(セミナー当日に移動だったのだが、千歳空港、よもやの大雪。 行けないんじゃないかと焦った。雪で飛行機の向こう側の景色が見えなくなってる。) |
その内容を、自分がグッときた部分を中心にまとめてみました。
なお、セミナーをじっくり聞いてもらうという立花さんの趣旨で、当日表示された資料は後日参加者に配布されるため詳しいメモは取っていないため、アプリ名など詳細はのちほどアップ予定。(アプリ名、アップしました。)
■あなたの5年前は?5年後は?
自分をマネジメントするためには、自分はどうなっていたいのかを思い描く必要があります。
そこで、人生を5年単位で考えてみる。立花さんにとって5年というのが将来どうありたいのか考えるのにしっくりくる長さだそう。
5年後を考える前に、5年前に遡って自分の人生を思い起こしてみる。すると何が見えるか?わかるか?
例えば、勝間和代氏の5年前(2007年)は彼女の勝間名義の本が出た年。つまりデビュー年。これには会場もおどろきの声が。
また本田直之氏も約5年前に「レバレッジリーディング」でデビューしています。
この2人は、さらにその5年前からの5年間(2002~2007)はむちゃくちゃ頑張ってるはずと立花さん。
過去の5年間を思い起こすことで、これからの5年間を考えるヒントが得られる。
これならば、いきなりこれから5年間を考えましょうと言われるより、何かキーポイントを見つけやすそうです。
■「残業が多いから時間がない」も自分が選択した結果?
人生を回すためには視点を高く、他人を気にしてはいけないなどがあるが、特に「他人を気にしない」というのは、立花さんが決断を他人に委ねていた失敗から特に強調したいところという。
他人を気にしない、他人に決断を委ねない、つまり、自己責任思考、選択意考ということ。
具体的に言うと、例えばやりたいことがあるけど残業が多くてできないというが、その残業を選択しているのは自分。変わりたいけど変われないというのも、変わるのが怖いから現状維持という選択を自ら行っているだけ。
ここで大事なのは、すべてのことは自分で選択した結果であるということ。これを認めるのは大変な労力と苦痛を伴うのだが、これを克服しないといつまでも他人のせいにして何も変われない。
■6本の柱で5年後のなりたい姿を書き出す
人生の6本の柱(仕事、家族、財産、健康、教養、趣味)は、ワタミの社長の本から。例の話題に触れ「この人がリーダーであることの是否はあるが、本に書かれていることは納得がいく」とのこと。この件に関しては、立花さんのブログに記載があります。
ちなみに、6本の柱についての立花さんのサイトはこちら。
セミナーでは、この6本の柱を5年後のなりたい自分を考える際の参考としました。
なぜ5年という日付が必要かというと、人間は日付がないと行動が伴わないから。これは他のセミナーやブロガーさんも言及しているところ。締め切りがないといつまでもやらないし、手をつけたとしても「締め切りがないからまだいいや」と先送りが発生します。
立花さんの5年前は、まだ会社員。今より20kgくらい太っていた。(ここで当時の写真公開。失礼ながら、街で会っても気付かないくらいの全くの別人の写真でした。)
マネジメントの仕事をしていたが、これが大嫌い。部下ともうまくいかない。休みの昼間からお酒を飲んでいたという「ダメダメ人間」。そんな立花さんがこれじゃいかんと、まず5年後にどうなりたいかを書き出してみた。結論から先にいうと、5年後の今、立花さんはそれをすべて実現しています。
■「なりたい自分」を書き出してみる
休憩をはさんで、5年後に「なりたい自分」を書き出すワークの時間に。
ルールは、
- 思いついたままに書く
- 思い切り背伸びする
- 実現できるかどうか悩まない
- 自分に照れない
すらすら書ける人、ペンを置いてうなる人など様々でしたが、「どうなりたいか常に考えている人はスラスラ書ける。こういう人はそれを実現しやすい」そうです。
このあと5~6人のグループになり、それぞれの「なりたい自分」の発表に。これはその内容をみんなで批評するのが目的ではなく、みんなに話すことで自分の中の「こんなことできないんじゃないか?」というストッパーをはずす目的なのだそうです。
もちろん、書いただけ、披露しただけでは叶わない。書いてニタニタしているだけではダメ。5年後にこうなりたいという「夢」を目標にして初めて第一歩なのです。
ここで時間管理のマトリクスの話に。縦に「重要なこと」「重要でないこと」、横に「緊急なこと」「緊急でないこと」の4つのマス目を作るものだ。それぞれ第1領域(重要で緊急なこと)第2領域(重要だが緊急でないこと)第3領域(重要ではないが緊急なこと)第4領域(重要でも緊急でもないこと)となります。
会社員だとどうしても第1と第3のウエイトが大きく、帰宅したら第4の「テレビを見てだらだら」というパターンになってしまう。どうしても第2に手が付けられない。
だが、なりたい自分になるためには、第2 の領域がいちばん重要なのです。
「でも仕事が忙しくて・・・」と言う人は、自分で第2に着手しないということを自分で選択していると認識することが肝心。自分に原因がなく、どうしても時間が取れないなら転職を考えたほうがいいとまで立花さんは言い切る。
■5年後のありたい姿(夢)を実行に移すには?
では、具体的に5年後の夢を今から実行に移すまでにするにはどういうやり方をするのか。
ここで出てくるキーワードは2つ。
・人生のPDCAサイクルを回す
・スパイラルアップ
前者は生産系のことばですが、ここでは夢と今の自分を比較してみることに当てはめます。そうすることで目標・計画が生まれてくるわけです。
スパイラルアップは勝間氏の考え方で、同じところをぐるぐるではなく、旋回しながら上昇していくという意味とのこと。
これらを踏まえて、まず5年後を描き、それを実現するために1年後までにすることは何か? 3カ月後にすることは? 1カ月後は? 1週間後は?1日後は?というふうに、徐々に未来から現在にまでに落し込んでいきます。
■立花さん流の計画のしかた
では、立花さん自身の手法を会場で公開してくれたので、ざっくりと紹介してみます。
・5ヶ年計画の作成
人生の6本の柱ごとに書き出し、毎年改訂します。
ここは「背伸び」するポイント。ブレーキをかけずに書く。するとどんどん書ける。立花さんはA4用紙5枚にもなるそうです。
・5ヶ年計画を年次計画に落とし込む(年次スタート)
ここは、5ヶ年計画を実現させるために、この1年で達成したいことを書き出す。5ヶ年計画の分割。今は正月に実施しているとのこと。前年、レビューの修正ポイントも加えます。
・年次計画を四半期計画に落とし込む
1,4,7,10月1日に実施します。
1年計画をベースに、3カ月で達成したいことに分割、列挙します。
前の四半期レビューの修正ポイントを加えます。
1年計画をベースに、3カ月で達成したいことに分割、列挙します。
前の四半期レビューの修正ポイントを加えます。
・四半期計画を月次計画に落とし込む
毎月1日に実施します。
四半期計画を1カ月で達成したいことに分割、列挙します。
前月レビューの修正ポイントを加えます。
四半期計画を1カ月で達成したいことに分割、列挙します。
前月レビューの修正ポイントを加えます。
・月次計画を週次計画に落とし込む
ここも月次計画をベースに1週間でやることに落とし込むわけですが、ここで初めてタスクにしてタスクリストに落とし込みます。つまり、それ以前はタスクリストにもカレンダーにも入れないということです。ここで、やっと目標がタスクに変換されるわけで、ここがいちばんのキモ。
前週次レビューの修正ポイントを加えるのも忘れずに。
前週次レビューの修正ポイントを加えるのも忘れずに。
・週次計画を日次計画へ落とし込む
ここは単に日次計画を作って実行するのではなく、立花さんは次の3つを実行しているそうです。
⒈日次スタート
タスクリストと予定表を確認します。
最重要タスクをほぼ日カズンに書き出します。
前日レビュー結果を引き継ぎます。
「やりたいこと」「やりたくないこと」を書き出します。
⒉日次クローズ
今日のタスクの進捗率を確認します。
翌日のタスクを調整し、予定を確認します。
3.日次レビュー
ライフログ的作業が中心。
「4行日記」「名刺整理」「レシートスキャン」「家計簿」など。
そして、さらに年次から日次まですべてにレビューを行います。年次レビューは年末、四半期レビューは3カ月ごと(4月、7月、10月、翌1月)、月次レビューは月末といった具合です。
この振り返りで途中の目標はもとより、5ヶ年計画すら変わることもあるそうです。やめてしまうものもあるが、それでもかまわない。「やりたい」と思うことをやるのが大事。当初の夢や目的にこだわらない。また、計画より遅れていてもかまわない。どうしてもやりたいことなら軌道修正すればいいそうです。「遅れている」と認識すること、それでも追いかけてやっているんだと認識することが大事。
やりたいことを毎日書き出すと、頭の中の定着率が高くなります。また、毎日書いたり、見返しているとやりたくなくなることもあるが、それでもいいのだとか。ポイントは、どうしてもやりたいことは、あきらめずにやること。「今週できなかったから」とあきらめない。「できない週もある」と気持ちを切り替えるわけです。このしつこさがカギだとか。
■クラウドセルフマネジメント
セミナーも3分の2を過ぎたあたりで、やっとクラウドが登場。
ここでは立花さんが実際に使っているiPhoneアプリを次の5つに分類して紹介。
・自分管理
プロジェクトは実行されなくてもいい。これをタスク管理ツールに入れてしまうと「やらなければならないこと」になってしまうので要注意。「やること」「やりたいこと」「やるかもしれないこと」を記録するアプリを使う。これには、OmniFocus(プロジェクト管理)を使用している。
ほかに、
ほかに、
- Toodledo(タスク管理)
- Toggl(タイムトラッキング)
- iCloudカレンダー(カレンダー)
- SugarSync(ストレージ)
- Evernote(外部脳)
・睡眠管理
睡眠時間はすごく大事。だからしっかり管理する。
- Sleep Cycle Alarm Clock(睡眠時間と質を管理)
- Daily Tracker(睡眠時間管理)
「続けている」ことを実感するのが目的。あるタスクについて実行したらチェックを入れるだけのアプリ。
立花さんの場合はランニング、読書、ブログの更新など。これらのチェックが100を超えたあたりからやめられなくなり、別次元にいくそうです。また、会場で「悲しいお知らせ」ということで、読書とブログの更新がいずれも50日前後で連続がストップしてしまったことを報告。このセミナーの準備のために時間をとられたことが原因ですが、連続更新が100をゆうに超えて900以上になっているランニングはしっかりこなしているそうです。やはり100が「壁」と実感したのだそうです。
- Streaks(モチベーション管理)
- Countdown Calendar(デッドライン管理、モチベーション管理)※
- カウントダウンカレンダー(外出時間管理)※
・習慣化
人間は、やり慣れていないとやりたくないと思うそう。あることを始めて定着するまでの期間には21日、29日、1カ月など諸説ありますが、いずれにしてもひとつずつ始めること。それが定着したら次の新しいことを始めます。
また、起きてすぐやることというのは先送りしにくい傾向にあり、逆に夕方近くになってくると先送りしがちになります。これを利用して習慣化したいものは朝の早い時間にやってしまうのがベスト。
このほかの習慣化のコツは、ひとつずつ始める、1ヶ月続いたらまたひとつ増やす、楽しめる仕組みとセットにすること。
- Due(強力リマインダー)
・体調管理
立花さんはランニングをしているので、その記録を取る目的のアプリがいくつかあります。ちなみにランニング中は、3つのアプリを同時に起動させているそうですが、単にガジェットとアプリをいじるのが好きだからだそうです。普通はひとつでいいとか。
他にカロリー計算アプリ、体重記録アプリ(体重計と一体のもの)も利用しています。
- Withings WiFi BodyScale(体重・体脂肪管理)
- iLoseWeight(体重・体脂肪管理、体温・血圧管理)
- カロリー管理(カロリーの管理)
- RunKeeper(ランニングログ)
■まとめ
以上、セミナーの終りに立花さんが次のまとめで締めくくりました。
- 夢はでかく。でも期限は切る。
- 夢を目標に変換する。
- 目標をタスクにする(実行可能な形に)。
- 目標を見失わない(常に見返す)。
- 継続できる仕組みを利用する。
- 楽しく、かつ、しつこくやる。
最後に立花さんからひとこと。
その気になって5年やれば、何かが起こる!
(追記)2013年10月
アプリリンクを貼り直していたのですが、2013年10月現在ですでに存在しないアプリもあります。記事からは削除せず、2012年3月のままにしました。
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