昨日のエントリの後日談。
長い休みの最初では時間がたっぷりあると錯覚して、結局なにも出来なかったり、やるべきことを先送りしてしまうということを書きました。
それには締め切り効果や、通常通りの行動を取る(休みだから特別という感情を排除する)ことで、ある程度は回避できます。
だが、それも慣れや意思の弱さが元で崩壊する可能性も否定できません。
前回のエントリの最後で、
- 感情(快感)にまかせて行動しないこと。
- 遅くとも前日までに、その日の行動をTaskChuteなどのタスク管理システムに落とし込むこと。
- 当日はよほどのことが無い限り、TaskChuteに則り粛々と行動すること。
と、3つを挙げました。
これを今回の2月の3連休(土、日、建国記念日)の最終日で試してみました。
しかし、この3日目の時点ですでに掃除やら週次レビューやらが先送りされていました。加えて、今年の目標達成のためにやっておきたいこともあって・・・。
そんな状況で、感情にまかせて行動しないようにするにはどうするのがいいのでしょうか?
答えは、
「快感を得られる行動を取る前に、やるべき行動に移る」
ということでした。つまり、何も考えずに次の動作に移ることができる仕組みを作るわけです。
「え〜っと、次はなにするんだっけ?」と考える隙を与えるから、「あ、そうだ。前から気になっていたあの本読もう」などと、快感の誘惑がやってくるのです。
まずは前日までにその日の行動をすべて書き出します。
TaskChuteには朝起きてから寝るまでの時間にやるべきことを順番をつけて全部入れます。ねこまたり(注:ねことまったり過ごす時間)も、掃除も、トイレも、歯磨きも、「薬を飲む」といったほんの1、2分の作業も全部。
TaskChuteなら見積もり時間も入れられるので、終了予定時刻もわかります。それで就寝予定時間まで埋まればOK。大幅にはみ出したら当然に何かを削らなくてはなりません。余ったら好きなことや先送りしていることを加えるのもいいと思います。
そして、ここからがキモ。というかTaskChuteの本領を発揮するところです。
すべてのタスクを入れ終わったら、あとは何も考えずに上から順番にやる!もとい、上からやっていくことで何も考える必要がなくなるのです。「え〜っと、次は?あ、そうか、このタスクね」と一瞬で分かり、脇道にそれる隙を与えません。
つまり、「なんだっけ?」と忘れたら、TaskChuteを見ればいいわけです。さらに言いますと、TaskChuteを見れば書いてあるので、次にやること以降を忘れてもいいのです。ムリに覚えている必要がないというのは、記憶することにエネルギーを使わないということでもあり、こんな気楽なことはありません。
スイッチを入れたらあとは自動で動き出す。そんな自動操縦の飛行機に乗っているような感覚で行動していけば、多少意思が弱くても誘惑の付け入る隙は確実に減ります。
今回、もの書き写真堂が就寝時間までTaskChuteに書いてあることのみを実行してみた結果、多少の見積もり時間の誤差はありましたが、「時間はまだたっぷりあるし」と脱線することもなく、やるべきことを完遂できました。意思が弱くても「上から順番にやる」というきまりを守れば(よほど困難なタスクを入れない限り、これくらいのきまりなら守れると思います)、快感の誘惑にも勝てましたし、「時間はたっぷり」という錯覚も打破できました。
やはり、
- 遅くとも前日までに、その日の行動をTaskChuteに落とし込むこと。
- 当日はTaskChuteに則り粛々と行動すること。つまり、何も考えずに上から順番にタスクをこなしていくこと。
というのが、「時間はたっぷりある」という錯覚を吹き飛ばす重要なポイントだとわかりました。
あとはタスクの順番や、無理しないタスクの組み方(途中で休憩を入れる、バッファを取っておくetc)などに気をつけていけばうまくいきます。
また、どうしても別のことをやりたくなったら、付箋などに書いて所定の位置に貼っておくのが吉。すべてのタスクが終わった後などに見返して、緊急なものを除き、明日以降のタスクにして組み込みます。これ、いろんな人が提唱していて効果があるのでオススメです。
余談ですが、TaskChuteは行動記録にもなるので、「今日何やったっけ?大したことをしてないんじゃないか?」と不安になったときに見返すと、ちゃんと行動していることが分かって安心します。この安心感って、すごく大事。←忘れっぽいので、日々実感してます。
以上、TaskChuteによる「時間がたっぷり」という錯覚の撃退法の説明になりましたが、他にお好みのタスク管理システムがあれば、その中に自動的に行動に移せる仕組みを作ってみることをオススメします。
※冒頭写真は本日(2月12日)の三日月(右端)と大倉山シャンツェ。月は地球照がはっきり見えていました。が、写真に写らず・・・。精進せねば。(COOLPIX P300で撮影)
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