さて、手術室に呼ばれたのが13時40分頃。
手術室は入口のドアが観音開きの自動ドアだったり、「手術室の換気は第三種だったかな?」とマンション管理士試験の予想問題を思い出したり、写真撮りたいけどiPhoneなくて残念とか、割と気楽に構えてました。いや、気を紛らわせていたのかも(汗)。
それから背中に痛み止めの麻酔をされ、全身麻酔のマスクしたらむせたりしたところで意識がなくなったのだが、実際にオペが始まったのは14時すぎだったんじゃあなかろうか。
気がついたというか麻酔から起こされたのが、ストレッチャーでまさに手術室を出る間際。執刀した主治医が「大丈夫ですか?」と訪ねたので、無意識にこう返していた。
「今、何時ですか?」
どうやら、後でTaskChuteに付ける気満々だったらしい。
そんなこととは知らない先生、つか、返答まで少々間があったと記憶しているのだが「今、3時35分だから、予定通り1時間で終わったことになるね」と教えてくれた。何時ですか?って聞く患者って少ないのかな?
ぼんやりした頭で回復室に行き、ここで2泊過ごした。
ちなみに、手術翌日からおかゆなどのご飯が朝から出るし、3日目朝からは常食に戻った。
今回特に感じたのは、ここ10年、20年の医療の変化。患者のQOL(クオリティ オブ ライフ)を重視した治療を積極的に取り入れているということだった。治療が変わるたびに、文書でどのようなQOLを実施するかを示してくれる。
一番びっくりしたのは、「痛みを我慢しなくていい」ということ。20年前だったら、術後の痛みは当たり前、泣いても我慢しろだったのが、今は「痛かったら我慢せずに言ってくださいね」。
確かに痛みは、活動意欲どころか生命力も奪う筆頭であり、治癒力も左右するものだ。
ガンなどの命に関わる疾病の場合は以前から実施されて来たが、現在は疾病の種類に関わらず痛みの緩和ケアを受けられる。20年前にまさに痛い思いをしたので、これは大変ありがたい。
痛みの緩和は実は手術直前から始まっている。冒頭に書いたように、背中に痛み止めの麻酔を注入する細い管を入れる。これは術後2日くらいまで入れたままで、1日当たり4ccというごくわずかな量を注入していくそうだ。おかげで手術直後の痛みもなく十分眠ることができた。
ただ、10人に1人くらいの割合で吐き気あるいは嘔吐、めまいといった副作用が出るらしく、もの書き写真堂、この一人に該当してしまい、やむなく投与中止。とほほ。でも、ほかの痛み止めを点滴で入れてもらい、ことなきを得た。
そんなこんなで、術後2日目から歩き始めました。
しかし、なぜに横隔膜付近に筋肉痛のような痛みがあるのだ?傷口より痛いぞ。
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