2019年8月15日木曜日

1313 老猫と腎臓病(腎不全)21 その後〜嘔吐から激やせ発見

猫というのは毛に覆われているため、丸くなっていると手で触ってもふっくらしていて痩せていることに気づきません。

先日、歩いているところを上からウエストを掴んでみてびっくりしました。厚みが感じない。親指とその他の指の開く角度が狭い(小さい)のです。初めて激やせに気づきました。そして、体重を計るのは病院だけだったことに気づきました。
(立っているところを上から撮影)

この時点で3.4キロ。病院の記録(1ヶ月前)では3.5キロだったのでそれほどの変化ではないです。ただ、まっすぐ伸びている時にウエスト周りなどを触ったことがなく、膝で丸まっている時に背中を撫でて、「背骨がゴツゴツしてきたなぁ。老猫だから仕方ないよね。そう本にも書いてあったし」と不安視してませんでした。

それで慌てて病院に確認。やはり老猫で慢性腎臓病なら痩せてくるのは仕方がない、でも、3キロ切ったらまずい、と言われました。

(上の状態から座ると丸まって、痩せているようには見えないのです。)

そしてこの頃からまた食べなくなったのです。
でも、お皿を準備しているとやってきて「早く、早く」というように鳴いて督促しますが、においを嗅いだ途端、「これ違う」と言いたげに一瞥してどっかに行ってしまうということを繰り返すようになりました。

嗅覚がおかしくなったのかと思ったのですが、お酢を嗅がせると反応したので(すまん!)それはなさそうです。

今まで好んで食べてきた猫缶はもとより、好物のマグロも食べなくなりました。ここまでが2019年4月から6月くらいまでの出来事です。
この後、病院に猫を連れて行き、血液検査をしました。念の為と飼い主の不安払拭も兼ねて甲状腺の病気の有無も調べてもらうことにしました。そのため外注の血液検査となりました。

1週間後に出た結果は、甲状腺には異常なし、BUN、クレアチニン、ALT、ASTがかなりの高値。なぜかフィラリア抗原も調べてあり、これは陰性でした。
ただ、病院内の機器と違うので数値の高低はそれほど神経質になることではないとのことで、やはり腎臓が悪いとBUNとクレアチニンは高いんだな、という認識で良いみたいです。
それから1ヶ月後(7月)に行った血液検査では、それらの数値は高いことは高いけど、4ヶ月前とほぼ同等でしたので、機器により数値の大きさに差があるということを頭に入れておいた方が良いようです。

さて、この検査結果を踏まえ今後どうするかという話になり、点滴とセミントラは今の量で継続、これに加えて最近発売された「ラプロス」という猫の腎臓病用の薬を試してみることになりました。

処方は、1日1錠を朝晩の2回に分けて投与。腎臓病のステージとしては(1〜4まであるそうです)1〜2の猫に与えるもので、うちの猫は2〜3の間くらいでギリギリというところ。
それと副作用というわけではないのですが、これを投与してなぜか食欲が出たという猫が何匹かいるそうで、食欲が落ちた我が猫にももしかしたら?との期待を込めて投与してみようということになりました。

ご飯は以前と同じく、食べられるものがあったらなんでもいいから食べさせてということに。
ドライフードはほとんど食べなくなりましたし、今まで食べていた猫缶も好みが変わったのか、見向きもしません。
病院からは療法食の猫缶をいくつか分けてもらったのですが、レバー味のため全く受け付けず。
その中に一つだけフィッシュ味のパウチがあり、日清から最近出たという「キドニーキープ」という腎臓病対応食です。ドライタイプもあります。

キドニーキープは確かに魚味なのですが、イワシ油のようなにおいがきつくて猫も与える私も受け付けず、それでも食べてもらおうとシリンジで強制給餌をしたのですが、猫より私の心が折れまして、強制給餌は3日で中止しました。人間でも猫でも、たとえ体に良いと言っても無理やり食べさせられる苦痛を味わってまで生きたいと思うだろうか?という疑問に突き当たってしまいました。私ならNoです。

「そういえば、子猫の時に食べたものがソウルフードとして記憶の片隅に残っているというのをどっかの本で読んだなぁ」と、我が家に来る前の頃に、いなばのチャオシリーズを食べていたことを思い出しました。
それでチャオシリーズを片っ端から買い込んで(20種類以上ある?)与えてみたところ、かなりの食いつきでした。これが「おふくろの味」だったんでしょうね。
(最初はいろいろ買ってみました。)
(現在のラインナップ。)

ラプロスのせいか、食欲もかなり回復しましたが、療法食のカリカリは食べてくれません。猫缶も1日1缶から1.5缶くらいで体重を維持できる量ではありません。徐々に痩せていくのがわかりました。この変化は本当に急激でした。

それでも当の猫はいつも通りの日々を送っています。歩様もしっかりしているし、椅子や台所、ベッドにも難なく飛び乗っています。うんちもそこそこ出ています。
もう猫を信頼して任せようと思いました。食べたくなければ食べなくていいよ、と。
ちょっと辛いけど「その時」を覚悟しつつ(何度目の覚悟でしょうか・汗)、猫との日々を大事に生きていこうと思います。(2019年7月現在)

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