2013年10月12日土曜日

0579 その後の猫の話を少し(腎臓病と甲状腺機能亢進症について)


くだんの便秘猫の話の続きです。

9月下旬に血液の再検査をしました。
腎臓の療法食が功を奏してか、Creの数値が2.9から2.2に回復。まだまだ正常値の外側ですので油断はできません。

(アイコン写真がアレですが、サービスはちゃんとしているお店です。)
(↑スペシャルのほうがおいしいらしく、食いつきがいいです。)

体重も変化無しですが、背中の辺りの肉が落ち、触ると背骨のゴツゴツが手に当たります。
「今までがちょっと太りすぎだったので、ちょうどいいと言えば言えるんだけど」と先生はいいますが、体重増減無しで筋肉が落ちた場合、それはどこに行ったのか?おそらく下腹にさがっているんじゃないかと。もともと下がってるからよくわかりません、先生(苦笑)。

腎臓病じゃないとして、この体重減、筋肉の減少は何か?
次に疑うのは「甲状腺機能亢進症」という病気だそうです。
でも、ここの病院では検査できないため外注検査になるそうで、加えて今急いで行う必要もないとのこと。

しかし、病院から帰宅して猫の甲状腺機能亢進症をネットで検索すると、こんな症状があると書いてありました。

・体重が激減する。(減り続ける。)
・吠えるような声で鳴く。(猫 甲状腺 鳴き声で検索するとムービーが出てきます。)
・どか食いするのに体重が落ちる。
・呼吸が荒くなる。心音が早くなる。
・よく水を飲む。
・年齢の割に行動が活発になる。
・性格が変わる。
・よく寝るようになる。

思い当たる節とその相違点は次の通りです。
・体重が激減する→でも、およそ1ヶ月で1キロ激減したところでストップ。
・吠えるような声で鳴く→9月中は夜中にしょっちゅうあったが、10月に入ってからはほとんど無い。
・性格が変わる。→看板猫によくケンカをふっかける、というか、去勢しているのにマウンティングして逆襲される。性格の変化かどうかは不明。

他は、
・もともと大食らいで、ねこ缶の好みが急に変わったけどそれ以外は摂取量などに変化無し。
・呼吸、心音とも正常。
・子猫のときから、看板猫より水飲み回数は多い。
・いきなり活発になった感じはない。
・寝る時間はここ数年、あまり変わらない。看板猫と同じ。

だいたい猫って寝る動物ですよね。とある猫の本にも「寝るのが仕事で、死なないように時々起きてご飯を食べる」とありましたし。
排便、排尿も通常どおりです。だいぶ便秘も解消しました。

先日、病院からもらった注射器(針無し)と試験管で自宅で採尿し、検査してもらいました。
結果は2匹ともオールクリア。腎臓には特段の問題はないそうです。これで1ヶ月後に血液の再検査ということになりました。その際には甲状腺の検査もしてもらおうと思います。
なお、この自宅で採尿する尿検査は定期的にやったほうがいいと言われました。特に多頭飼いだと飼い主は採取が大変ですけど、猫の体に負担をかけないのが良い点ですね。

人間もそうですが、歳をとってくるといろいろ病気が出てくるものです。特に、犬猫は近年大幅に寿命が延び、予期しなかった病気もあるとか。昔は病気をする前に早死にしていたとも言えますが。
甲状腺機能亢進症も最近注目されるようになった病気で、これまで見つからなかったのは、その症状から「歳なのに元気だわねぇ」と病気に気づかないことがあったのではと言われています。元気そうだから病院には連れて行かないために症例が少ないのだとか。また、他の病気と間違われてしまった(心筋梗塞など)というのもあるそうです。

今回も、我が猫(ともに11歳)の1匹が便秘したのが発端でした。加えて先生が体重の激減がおかしいと気づいてくれたことが血液検査につながり、さらについでにもう1匹も念のため検査しましょうということで肝機能が怪しいということもわかりました。これを見逃していたら、1年も経たないうちに相当悪化して発見することになったと思います。

もし、猫を飼っているのでしたら、これまで病院にかかったことがなくても10歳になった時に血液検査をすることをおすすめします。特異な症状が出ていない限り甲状腺の検査までは必要ないと思いますので、院内でできる一般的な検査と、猫白血病・猫エイズの検査の2つは受けておくと安心です。

スナップ・FeLV/FIVコンボ
病院で使用した検査キットです。






最後に、余談ですが。
今回の一件で誰にも相談できなくてTwitterで心情をつぶやいたら、何人かの猫飼いさんから励ましのリプをいただき、みなさん口をそろえて「飼い主がしっかりしなくちゃダメでしょ!」と叱咤激励をいただきました。ありがとうございます。
リアルな友人からも「飼い主の気持ちは猫に伝わるよ」と言われ、今は悲観的にならずに1日1日を猫と楽しく生活するよう心がけております。

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