2017年12月24日日曜日

1288 老猫と腎臓病(腎不全)18 突然便秘に。踏ん張りすぎて嘔吐も。

2016年1月初めに病院に行ってから始まった皮下輸液(以下、点滴とします)が来年で3年目を迎えます。
最初の1年もいろいろありましたが、今年(2017年)は10月上旬まではほぼ何事もなく、5月の血液検査でも高値ながら正常値ぎりぎりまで回復していてホッとしていたところでした。

ところが、私が10月に1泊で東京へ遊びに行った直後に思わぬ事態が待ち受けていました。
点滴ができない時はいつもの動物介護師さんにお願いしていましたので、今回も来てもらいました。留守中も問題無しという報告と、帰宅後も異常はありませんでした。

ところが、翌日の朝、突然連続して吐くようになりました。トイレに入って踏ん張っても出なくて吐く、ということを5回も繰り返したため、これはもう病院に連れて行かねばならないと決断しました。

おそらく、便秘になり硬くなったうんちが出てこず、それで踏ん張り過ぎて吐いているようでした。1,2回で猫も諦めて寝てしまうなら、私も様子を見ようと思ってました。

しかし、5回も連続してやるということは出なくて苦しいのかもしれないですし、吐くこと自体、たとえ猫が良く吐く動物だとしても辛いのではないかと。もう胃の中は空っぽなはずなのに吐くというのは、めまいで嘔吐を経験している私としても見ているだけで辛かったのです。

動物病院では案の定、指でうんちを書き出され、待合室まで響く大声で泣き叫んでいました。これも辛い・・・。

ところが、出てきたうんちはいつものカチコチうんちどころか、量は多いけれどやわらかめのものばかり。先生曰く、「何かのきっかけで引っ掛かって出てこなかったんじゃないか」とのこと。ストレスで腸が狭まることは人間ではあり得ると聞いたことがありますので、それかなぁと想像しました。

さらに追い打ちをかけるように、突然、診察台に血がぼたぼたと落ち始めました。先生は肛門が切れたのかと思ったそうですが、私は猫が看護師さんにしがみついて流血させたのかと焦りました。

原因は、右足の人差し指の爪が根元からぽっきり折れたことによる出血でした。看護師さんの着衣に引っ掛かって折れたと言われましたが、看護師さん自体は出血しておらず大丈夫だったようです。職業柄、平然とした表情をされていましたが、たぶんしがみつかれて多少は痛かったでしょうし、ひっかき傷はできていると思います。

結局、便秘と嘔吐の原因は分からず、様子見となりました。薬は無しです。爪が折れた指も止血剤をすり込んでおしまい。あとは患部が固まって(後日、ゼリー状になりました)、爪が生えてくるのを待つだけです。

当日、猫は自ら絶食。ただでさえ痩せているので筋肉や脂肪のエネルギーの「貯金」がありません。
獣医師からは「食べないと死ぬから、腎臓云々を言っていられない。食べられるものを食べさせて」という指示が出て、まずは大好物のマグロを与えました。
写真は後日の猫たちの「マグロ祭り」(月に1度、近所のスーパーの特売日に生マグロが安くなるので猫たちのマグロの日になってます)の様子ですが、先のうんち書き出し&爪折れ騒動直後は好きなまぐろも半分以上残すありさまでした。

ロイヤルカナンの腎臓病用カリカリもにおいは嗅ぐけど口を付けない状態でした。唯一、「たまの伝説」という猫缶だけは少量食べましたので、これにいつものセミントラ(腎臓病用の水薬)を混ぜて与えていました。

他にも、普通の「ミャウミャウ」という成猫用のカリカリはなぜか良く食べましたので2週間ほど与えました。
加えて、ドクターズケアの腎臓病用カリカリと、リニューアルしたというヒルズの腎臓病用カリカリのサンプルを病院からいただきましたので与えてみたところ、ドクターズケアだけは食べてくれましたので、ミャウミャウからドクターズケアへ少しずつ移行しました。

さらに、もう1匹の猫に与えているいつものカリカリ(ロイヤルカナンの腎臓サポートスペシャル、腎臓病サポートセレクション)も食べ始めました。

それから2ヶ月ほど経ちますが、現在はいつものカリカリに完全に戻すことができました。ただ、あまり量を食べていないようでしたので、カリカリを7,8粒、包丁の柄の先で粉状につぶし、「たまの伝説」か、それより水分の多いアイシアの「だし仕立てまぐろ」缶を小さじ2杯程度混ぜて与えています。これはおいしいらしく完食します。

近頃ロイヤルカナンの消化器サポートをほとんど食べなくなったので、同じく細かくして「だし仕立て」に混ぜて出したところ、これも完食。消化器サポートは便秘解消、お通じが良くなる効果が期待できます。
消化器サポートはこの便秘騒動の1ヶ月くらい前から余り食べなくなったのですが、それが直接の原因と言えるかどうかは不明です。

また、病院に行った際に血液検査はしませんでした。うんちを書き出され、爪が折れて出血したりなど、猫の体力・精神力ももう限界だろうということ、数値が悪くなっていても点滴とセミントラ投与以外の処方はないと分かっていたこともあります。

記事投稿日の12月24日現在、くだんの猫は食欲は回復しました。相変わらずマグロはたらふく食べます。カリカリもいつものにもどりましたが、食べる量が少ないので砕いたものを猫缶に混ぜることは続けています。

爪も生えてきました。ただ、爪のカーブがきつくなり肉球に刺さる可能性があったのですが、そこは猫も気になるらしく、自分でかじってカットしてました。

それにしても老猫はいろいろあって気が抜けないですが、それもまた老猫と暮らす醍醐味ということで楽に構えていこうと思います。


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