2019年10月26日土曜日

1317 老猫と腎臓病(腎不全)24 正念場

(2019年8月)
(この記事は死亡前日までに下書きを済ませてあったものです。多少加筆して掲載しました。)

今回は、第22回の続き、2019年8月末から9月5日までの記録です。
この2週間ほどで急変したことを挙げていきます。

まずは段差のあるところに上がれなくなりました。筋肉が落ちたせいです。高さ80センチの台所、ベッド。
寝床にしていたクローゼットの棚(高さ約45センチ)から、寝ている時に敷物のバスタオルごと落ちた後から使わなくなりました。今はもっぱらカーペットの上に直に寝ています。
(ベッドに上がったのは8月30日が最後でした)
体重は、8月の2.5キロから2.2キロに減り、さらに骨格標本のような体型に。
歩き方もだんだんヨレヨレしてきて後ろ足が外に流れるようになり、倒れはしませんがそのまま開脚して尻餅をつきそうです。生まれたての子牛か子鹿のようです。
この時点ではまだトイレに自力で行くことができました。

排泄は、点滴した分だけおしっこは出ていましたが、8月30日に3度の下痢をした後、9月5日現在まで排便はありません。動物介護士さんに来て触ってもらったら、まだ肛門まで達してないようだとのこと。
動物病院に電話したところ、「トイレに行って力んでも出ないということを繰り返すのが便秘。そうでなければ様子見」だそうです。いよいよそうなったらやはり指でかき出すか浣腸だそうです。これはもう体力のない猫には無理と判断しました。

ご飯ですが、量は猫缶にして1日2分の1缶弱ですが、まだ自力で食べます。好物の生マグロも1日40gほどをペロリ。
食べ方に勢いというか力があります。最近は横になったまま食べることが増えました。若い頃から横になったまま食べることがあったので、さほど苦ではないようです。
ただ、立っている時も鼻を突っ込んで食べるようになり、鼻先が汚れるようになりました。
 (2019年9月3日)
(2019年9月5日)
食べ方のせいかもしれませんが、口の周りが汚れるようになり、上顎のヒゲ袋のあたりまで茶色く汚れています。濡れタオルで拭いても取れず、猫にきびのようになっています。

全体的に見て、さらに弱ったなぁという印象です。足を投げ出して横になり、目がどこ見ているか焦点が合ってない様子を見るといよいよかと思うことも。
ただ、近寄っていくと私の気配を感じて頭を上げて「にゃー」と割と力のある声で鳴くので、まだ大丈夫だと自分に言い聞かせています。

在宅治療としては、もう少しこのまま点滴(200mlから175mlに減らしました)とセミントラ、ラプロスの投薬を続けようと思います。
これらを止めることは、消極的な安楽死になるような気がして迷いが生じます。本当に寝たきりになり、食べ物も受け付けなくなった時がやめ時なのかと。

ここまで書いた9月5日、夕方に帰宅したところ、カーテンのところに大量のおしっこを漏らした跡がありました。猫の姿はありません。日中、太陽光で室内が暑くならないようにカーテンを引いてあるのですが、子猫の時から壮年の時代まで、カーテンの中に入ってよく昼寝をしていたのにいつの間にかやらなくなっていました。

ところが、9月5日に限って久しぶりに朝からカーテンの中に入って寝ていたので、懐かしいなぁと思っていました。そんな矢先の失禁でした。これは体が動かなくなってきた証拠でしょう。
この後、猫はカーペットの部屋に移り、いつものニトリのクッションではなく、カーペットに直に寝るようになりました。自分で寝返りなどは打てますが、ほとんど寝たきりで、おしっこもその場でするようになりました。

8月後半から下痢が続いた時に、座ったところにウンチが付着するため、カーペット部屋はその時からアイリスオーヤマの使い捨てシーツを一面に敷いていましたので、失禁しても問題ありませんでした。(寝ている部分には、使い捨てシーツの上にバスタオルを敷いてあります。)
失禁した後は、汚れた体を拭き、使い捨てシーツとバスタオルを交換しました。
(2019年9月4日)
この5日の食事は、朝にマグロを20gくらい、猫缶をスプーン1杯強を夕方までに平らげていました。

今願うのは、本猫が苦しまず、眠るように一生を終えることです。
そしてそれを看取ること。私の在宅中か起きているときに逝ってほしいです。
強制給餌など無理に延命はしない、病院にアドバイスはもらうが待合での体力がないため通院はしない、これだけは猫と約束したので守りたいです。

1日1日、いえ、1分1分がさらに大事な時間となってきました。今までもっと触れ合う時間があったはず。鳴いて呼んでいるのに「家事があるから」「仕事に行くから」「本を読んでるから」と無視していなかったか、後回しにしてなかったか?
今から後悔ばかりです。多分、やったとしてもまた別の後悔が生まれる気もしますが。

とにかく、今、できることをやろうと思います。

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