2011年5月1日日曜日

011 あばうと家計簿継続術・初級編

1 家計簿、付けてみない?

家計簿を付けてみたいと思ったことはあるだろうか?
付けてみたけど続かなかったということは?
誰しもやってみて一度は挫折している経験を持っているのではないだろうか?
かくいう自分もその一人。だけど、今は付け続けている。
秘訣でもあるのか?
あるのだ。たった2つのことをやることで、アバウトで結果オーライな自分が家計簿付けを始めて、しかも何年も続けている。

2 2つの秘訣とは?

秘訣。それは全く特別なことではない。

(1) 項目を「食費」と「食費以外」だけにする。
(2) 元旦、あるいは2月1日と言った月初から始めない。

以上!

「え?」

いや、自分も最初、「え?」だった。でも、これが効果てきめんなのだ。
なぜなら最初は続けること、つまり習慣化させることが大事なので、これくらいシンプルに始めるのがベスト。慣れてきたら項目を増やせばいいのだ。
では、このふたつの秘訣をそれぞれ解説。

3 秘訣その1:項目を「食費」と「食費以外」に分ける

◎おかんの失敗
うちのおかん、厳格なのにアバウト(このふたつは共存するのか?^^;)。だから1月1日に意を決して家計簿を始めても、いつのまにやら闇に葬られた家計簿は1冊では済まない。

当時、おかんが使っていたのは既存の家計簿。たしか婦人雑誌の新年号あたりの付録だったと記憶している。だが、12ヶ月後にそれが残っていたという事実は、当時子供だった自分の記憶の中にはない!夏にはあったか?う~ん、無かったような。
それでも何年か懲りずに既存家計簿に挑戦していたおかん。だが、ある年、一念発起してオリジナルの家計簿を付け始めた。
それは、1冊の大学ノート。全ページを縦に2分割して、それぞれの項目を、「食費」「食費以外」としたのだ。って、それって大胆過ぎないか?(汗)。
 おかんの家計簿を再現w

そもそもなぜ2項目だけか? 自分も分別がつくくらい大きくなった頃に聞いたことがある。

「既存のものは項目がすでにたくさんプリントされているけど、ほとんど我が家のライフスタイルに合わないし、記入しない項目を見ているうちにモチベーションが下がる」

という今時の言葉ではなかったが、こんな趣旨のことを言っていた。おそらく「付録の家計簿に印刷されている項目になんてお金使わんし、毎日買い物に行く訳じゃない。空白の項目やページを見ているとやる気が失せた」くらいだったはず(汗)。

それはさておき、当時は買い物と言えば食費(食材)がほとんどだったから、家計簿は「食費」「食費以外」の2項目で事足りたのだ。




◎初めて家計簿を付けるという人、一度挫折した人には「2項目家計簿」はお勧め

では、現在はどうか?
自分の経験から、社会人になって間もない人、所帯を持ってもまだ2人だけという人ならば、月々の買い物で多いのは食費関連なのだということがわかる。付けてみないと実感がわかないから説得力がないけど、まずはだまされたと思って、この2項目家計簿をお試しあれ。

ノートでもいいし、Excelで始めてもいい。1ヶ月で締めてエンゲル係数を出したいとか、食費の他に何にどれくらい使っているか計算したいという場合もあるので、Excelがお勧め。自分は最初、ノートで付けていて、レシートを貼ったりしていた。そして月々の集計は電卓w。「今月はどれだけ黒字になったかなぁ」などと楽しみながらやっていた。もちろん赤字でが~ん!となったことも(T^T)。




4 秘訣その2:元旦、2月1日といった月初から始めない

どうして1日始まりがダメなのか?
それは、手持ちの金額がピークじゃないから。なのに、一年の計は元旦にあったり、月初めの第1日目がキリもいいので始めてしまう。でも、だいたいサラリーマンだったら給料日(大半は25日だろう)に一番お金がある(はずw)。すぐ給料明細から天引きになったとしても、瞬間的には一番お金がある! ここから次の給料日の前日までの1ヶ月を家計簿のひと月として区切るのだ。

すでに家計簿を付けていて習慣になっている人には「当たり前じゃん!」なことかもしれないが、既存の家計簿で始めよう、始めたけど挫折した人たちにとっては「目からウロコ」なのだ。うちのおかんの失敗の2つめもこれだったし、実際、知り合いの主婦で、家計簿付けに挫折した人に話したら、「え~~、そうなのぉ~?」と言われたので、あながち当たり前すぎることでもないようだ。



5 まとめ

以上、まとめると・・・

(1) 項目を「食費」と「食費以外」だけにする。
(2) 「給料日」から「翌月給料日前日」までをひと月の区切りとする。

これを守れば、続けられる!はず・・・w。それには「家計簿を付ける目的」を明らかにする、というのも大事。なんとなく家計簿をつけようかな、では続かないのだ(経験談・泣)
話が相前後してしまうが、「なぜ家計簿を付けるのか?」を今一度考えてみてほしい。

例えば、一人暮らしを始めたけどお給料だけで足りるかなと不安になった。
いつの間にか給料が無くなったけど何に使ったんだっけ?
ローンを組んで車やマンションを購入したいけど毎月ちゃんと返せるかな?
などなど、漠然と考えていても、毎月の給料にどれだけ余力(黒字)があるのかは解らない。あるいは借金体質かもしれない。
まずはある程度金銭の出入りを記録しないと、それらを把握できない。だから家計簿を付けることは必要なのだ。

6 補足・・・記入の注意事項などなど

最後に2項目家計簿の記入に当たっての注意事項を。(一般的な家計簿に共通するものも含む)

 ・買い物をした日のみ記入する。

→「○月○日 支出なし」と書いてもいいが、意外と行数を取るので、省略したほう
が簡素で見やすい。

 ・スーパーで複数の買い物をしたときは「○○スーパー 1,980円」と丸めてしまうのも

  可。
   →雑貨がはいっていたりしても、1,2個、数百円くらいなら気にしない。気になる
    場合は分けて記入。でも、面倒だよw(経験談。さすがに購入金額の半分くらいを
    非食品が占めたときは分けた)。

 ・おつり無しの買い物をしてもレシートはもらう。付け忘れ防止のため。もらい忘れた
  らあきらめる。

 ・レシートを出さない店などで買い物をしたときは、気合いで覚えておく!ダメなら
  あきらめる。

 ・多少付け忘れた日があっても気にしない。ただし、多少ね。

 ・ひと月を締めてみて1万円くらいの誤差(家計簿上の残高と実際の残高の差)があって
  も気にしない。これくらいは誤差の範囲と思おう!(体験談・汗)

で、クレジットカードで支払った場合や、ボーナス分の収入の記入はどうするのか?
これは別のエントリーで、「あばうと家計簿継続術」中級編としてアップ予定。
(初出:2011/04/27)

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