2019年4月11日木曜日

1309 老猫と腎臓病(腎不全)19 久々の連続嘔吐に覚悟する

(ボウルから水を飲むのも大好きな、件の猫)
久々の「老猫と腎臓病」の更新となりました。
前回の猫関連エントリーから間があり(1年以上・・・空きすぎですね)、その間の話はまた改めて。

数日前の午前5時頃のことです。
寝室の隣の部屋で吐いている音、次に居間付近で3回、すこし音が遠くなって1回。合計5回、嘔吐していました。
腎臓病になって、2〜3日に1回は水状のものを吐くようになったのですが、5回はちょっと多いなと。

起きてみるとくだんの猫は辛そうな表情をして床にうずくまっていました。いつもなら吐いても平然としているのですが。
朝のいつもの時間のご飯も食べず、好きな猫缶を出しても顔を背ける始末。好物のおやつも同様でした。

2回ほどトイレに行き、踏ん張るけど出ないという状況も。
その後はよろよろと歩きながら寝床に向かい、まるで生まれたての子牛か子鹿のように力の入らない足を震わせて、やっとのことで寝る姿勢になるほどでした。

これはおかしいとは思ったのですが、ちょうど1か月前に血液検査をしてクレアチニンなどの数値が改善していたことが判断を鈍らせました。
短期間で激変する病気ではないとの認識でしたので、かかりつけの動物病院に電話をしたのですが、4月初旬ということで混み合っていたため(札幌市のわんちゃんの予防接種期間が始まったため)折り返し電話をもらうことになりました。

食べられないということで、腎臓病薬のセミントラを猫缶に混ぜて投与できず、私がシリンジで水や薬を与えることが苦手なので、いつもお世話になっている動物介護サービスの動物看護士さん(以下、看護士さん)に来ていただくことになりました。

看護士さんの見立てでも腎臓病では病状が急変することはないとのことで、やはり病院で診てもらうのが良いだろうということになりました。ここまでの間、くだんの猫はうずくまったまま、シリンジでセミントラを投与してもほとんど抵抗なしという状態でした。
そんなところへ、病院から折り返しの電話があり、すぐさま病院に向かうことになりました。

朝からの病状を獣医さんに話したところ、やはり1ヶ月前の血液検査の結果が良好なので腎臓病からくるものではなさそう、これは便秘じゃない?踏ん張りすぎて吐いたと思うよ、(尻尾を持ち上げて)この肛門のところがぽっこり盛り上がってるでしょ?これ、ウンチ詰まってるよ、と言われ、いえいえ先生、最近あまりご飯を食べてないからそんなに詰まってないはずで・・・などと会話しながら先生がウンチをほじくり出す準備を始めました。

(処置の写真はありませんが、お食事中、おやつ中の方は以下の文章は念の為、後で読んでくださいね。)

獣医さんが処置を始めるとすぐにコロコロウンチが2〜3個出てきて、「ほら、やっぱり詰まってたよ。これが出なくて踏ん張って吐いたんだよ」と。
そして、最後に直径1.5センチ、長さ6センチくらいのウンチがすぽ〜んと勢いよく飛び出して診察台から床に落下しました。

「ああ、やっぱり便秘だったね」

先生の言葉と、飛んで行ったウンチに思わず脱力しました・・・。
また便秘が原因だったのか・・・。

でも、本当に今回は真剣に覚悟しました。諦めてはいませんでしたが、万が一の心づもりをしました。これまでは心のどこかで「なんとかなるだろう。助かるはずだし、長生きできる」と楽観視する自分がいました。それが軽く吹き飛ぶくらい覚悟しました。

それなのに、便秘・・・。吹っ飛んだウンチを呆然と見つめ、張り詰めていた神経がずぶずぶに緩み、その場にへたり込みそうになりました。
もちろんくだんの猫には「本当に覚悟したんだからね!」と八つ当たり。

この日は吐き気止めの皮下注射をされましたが、薬の処方は無し、吐くと脱水状態になるからいつもの皮下輸液はこれまで通り毎日行い量も少し増やして、2〜3日様子を見てまだ吐く、便秘するようだったら再来院するように、となりました。

くだんの猫は帰宅して数時間もしないうちに食欲が回復しだしました。
数日経った現在、おおよそ食欲が戻りましたが、今朝、若干ゆるいウンチをしてまた気をもむ展開になりましたが、これも様子を見ている状態です。
また、皮下輸液は180ml前後だったのを200mlにしています。(上記に記載しませんでしたが、おしっこは普通に出ていました。)

前回の記事に病院に行くかどうかの話を書きましたが、今回はもうダメかと思って病院に行かずに家で静かに過ごさせた方がいいのかと迷いました。
でも、看護士さんに見立てていただいたこと、病院への照会電話で獣医さんから「すぐおいで」と言ってくださったことが背中を押してくれました。結果的に行ってよかったと思います。
お二人には本当に感謝しかありません。

いろんな人に助けられて私と猫たちがいる。改めてそう思いました。

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