前出の八重垣神社、神魂神社、熊野大社、須我神社は観光タクシーツアーの一環でしたが、佐太神社は別途回ってもらいました。
ここに行こうと思ったのが、前日の出雲大社の帰りに寄った島根県立古代出雲歴史博物館で手に取った佐太神社のパンフにひかれるものがあったからでした。
そこで、観光タクシーの運転手さんと当日出発前に交渉し、ツアー後に1時間分の観光タクシー代を追加して回ってもらうことになりました。
あまり参拝者がいませんねと言うと、運転手さんは「佐陀神能のときは人であふれかえるんですよ」とのお答え。境内に入ると、その静謐さは人がいないほうが肌に感じられる気がしました。神社は、何も行事のないときに行くのもオススメです。
垂れ幕の上にある「正遷座祭」というのは、佐太神社の公式サイトによると30年に一度の式年の御造営、平たく言うと本殿などの修繕っぽいですね。(サイトの関連ページはこちらです。)
手水舎でお清めして、拝殿に向かいます。
御本殿は正中殿、北殿、南殿の三社からなり、国の重要文化財に指定されています。
しかし、御本殿前の拝殿の門が閉まり、「御仮殿」の看板が。
本殿を右手に見ながら進むと新築の木のにおいのする仮拝殿が。こちらで扇の形のおみくじを引きました。
(神社のパンフより)桧扇
扇のおみくじとは変わっているなぁと思いましたが、この神社には国の重要文化財に指定されている「彩絵桧扇」が伝わっていることに由来するのでしょう。おみくじは末吉でしたが、かわいいので持って帰ってきました。
その隣の建築物は南北左右にあり、説明がどこにもなかったのですが、神社のパンフから北殿・南殿末社の早人社ではないかと。
こちらが反対側のものです。
仮殿から御本殿側面をば。
到着したときに最初に目に入るのが山を背にした御本殿で、その荘厳な姿に見入ってしまったのですが、一方では「山崩れ、大丈夫なのかしら?」と心配に。真横からみるとこんなにも山に近くて、しかも急勾配です。大雨が降っても大丈夫なのでしょうか?
反対側の横からみると、山肌にマス目が見えますから土留めのコンクリが打ってあるようですね。
出雲の長浜神社にもあった藻をかけるのが、こちらにもありました。
仮拝殿の左手に「母儀人基社(ははぎのひともとしゃ)」という伊弉冉尊(いざなみのみこと)をおまつりしている場所があります。先のタクシーの運転手さんからも「ぜひ奥もお参りしてください」と言われていましたので、行ってみることにしました。
これは帰りの下りのときに撮ったのですが、ここも結構な勾配でした。
着いた先にはお社はなく、石積みに囲まれた神域がありました。
近くには大木もあり、晴れた日でしたので木洩れ日が当たって神々しさが増幅されておりました。
佐太神社公式ホームページ
そういえば、旅行パンフなどに「神在月に集まった神々が帰る際には佐太神社に寄る」とありましたが、これは間違いらしいです。昔、神在祭(お忌みさんとも言うらしい)が上忌、下忌と2期に渡っていたのですが、「八百万の神々は出雲大社にお立ち寄りになった後当社においでになるという伝承がありますが、これは出雲大社では上忌が残り、当社は下忌が残った為に生まれた誤伝」(公式サイトより)なんだそうです。
[第四番]佐太神社 出雲國神仏霊場公式ホームページ
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