2011年5月15日日曜日

025 あばうと家計簿継続術・中級編その2

「家計簿が続くかどうか、占って進ぜよう」
いえ、それ、水晶玉じゃなく、またたびボールですけど(汗)

さて、中級編その2。
前回、実際の家計簿の図をアップしたら「わかりやすい」と感想をいただいたので、気をよくして今回もいろいろ入れてみた。(小さい図はクリックすると大きくなるよ。)

1 ボーナス

だいたいにおいてボーナスの位置づけ(使い道)は、月々の赤字補填、大きなモノを買うときの資金、住宅ローンの支払い(ボーナス払いのウエイトは大きい)が主ではないだろうか?

これを月々の家計簿に紛れ込ませると結構やっかいなことになる。
例えば、夏のボーナスは、だいたい6月か7月に支給される。
その月は、家計簿の途中でどど〜ん!と「収入」が増える。これを日常の買い物などの記載と一緒にしていては、月々の流れが把握できないばかりか、「こんなに残高あるから余裕じゃん」と無駄遣いしてしまいかねない。

それで、ボーナスは別のページ(Excelは別シート)にして記入する。(下図は自分のボーナスのシート。ちなみに数字はダミーだw)
自分は単式簿記風に、ボーナス支給額を書いて、その下に何にいつ、いくら使ったかを記入している。ちなみにシート名は「茄子○○年夏」にしてある。

ボーナスを記載するシート。C列は支出した日、D列は備考欄。

2 家計簿を締めてみよう

さて、2項目家計簿、1ヶ月つけてみたら締めてみよう。これをしないでただ記入するだけだったら、子供の時のお小遣い帳になってしまう。

なぜ家計簿を付け始めたかを考えたら、まずは月々のお金の流れを知りたいからだろう。毎月の収入をいったいどこにどれだけ使っているのか?これを把握しないと、貯金も節約もできない。
注:日々の細目は削除してあるので、行が1から始まっている。
上図は、今現在、自分が付けている家計簿なので2項目以上ある。繰り越しがマイナスというのは、前月が赤字だったということ。前月の赤字補填した上に、さらに赤字が!という情けない結果になっている(汗)。(注:額はダミーだが、割合はほぼ同じにしてある。)

ここで、分析をしてみる。
図の事例の場合、前月に東京でのセミナーに参加した旅費と、当月にも東京でのセミナーに参加した旅費で出た赤字。だいたい1回約3万円×2ヶ月分(繰り越し含む)なので、通常の生活を送っていればなんとか手取り給与の範囲で収まっているということがわかる。「ボーナスで補填するか」、もしくは、「来月以降、出費を抑えて徐々にプラマイゼロに持っていこう」と計画を立てることができる。
もっとも、この赤字分というのは、実際は貯金を取り崩して生活しているのだ(汗)。その貯金をボーナスか、月々の余剰で戻していくということになる。

赤字補填の別の書き方。「繰り越し」欄に記入しないで、補填分を給料日の支出扱いとする。
余裕があったら、前月の家計簿の項目と比較してみるといい。「今月は食費が5千円多かったのは、買い置きの米と調味料にかかったからだ」「食費以外の出費が少なかったのは、美容室と化粧品代がかからなかったからだ」などと分析できる。これが貯金や節約につながることも。
ちなみに自分の場合、食費は「○○スーパー」で丸めているが、特に一品の出費額が大きい米やビールなどの飲料は、項目の下段に括弧書きで(米5キロ1980)とメモ的に記入している。

「すぎはら」というのは、よく行くスーパーの名前w
さらに、1年以上つけていると前年同月と比較することができる。これは特に8月、12月、1月、いわゆる盆暮れ正月という、通常の月より出費が多い月の傾向がわかって興味深い。特にお歳暮、お年玉、帰省の旅費など、年によって偏りがある出費の傾向も解るし、「今年はボーナス少なかったから帰省しないで、そのかわりおせちのランクを上げようかな?」などと計画が立てられる。

なお、ここは「あばうと家計簿継続術」なので、あくまで継続することが目的。手持ちの残額と家計簿上の残額を、1円単位まで合わせることはない。初級編でも書いたが、1万円くらい合わなくても誤差の範囲と気楽に考えよう。これで家計簿を付けるのが嫌になったら、元も子もない。

3 「余ったら貯金」は絶対ムリッ!

家計簿の話とは直接関係しないが、「余ったら貯金しよう」は経験上、絶対ムリ!!と言いたい。
これは、どの節約術の本にも書いてあったので定説だろう。なぜか、あっただけ使うのだ。考えてみれば、初任給が手取り10万円ちょっとでもそこそこ生活出来ていたのに、現在は図のように20万円超えても赤字である。人はお金をあっただけ使う、というのが経験から出た結論。

では、どうするか?

もうおわかりだろうが、貯金したい額を最初からとっておくのだ。
給料が振り込まれたら、すぐさま自動振替で定期預金になるという銀行のサービスがいちばん手堅いうえ、なかなか解約できないのでベストだろう。自分は、りそな銀行の通帳を発行しないサービスを利用し(キャッシュカード、ネットバンクのみ利用)、さらにキャッシュカードもどっかにしまいこんでしまって出てこない状態。まあ、これはこれで下ろせないのでよし、ということで探していないのだが。

給料日に貯金分を先に取り置く場合、貯金の額が解るほうが励みになるので、家計簿には手取り給料と貯金額を記入する。社内預金制度がある会社だと、この分を差し引かれた額が手取額となるので、別途ページを設けるなどして記入しておくといいかもしれない。
右側は、この記事のために記入した注意事項。実際の自分の家計簿にはない。

この手法、意外と貯金できるうえ、「貯金した残りのお金でやっていけるじゃん」と、やりくりと家計簿付けのモチベーションがかなり上がる。
赤字が出た場合は、どこか減らせる支出はないか、どこかにムダはないかを考えるきっかけになるので、落ち込む必要はない。

なお、毎月赤字体質っぽい人は、いきなり5万円などと高額で始めないこと。まずは出来る範囲で5千円、1万円などから始めるほうがいい。それも無理そうだったら、そうそう開閉できない貯金箱を買ってきて、買い物のおつりで出た500円玉を貯金をするといい。その際、家計簿の「食費以外」(あるいは「その他」)に、「500円玉貯金 ○○○(枚数×500円)」と記入するのを忘れずに。
時間はかかるが、意外と貯まる。これは自分もやって実証済みだ。

教訓:お金は強制的に貯めないと貯まらない。

4 項目を増やす

さて、2項目家計簿に慣れてきたら、項目を増やしていこう。

自分は2項目家計簿をずいぶん長いことつけていた。これで事足りたというのもあるが、増やしたのは、マンションを購入しようと思ったから。果たして月々借金を返済できるのかを判断したかったのだ。
そのほかにも、水道光熱費が現在どれだけかかっているか、出費のなかでウエイトの高い医療費はどれだけかを把握したかったこともある。最初から分けていれば1年の合計が出しやすい。

自分の事例でいくと、項目は上の2の図にあるとおり。何を書くかは2項目家計簿の「食費以外」を眺めて、「これは別立てにしたほうがいいな」と思ったものを分けていく。最初は確か3項目くらいから始めた記憶がある。それから少しずつ増やして、今の6項目になった。

・食費・・・説明不要か(笑)。おつきあいの「外食」は場合によっては「その他」(交際費)にしている。なお、猫の餌は「その他」に記入している。
・住居水道光熱費・・・賃貸家賃、マンションを購入してからは住宅金融公庫(当時)の月々の支払い、マンション管理費等もここに記入。
・カード・・・自分の場合は当月の支払いを記入するやり方なので、引き落とし日にそれぞれの額を記入。
・病院・薬・・・毎月、この支出が意外とあったのと、医療費の還付申告をするので設定した。
・通信・交通費・・・固定電話・携帯電話代、日々の交通費、ケーブルテレビ代、インターネット接続料などを記入。Kitacaなどの現金チャージももちろん、ここ。
・その他・・・上記以外、全部。

自分の場合、やはり食費の欄が一番書くことが多い。他は結構、すかすか。
さらに、「住居水道光熱費」のうち、水道代と電気代を最近カード払いにしたので(よく、引落の銀行口座に残高がなくて落ちなかったということがあったので・汗)、残った項目がいずれも定額の「公庫返済」「マンション管理費」。それで今、この項目を削除し、表下段の差引等記載部分に最初から、公庫と管理費を記入してしまおうかと思案中。
こんなふうに項目は、状況に応じて増やしたり減らしたりしていけばいい。
以下は、現在の家計簿原本のシート。参考までに。

家計簿原本。毎月の定期の支払いは前もって記入しておき、シートをコピーして使う。日付はその都度直す。
以上、もう少し補足があるかもしれないが、これにていったん中級編終了。
まずは、これらを参考に始めてみて。あばうとでめんどくさがりな自分がン十年も続いているのだから、大丈夫!

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