2016年7月28日木曜日

1246 老猫と腎臓病(腎不全)15 血液検査の結果と近況

前回の血液検査から2ヶ月しか経っていなかったのですが、まだ数値がそれほどでもない猫(写真右)が最近、よく水を飲むようになり、気になったので2匹を連れて病院に行ってきました。


まずは、お騒がせ猫(写真左)の数値から。「前回(5月)→今回(7月)」です。

体重:4.45キロ→4.25キロ(自宅での直近計測が4.3キロ)
BUN:40mg/dL→32mg/dL(ぎりぎりですが正常値に)
クレアチニン:3.7mg/dL→3.6mg/dL(いずれも高値)
無機リン:3.5mg/dL→4.5mg/dL(いずれも正常値の真ん中より下)
白血球、赤血球など異常なし。

体重は徐々に減っていますが、本猫は相変わらず走ったり飛び上がったりを平気でやってます。
BUN,クレアチニンとも下がりました。院長先生も数値を示す前に「ちょっといいですよ!」と喜んでくれました。

院長先生の見立てですと、点滴とセミントラが効いたのだろうということでした。これからも毎日点滴とセミントラ、それと腎臓用の療法食(ロイヤルカナンの腎臓サポートスペシャルとセレクション)で行きましょうということになりました。

点滴はなかなか1日おきとはなりませんが、今のところ猫も抵抗してませんし、お互いの習慣になっているのでそれほど苦ではなくなってきました。前にも書きましたが、やはり慣れですね。なんとかなるもんです。

また、体がべちょべちょになるくらいストレスで体を舐めていた件ですが、7月あたりからだいぶ減ってきました。点滴にストレスを感じなくなったのか、それとも飼い主のストレスやイライラが収まってきたせいなのか・・・?これからも猫には穏やかに接するよう心に余裕を持って精進します。

さて、今回、水飲み回数が若干増えて(といっても、3回が6回になったくらいなんですが)、腎臓の具合が気になる看板猫(写真右)の結果は、

体重:3.45キロ→3.45キロ(前回と変わらず、自宅での直近計測でも3.4キロ)
BUN:27mg/dL→21mg/dL(いずれも正常値)
クレアチニン:2.6mg/dL→2.4mg/dL(前回の高値から正常値上限ギリギリに)
無機リン:3.6mg/dL→3.9mg/dL(いずれも正常値の下のほう)

白血球、赤血球など異常なし。

こちらは心配していたほどの状態ではなくてひと安心でした。むしろBUNやクレアチニンの値は良くなっていました。
この猫まで点滴になったらどうしよう?と思っていたのでホッとしました。

看板猫にも予防として5月からセミントラを与えています。
ほかにも2匹には引き続き漢方薬の六味地黄丸も猫缶に混ぜて出しています。
そのほか、お騒がせ猫には「ベルムア」という乳酸菌を、漢方を処方してもらっている薬局からあわせて出してもらっています。

きっかけは、動物病院の別の先生が以前、「カリナール2」という猫の腎臓用健康補助食品を勧めてくれたことでした。この原材料にエンテロコッカス・フェシウムというのがあり、ベルムアにも似たような名前のエンテロコッカス・フェカリスが使われていたので、漢方薬局と相談してベルムアを与えてみることにしました。
(「そっちの皿のほうが大きくない?」
「同じに決まってるでしょ!」)
お騒がせ猫は、毎日の点滴のほか、セミントラ、六味地黄丸、ベルムアの4本立てで、ベルムアを加えてから3週間ほどになりますが、徐々にうんちの排泄回数が改善されてきました。以前は食べなくなったこともあり中2日は当たり前、中4日の排泄ということもあり、さらに出なくてトイレの中でうなる、踏ん張りすぎて吐くという、こちらが見ていて苦しくなるような状況でしたが、最近は中1日、ひどくても中2日で出るまでになりました。

加えて、一週間ほど前から猫の寝場所付近にカリカリ(ロイヤルカナンの腎臓サポートスペシャルとベッツプランエイジングケアプラスステージ2プラスの混合)を置くことにした結果、朝起きたらほとんどなくなっているという状態で、1回のうんちの量も増えました。

注意してみていると昼間より夜のほうがカリカリを食べているようだったこと、寝場所と餌置き場(台所)が若干遠いので、お腹がすいても「行くのがメンドウだからいいや」と猫的に思って朝まで我慢していたのか、寝場所近くにも置いたことで療法食を食べるようになりました。14年一緒に暮らしていて、これは盲点でした・・・。
(ここで寝るようになったら夏本番。風が通って気持ちいいんですね。)
腎不全は治らないため、これからも症状の進行を抑えることがケアの中心になります。しばらくは上述した方法で行い、猫缶やカリカリの好みが変わった場合に備えて情報収集するなどしていきます。

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