今年に入って、マンションの大規模修繕を中心にあらゆる問題が噴出し、その対処に追われている状況で心労がたまる日々を過ごしておりました。
我がマンション住民も他と同様、無関心層が多いです。こういうときにあまり良くない意味で「やる気のある」役員がいると、とんでもない方向に行ってしまいます。
そんな悩みが多いなか、ふと思い返すとこれまでにもたくさんの悩みやら不安があったはずなのです。それが方丈記ではないですが泡のように浮いては消え、といつの間にか入れ替わったり、上書きされたりしていました。
現在はこのマンション問題が一番の悩みです。事は大規模修繕だけでないため(建設当初からの瑕疵、特定の役員独断で進められた管理会社変更など)、たぶん長期戦になるだろうと覚悟しています。
そんな中でもこれらの問題に関心のある住民が何人かおり、同志として一緒に「戦って」います。さらに、同じような問題を克服した友人(首都圏在住)がおり、その人からもアドバイスをもらいました。
それは、ちょうど今年の2月末で第一ラウンドといえる状況が終了したときでした。
予断は許されませんが、おおよそこちらが想定していたとおりに進みました。その報告を兼ねて、先の友人である60代半ばの男性に状況を整理したうえで連絡をしました。
友人からのメールには、「問題点が整理できて課題が明確になれば、解決にぐっと近づくと思います」との一文とともに、好きな格言として次の言葉をいただきました。
「人は自分が解決できる課題のみを課題として意識する」
つまり、自分の能力で解決出来るものをおのずと選んでいるということでしょうか。
なんとか課題を見つければ目の前の困難も解決の糸口が見つかる、とも読み取れます。
今回の自宅マンションの問題を例に取ると、
- これまでは単にひとりで悩んでいるだけだった。
- 同志を見つけ、共にどこに「着地」したいのかを探った。
- その課程で、問題点、それに対してそれぞれができることを挙げた。
- 実行→役員の独走阻止。
という経緯をたどりました。
一人で悩んでいるだけでは単に心労を増やすだけということを痛感しました。誰かに話す、書き出す、取り得る手段を探る、それを実行する。つまり、頭の中で悩んでいないで、頭の外に出して整理し(=課題として意識する)、実際に行動するということが大事なんですね。
これと同じことが、デール・カーネギーの「道は開ける」にありました。
1 悩んでいる事柄を詳しく書き記す。
2 それについて自分にできることを書き記す。
3 どうするかを決断する。
4 その決断を直ちに実行する。
(「道は開ける」第2部第4章悩みの分析と解消法より)
悩んだら、まずは何が課題なのか詳しく書き出すのが先決ですね。
経験的には、パソコンではなく紙に書き出すのがおすすめです。
↑翻訳者も変わりソフトカバーになって新潮社から2014年2月に出たようです。
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