2012年12月3日月曜日

335 動物の組写真は難しい



札幌市円山動物園では、「アートアニュアル2012-2013」のイベントの一環として2012年11月19日から2013年3月31日まで、札幌市営地下鉄東西線・円山公園駅連絡通路(3番出口付近)にて、12人の写真家による円山動物園の動物写真500点を展示している。
写真家一人に換算すると約41枚。これが4行10列ほどに貼り付けて展示してある。

しかし、なんとも残念なのがこの展示方法。1枚1枚を見ると、さすがプロだけにピントもびたっときて、白い動物も白飛びせずすばらしいのだが、いざ40枚もくっつけて並べてしまうといまひとつな感がぬぐえない。

動物の色がまちまちでモザイクのようになっていること、構図のアップ・引きがランダムに配置されていることなど、ちょっと”さんばらばん”な印象に。
それを避けるためか、写真同士をくっつけずに数センチの白枠を取っている写真家のものはまだすっきりと見えるのだが。

ただ、40枚という数を狭いスペースに集めて貼り付ける場合は、隣り合う写真の色味や構図などを勘案しないとまずいだろう。さらに、組写真というのはテーマやストーリーが必要になる。単純に並べただけではダメなのだ。
そう思うのは、もの書き写真堂の写真歴が報道が起点だからだろうか。

だが、この展示では、プロカメラマンの動物写真がどれも同じような印象になり、見ていても疲れてしまうのだ。たくさんあるのはいいのだけど、もう少し展示方法を考えて欲しかった。

今回は動物写真だったが、組写真というのは意外と難しいのだ。


アートアニュアル2012-2013/札幌市円山動物園

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