仕事が始まる前に24ページまで一気に読み進み、続きが読める昼休みが待ち遠しかったことなど初めての体験だった。
だが、これは冒険小説どころか単なる小説でもない、ノンフィクションなのだ。強いてカテゴライズするとしたら「仕事術」「ライフハック」だろうか。それなのに、早く先を読みたいというこのわくわく感はなんなのだろう?
著者はクリス・ギレボー。ブロガーにして、これぞノマドワーカーという人生を歩んでいる人だ。経歴などは本書カバーまたは末尾に、帯の推薦を書いた堀正岳(@mehori)氏のブログに詳しい(この本についての解説も詳しい・汗)ので参照されたい。
「今の仕事を続けていていいのだろうか?」「ほかにやりたいことがあるような気がする・・・」
こんな思いに囚われたら、衝動的に仕事を辞める前に、やりたいと思ったことに手を出す前にこの本を読んで欲しい。
こんな思いに囚われたら、衝動的に仕事を辞める前に、やりたいと思ったことに手を出す前にこの本を読んで欲しい。
君の人生や仕事に対する考え方を一変させる。それがこの本の目的だ。
第1部第1章「人の期待に合わせて生きていないか?」の冒頭にボールドで書かれた文章だ。今、「仕事なんか辞める!」と思ったとしたら、この第1章をじっくり読んでみよう。読む時間が無駄だと思わずに逆にわくわくしたら、第2章から始まるエクササイズを試してみよう。
だが、時には「人生を変える危険なアイデア」になることもあると筆者は続ける。でも、すでに「仕事を辞める!」「他にやりたいことをやる!」と腹をくくっている人なら大丈夫。すでに危険は織り込み済み。読み進んで損はない。
もし読んでいてもつまらないと感じたら、今の人生に満足しているか、まだ自分の中の何かが目覚めるのが早すぎるのだろう。
著者も第1章で何度も書いているように、そのときは本を閉じてもいいと思う。そして人生にもやもやしたら手に取るほうがいい。
著者も第1章で何度も書いているように、そのときは本を閉じてもいいと思う。そして人生にもやもやしたら手に取るほうがいい。
第1部第1章に各部の概要が書かれているので、長いが全文引用してみる。読むとき(あるいは本を購入するかどうかの判断)の指標になるだろう。
第1部「すばらしい人生を送るために」では、常識に立ち向かい、自分自身の生きる道を描き出すための考え方について話そう。まずは、自分の人生をどのようなものにしたいかを考える(人生の条件づけ)。そして、恐怖と不安という心の中の障害物を乗り越える。さらには”門番”や批判者といった外の世界の障害物に挑む。これが第1部のテーマだ。
第2部「仕事を再発見する」では、生産的な時間の大半をどこで使うのか、どのように使うのかについて、考え方を変えていこう。「安心」は会社に頼らず、自分自身の能力によって手に入れる。君だけの”小さな友軍”を募り、それをうまく展開させる。さらに、お金に関する重要な疑問−−どのくらい必要か、必要な額をどうやって手に入れるか−−を考える。
第3部「収束のパワー」では人生と仕事についてさらに突きつめた話をしよう。ここでは、いらないものを断つ習慣と豊かさの追求、人と違った旅をするチャンス、年齢に関係なく”生きた証”を残すことについて考えよう。
だが、ここでは第1章のみをあと少しだけ紹介するにとどめたい。なぜなら、未読の人に推理小説の犯人を教えるような無粋なことはしたくないから。ぜひ、手に取って読んで欲しい。
もの書き写真堂がグッときたのが、第1章の最後の項「お金と人生の満足度の相関関係」に出てくる次のふたつだ。
ひとつめでは、うれしいことを先延ばしにしたり、未来のために今を犠牲にすることは老後の資金計画を立てるには有効だろうが、人生から逃げる言い訳としても効果的だと言う。明日の計画をもとに今日の決断をする必要は無いということを理解できたら、この本を読み進める準備が完了したということだ、と続く。
- 今日を犠牲にしなくても未来の計画は立てられる
- 決して忘れてほしくないこと−−−人生は短い
ひとつめでは、うれしいことを先延ばしにしたり、未来のために今を犠牲にすることは老後の資金計画を立てるには有効だろうが、人生から逃げる言い訳としても効果的だと言う。明日の計画をもとに今日の決断をする必要は無いということを理解できたら、この本を読み進める準備が完了したということだ、と続く。
ふたつめは、自分の人生を自分でコントロールしようと行動を起こす場合、短い人生の時間を無駄にしないこと。どんな場合にも当てはまるわけではないが、たいていはやらないよりやったほうがいいという説明には、実際そうやってきたもの書き写真堂の経験から納得がいった。
第1章は、こう締めくくられている。
覚えていてほしいのは、この本の目的は人生と仕事に対する君の考え方をがらりと変えることだ。これまで夢遊病者のような人生を送ってきたのなら、今こそ目を覚ますときだ。旅はここから始まる。
さあ、旅を始めよう!
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