて深く刺さったと思います。おおよそ230mlほど入りました。

これまでも、暴れて針が抜けなければ200mlから240ml程度を入れています。18Gの翼状針で5分弱から6分弱というところです。
最初の頃はまさにダバダバと液が漏れ猫が走るたびに床に転々と滴ったのですが、最近は漏れるというよりじわじわしみ出る程度になってきました。

ほとんどしみ出なかったと言えるのは2月15日のほか1〜2回あったくらいですが、上記のとおりしみ出す時間や量がだんだん少なくなってきた実感があります。

これまでで感じたのは、

  • 指す場所は肩甲骨の下のラインから上。ただし真ん中より上に刺すと首回りに液が溜まるのでNG。
  • 皮膚を持ち上げてなるべく下(根元)のほうに刺す。
  • 刺す時は針を寝かせ過ぎず、30度から45度の角度で。

これらができた日はあまりしみ出なかったと思います。
一人でやっているので刺している瞬間の写真がないので申し訳ないのですが・・・。(あとで絵に描いてみます。)

針の太さも関係しているのかと思うのですが、先生が使う針は18Gの翼状針と同じような太さでさらに長い針です。(こちらに写真が掲載してあります。)
体質的に漏れやすい(皮膚に開いた穴がすぐふさがらない)猫もいるそうですので、細い針でやってみるのも一考かと思います。ただ、そうなると点滴する時間が長くなりますので、猫が辛抱してくれるかどうかという別の問題が発生する可能性があります。

我が家はそれが心配なので18G(径1.20ミリ)の針でやっていますが、21G(0.80ミリ)の針が行きつけの病院にありましたので試しにやってみようと思います。

あとは猫が暴れないこと、暴れてもしっかり猫を押さえてくれる人と処置する人というコンビでできること、針を刺す人が落ち着いて上記に書いた3つのコツのとおり的確な位置に刺すこと。そして処置する人が点滴に慣れること。これが揃えば漏れたりしみ出ることがなくなるような気がします。

(追記)2016年2月21日
21G16ミリの針で点滴をしてみました。写真右が21G16ミリ、左が18G19ミリです。21G19ミリというのもメーカーにはあるのですが、病院で扱っていませんでした。
的確な位置にすんなり刺せて猫も痛がらなかったのですが、きちんとストッパーを外してもぽたり、ぽたりとしか落ちていきません。しっかり針の根元まで入れてますし、角度もよかったはず。最初に液を行き渡らせるチェックをしているのでもっと流れるはずなんですが・・・。どこかで組織にぶつかっているのかしら?とも思いましたが、これでは2時間以上かかってしまいますので、針を元の18Gに戻して刺し直しました。すまぬ。
明日以降もう一度チャレンジするか、ちょっと悩んでます。ちなみに18Gでやり直した際にはうまく刺せた実感があり、ほとんど漏れ出てきませんでした。

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