2011年7月6日水曜日

048 昔のクセは抜けない?(写真撮影の話1)

こういうトリミングはどうだ!
写真を撮ると、どうしても被写体を中心にもっていくクセが抜けない。
以前やっていたカメラの仕事で、記事に添える写真は無駄な余白があってはいけない、意味もなく端に寄せてはいけない、芸術的に見せる必要はないと教えられたため、今でもついついそういう撮り方に。

先日掲載した猫のポートレート(016 東京ねこ写真参照)がいい例。あの余白を取るのにどれだけ勇気が必要だったかというくらいなのだ。加えて、余白との対比を考えて猫のひげを切るべきなんだけど、いやいや、それでは被写体をきちんと写すと教えられたことを無視してしまう、などとずいぶん悩んだ末の構図。猫写真雑誌などで大胆にひげを切った構図を目にすると、「ひげ、切れてもいいんだ」と、新鮮な驚きが。

これがトリミング前の元画像。被写体ど真ん中。
また、望遠レンズがないために仕方なくトリミングをする場合を除いて、最初の構図から大きく変化するようなトリミングをすると、どうにも決まらないということが多々ある。やはり最初に「これは!」と感じたフレーミングというのは大事だということ。

これはほとんどトリミングしていない別バージョンの写真。
自分的には、こっちの構図のほうがしっくりきている気がする。

一方、被写体を中央付近に寄せる定番の構図ってあるよね、とも思う。
スポーツなんかがそう。自分は高校野球とスキーのジャンプをよく撮ったが、何を伝えるのかが明らかなものの構図ってそうなるのかも。もっともそれは「報道する」という観点からだけど。
芸術的に撮るぞ〜となったら、たとえばピッチャーの顔のどアップなんかでもいいんだろう。玉の汗までしっかり、みたいな。そんな必死で投げている高校球児は迫力ある写真になりそうだ。

それにしても、クセって恐ろしいなぁ。

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