2012年9月26日水曜日

0277 三岸好太郎美術館・特別展「〈猫〉が気になる。」を観てきた


札幌ローカルネタです。

札幌市にある北海道立三岸好太郎美術館では、2012年9月8日から10月21日まで、特別展「〈猫〉が気になる。」を開催しています。(PDFのチラシはこちら。北海道庁のサイトなのでいつまで見られるか・・・)
この美術館は画家・三岸好太郎の作品を展示していますが、年に1度、三岸の作品にちなんだ特別展を開催しています。

今回は、三岸好太郎の作品「猫」にちなんだ展示ですので、作品はすべて猫がらみ合計44作品。集めましたねぇ。
おどろいたのが、この美術館のお隣にある北海道立近代美術館所蔵のものが20作品もあったことです。歌川国貞、歌川国芳の浮世絵が合計6作品もありました。意外と猫絵を所蔵していたのですね。

今回のみどころはなんと言っても、長谷川潾二郎の「猫」でしょうか。所蔵先の宮城県美術館のご厚意で展示が実現したとありました。展示方法もちょっと特別扱い。
この絵は以前、東京かどこかで展示されていたのを見逃していて、よもや地元・札幌で観られるとは思ってもいませんでした。嬉しくて、販売していたクリアファイルを買ってしまいました。

他に斉藤清(福島県立美術館蔵)、稲垣知雄(世田谷美術館蔵)の猫の絵のほか、ブロンズ、木彫の猫もありました。
また、三岸の「猫」を本人がお孫さんにあたる三岸太郎さんが紙粘土で立体化したものも展示されていました。
(三岸太郎さんご本人からご指摘いただきました。大変失礼いたしました。本当に絵から出てきたような作品ですので、もしどこかで展示されていたら必見です。)

ちょっとだけ残念なのが、山種美術館蔵の黒猫と班猫が写真複製画だったことです。予算の都合上、致し方なしという感じでしょうか。これらは本家・山種美術館でいつか観るとしましょうか。

それにしても猫だからか、行ったのが休館日明けの火曜だったからか不明ですが、コンスタントに来館者がありました。もの書き写真堂が行くときは平日というのもありますが、必ず「貸し切り状態」なんです。猫パワー、恐るべし。

ちなみに9月28日はオリジナル・スイーツ・デーとして、三岸の「猫」の顔をクッキーにしたスイーツ(1枚220円)を美術館内で販売。オリジナルのクッキー型を作ったそうで、忠実に表現されています。(こちらもPDF。リンク、いつまであるかわかりません〜。)

知事公館の庭を通っても行けます。庭の入り口は近代美術館側です。
中央の橋を渡った先に三岸好太郎美術館。(iPhoneのパノラマで)

場 所:札幌市中央区北2条西15丁目(知事公館裏)
観覧料:一般600円、高校大学生350円、小中学生250円。
開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分)。
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)。


★交通手段ワンポイント★
JR.札幌駅からは、札幌駅前バスターミナル(エスタ、ビックカメラの入っている建物1F)の1番乗り場から高速バス小樽行き(円山経由)に乗り、「近代美術館前」で降りて徒歩が吉。片道200円。始発なのでぎりぎり乗車しない限り座れますし、ラグジュアリータイプの椅子で短時間の乗車とはいえ快適です。


ちなみに・・・。
今回の特別展のみのグッズ販売で長谷川潾二郎の「猫」のクリアファイルなぞを買ったのですが、ここに描かれている猫、@ogikubokei師匠のとこのにゃんこそっくりだなぁと思っていたら、こんな写真が!背景までそっくり。まあ、冒頭の文章は見なかったことにして飛ばしてください。
師匠、今度は同じポースで寝ている写真をお願いしますっ。


4 件のコメント:

  1. また、三岸の「猫」を本人が紙粘土で立体化したものも展示されていた。

    え!え!ちがいますよ~!私が作ったものですよ~♪
    たぶん見落とされたのでしょうが、三岸太郎です。孫です。

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  2. また、三岸の「猫」を本人が紙粘土で立体化したものも展示されていた。
    ↑↑
    え??ちがいますよ~♪ 私が作りました。三岸好太郎の孫です。よく間違われます。祖父が好太郎(こうたろう)、父が黄太郎(こうたろう)、私(孫)は太郎です。私の息子から太郎が無くなりました!龍生(りゅうせい)になりました!まぎらわしいですよね♪

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  3. 猫の立体を作ったのは私です。好太郎の孫です。

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  4. 三岸太郎さま。大変失礼いたしました。
    コメントが来ていることも気付かず二重に失礼をいたしました。はい、出品リストを改めて見たところ、確かに勘違いでした。作品名が「三岸好太郎<猫>による立体」とあったので、好太郎氏自身が作ったものと(汗)。確かに作者名は「三岸太郎」さんになっていました。
    一番最初に設置してあった展示品で、しかも元の猫の絵のタッチが紙粘土で見事に表現されていて見入ってしまい、きちんと作家名を確認していなかったようです。
    上記の文章を訂正し、今後はしっかり出品リストとのチェックを複数回行います。
    三岸好太郎美術館でまたあの猫の立体作品に会えることを期待して、お詫びと指摘のお礼を申し上げます。ありがとうございました。

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