2011年5月10日火曜日

【猫】おかしいと思ったら、ためらわず病院へ

「これでなら行ってもいいかも」

昨日、猫を1匹、行きつけの動物病院に連れて行った。

猫飼いならご存じだと思うが、この連れて行く前段階、ケージに入れるのが一苦労。
やつらはこちらの気配を敏感に察知するので、飼い主は気取られないように「猫をケージに入れる」という思念を追い出さねばならない。そして何気ないふうを装って、くだんの猫をとっつかまえて素早くケージに入れて蓋を閉める。これがすんなりいかないと、猫はひねくれるだけでなく、最悪、ケージに入らず病院にも行けなくなるのだ。
実際、今回も頭を押さえてケージに突っ込んだため、病院から帰った後は終日、膝に乗ってくれなかった(泣)。

さて、動物病院に行くことになったのは、写真のとおり、あごの下に黒いかさぶた状のものができたから。写真から、去年の同時期には無いことがわかる。
病院に行く前日の様子
およそ1年前。舌がのぞいちょる。
気づいたのは病院に行く前日。あごの下なので、猫のいつもの姿勢では滅多に目にしない場所。たまたまひっくり返ってあご下を天井に向けて「なでて〜」とやったものだから、目についた。
「な、なんだ?そのほくろはっ!」
と触ったところ、なんかねっとりしたものがこびりついている感じ。取ろうと引っ張ったけど毛が邪魔して取れない。しかも、触ったもんだからさらに黒い物が増えてしまった。(写真は増えた後。この半分くらいだった)
それで、あわてて病院へ。(当日はすでに診療終了していたため翌日になった。)

病院に行く間は、「皮膚ガンだったらどうしよう?」「いやいや、食欲もあるし、普通にしている。それに患部を下にして寝ていても痛がっている風でもないし」などと悶々としていた。
病院で受付をして、待合室でわんこに囲まれ(見事にミニチュアダックスばかりが4匹もそろっていた!)、順番を待つ。
やがて我が猫の番になり、先生が診たとたん、
「あー」
な、なんですか!?
だが、先生はやおら指で患部をつまんで、その黒い物体を周りの毛ごと取ってしまったのだ!
というか、すんなり取れたという感じ。猫は痛がる風でも、悲鳴を上げることもなかった。
「えぇ〜〜〜?」
あっけにとられる飼い主の自分。皮膚ガンかもしれないとあれだけ気をもんだのに。
「アクネ菌って知ってる?」
先生の質問に「ほえ?」と答えてしまった。アクネ菌って、ニキビの薬用洗顔剤のCMで耳にしたことはあるけど、人間専門の菌でわ?
「ニキビできるときの菌ね。これが毛穴の奥に入って化膿したの。まあ、しばらく、この薬付けておいて」
と、乳液状の薬を渡された。猫もニキビができて化膿するの?

それよりも、ほっとして気が抜けた・・・。確かに冷静に考えれば、ガンがそんなに急にできるわけがなく、ましてやすぐに倍増するわけがないのだ。
それで、当の本猫、「もういいですか?いいですよねっ!もう帰りましょうよ!!」と言わんばかりに、あれだけ入るのを嫌がっていたケージに自ら入るのだった。これは動物病院で診察が終わると必ずやる行動で、いつも笑わせてもらっている。

それにしても、飼い主以外にはどうでもいいような写真でも、こうしてほぼ毎日撮っておくと役に立つのね(笑)。

教訓:気をもむ前に、おかしいと思ったら病院へ。なお、猫は寝起きを狙ってケージに入れるべし。

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