2011年5月1日日曜日

004 気持ちに寄り添う

寄り添って・・・

2011年3月11日の震災から4週間近く経ち、被害があまりなかった自分の周りの人たちは徐々に落ち着いてきているように見える。

震災の直後、とあるセミナーでお世話になった方がメルマガで「ずっと何も手に付かなかった」と書かれていたので、とても心配になった。いつもエネルギッシュに行動している方で、メルマガやブログやTwitter、セミナー主催にその他いろいろ、どうやったらこんなにエネルギーがあるんだろうとびっくりするくらい動いている人が、何も手に付かなかったなんて・・・。もしかしたら震災で大事な人を亡くされたのかもと思った。

が、セミナーでこちらが一方的にお世話になった程度のおつきあいなので、メールなどで「大丈夫ですか?」などのあいさつと一緒にアドバイスするのもどうかなぁと思い、差し控えていた。
それに、直接被災しなかったとしてもあれだけの衝撃映像を連日観ていたら、何も手に付かなくなるだろうと思う。(なので、自分は早々にテレビを観るのをやめた。)

もし、身近な人が亡くなったとしたら、我慢せずに思いを吐き出すのがベスト。
震災ではないが、自分は身内を何人か亡くしている。突然の時もあったし、予期されていた時もあったが、それでも喪失感はどれも変わらず大きかった。

そんな自分がアドバイスできるとしたら、誰か心を開ける人に(同性の親友などがベターだと思う。異性だとちょっと複雑なことに?)、今の思い(つらい、苦しい、悲しい)を聞いてもらうのがいい。

聞く側の人は、ただ側にいて聞いてあげて。「うん、うん」って相づちを打ってくれるだけでいいから。「そうだね」って言うのはいいけど、決して「わかるよ」とは言わないで。(「わかるよ」って言われて、自分がさらに悲しい思いと、ちょっとした怒りを感じたことがあったので。)

ある人が「傾聴」という言葉を使っていた。まさにそんな感じで側にいて、その人の気持ちに寄り添って聞いてあげて欲しい。
(初出:2011/04/05)

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