2013年10月20日日曜日

0587 文具王の文房具実演会に行ってきた〜実演品あれこれ



2013年10月19日(土)、文具王こと高畑正幸氏が札幌にて実演会を行うというので、会場となったイオンモール札幌発寒へ行ってきました。

郊外のショッピングモールということで家族連れが多く、小さな子供からお年寄りまでという多彩な年齢層の中、いつもの白衣と王冠姿の文具王が長テーブルにしつらえた各文具メーカーの売れ筋商品を端から紹介する形で進行していきました。

(文具王の説明に引き込まれる子供たち)
この日文具王が紹介した十数点のなかから、もの書き写真堂がグッときた、というか欲しくなった文房具をいくつかあげてみたいと思います。

■消せる蛍光ペン フリクションライト(パイロット)

フリクションライト | 筆記具 | サインペン・マーカー | 蛍光ペン | 製品情報 | PILOT





すでに発売している商品ですが先頃薄い色のバージョンが出たそうです。
消せるボールペンもそうですが、消せる原理というのが温度が高くなると消えるインクを使っているからなんだそう。だから消しゴムの摩擦熱で消えるんですね。でもその温度というのが75度以上。
「ということは、こすらなくても温めると消えるということですね」と、文具王が取り出したのはコードレスのヘアアイロン。これを髪ならぬ紙をはさんですっと通すと・・・消しゴムのときのようにきれいに消えました。一気に消したいときには便利ですね。いや、でも、端っこに書かないとはさめないかも。

(見事な手さばきで実演する文具王)
じゃあ、消した文字を復活させることってできるの?
これができるんです。知りませんでした。
このボールペンや蛍光ペンで書いた書類を夏場に車のダッシュボードに入れておいたら暑さで文字が消えちゃったということがあるそうです。これを復活させるにも熱が関与します。それもマイナス20度以下。家庭の冷凍庫でもマイナス20度はないですよね。真冬の北海道でも道東とか道北に行かないと・・・。

でも、心配御無用。身近なものでは筋肉の炎症部分を冷やすコールドスプレーをかけることで文字が浮き出てきます。消えているようにみえてインクは紙に残っているため、冷やすと出てくるのだそうです。文具王、これもヘアアイロンのときのように見事な手さばきで実演していました。



■万能分別はさみ(サンスター文具)

サンスター文具|万能分別はさみ
10種の機能。カニを入れると11種?w





ヘンな形をしたはさみ。一見使いづらそうですが、さにあらず。まずは牛乳パックなどの立体を開く時に重宝します。普通のはさみで牛乳パックが切りにくいのは、切り進むにつれ自分の手がパックに当たって進まなくなるから。それが理由だったんですね。
この分別ハサミは、刃と同じ位置に手が来ないのでぶつかることもなく切り進むことができます。

ほかにもひっくり返してビンのプラキャップを取ったり、スプレー缶のガス抜きと穴あけなどができるすぐれもの。
なかでも文具王の紹介事例で笑えたのが、北海道ならではの使い方。あるとき水産物販売会社から大量の注文が入ったのでその理由を聞いたら「カニを買ってくれたお客さんにサービスで付けたいので」。
確かにカニ足の殻を切るのに便利そうです(笑)。



■切れるハサミ2種(コクヨ、PLUS)


サクサ|エアロフィット|コクヨS&T
コクヨ





プラス株式会社ステーショナリーカンパニー / PLUS Stationery/はさみ フィットカットカーブ
PLUS




コクヨとPLUS(プラス)から出ている売れ筋のハサミをそれぞれ1丁ずつ紹介。切れる原理は2枚の刃の角度が30~40度になったときで、その角度を根元から先端まで持続させることで「切れる!」と実感させてくれます。両社とも刃に曲線をもたせて実現させています。
刃にガムテープのノリがつかなかったり、従来の紙だけでなく硬い革製品や段ボール、切りにくかった柔らかいビニールや布まで切れるように進化しているのには驚きでした。
「両社の性能には差がなくなってきましたので、あとは実際に使ってみて自分の手になじむ方を選ぶのがいいと思います」と文具王。こういう実演会なら実際に試せますのでいいですね。



■瞬間接着剤Red Tech(コクヨ)

強力瞬間接着剤REDTECH(レッドテック)|商品情報|コクヨS&T






従来の有名どころの瞬間接着剤は、開封するとキャップをちゃんと閉めても短期間で固まってしまいました。次に使おうと思った時には中身が出てこないという経験をした人も多いのではないでしょうか。
このRedTech(レッドテック)は容器の密閉をしっかりできる構造のキャップになっています。さらにプッシュボタンを大きくすることで液体の出方を微調整でき、最後までしっかり使える作りになっています。容器は立てることができますので、横になったたために液が作業机に漏れるということもありません。

赤い色が付いているのでどこに塗ったかわかりますが、この色は光を当てることで透明に変わるんだそうです。文具王がマグライトを当てて実験すると、またたくまに色が消えていきました。実際に使用するときには光を当てなくても、10分以上放置しているだけで消えるそうです。



■テープのりの両面テープバージョン コクヨ「ラクハリ」

商品ラインアップ|両面テープ ラクハリ|商品情報|コクヨS&T
しっかり貼ってはがせるタイプ




(がっちり貼るタイプはこちらです。)

これは便利かもと思ったのが、ローラータイプの両面テープ。従来の両面テープは、貼ると紙の台紙がゴミとして出ました。これがけっこうやっかい。片面を貼ってからはがそうとしても、なかなかはがれなかったりもしますし。このテープのりだとそれがありません。ぴーっと貼りたいところをなぞるだけ。
しかも、従来の両面テープのようにしっかり貼るタイプと、片面だけ「貼ってはがせるタイプ」もあるんです。これはいいなと思いました。





■スッティキール ルーペ(サンスター文具)

サンスター文具、マスカラのようなオシャレなルーペ スティッキールルーペ『ルッキーネ』発売 | オフィスマガジン online
サンスター文具のサイトに使用している写真がなかったのでこちらを。



ハサミやホチキスのシリーズがあるスティッキールですが、ルーペも発売されました。外観はホントにマスカラのよう。
トヨタ車のヘッドライトなどを手がける会社が作った非球面レンズを使用しているそうです。
これはローガン卿の影が忍び寄る当方にも朗報(汗)。
「見えづらいときにはこのルーペをメガネくらい目に近づけて、読む本などを近づけたり遠ざけたりして調節するといいですよ」とのことです。




■学童用文房具いろいろ(ソニック)

ラチェッタ カプセル | カタログ | - ソニック
鉛筆削り。あの回し方、ラチェット機構って言うんですね。





「今、学童用文具が熱い」と文具王が紹介したのが、学童用文具の鉛筆削りと鉛筆キャップ。
カプセル状になった鉛筆削りのフタのような部分を取り、これに鉛筆の端(削ってない方)をセットし、本体に鉛筆の先を差し込みます。あとはフタに付いているつまみを持ったまま回しては戻す、回しては戻すという動作を繰り返すことで鉛筆が削れていきます。いったん手を離す必要がないんですね。ちなみに戻す動作のときには鉛筆は削れません。また削りすぎを防ぐストッパーもあります。

鉛筆キャップ シュポッチ | カタログ | - ソニック






鉛筆キャップはつい力を入れすぎてはめて、取れなくなることがよくあります。そうなったときはキャップの先端にある、出っ張っているボタンを押すとすんなり外れるというキャップがあります。
このようにやや地味目ですが、学童用文房具も少しずつ改良されているんですね。

以上、ざっと文具王が紹介した文房具をあげてみましたが、当日は1回の実演に約1時間をかけて文具王が次々と説明していきます。これまで何度も実演をされているからかもしれませんが、その説明のよどみのなさに感心してしまいました。
でも、これは文房具が大好きじゃないと、機能を覚えただけではここまでしゃべれないなぁと思いました。

その語りのすごさに魅せられたのでしょうか、小さな女の子がかぶりつきで文具王の実演をじ〜っと見ていました。お母さんが「もう帰るよ」としびれを切らして呼んでいても気づかないくらいで、とうとうお母さんに引っ張られて行ってしまいました。将来の「文房具女子」を見た気がしました。

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