2012年6月10日日曜日

181 「とりあえず5年」のワークをやってみた Part6 最終回 やらないことを決める

「終わった?じゃあ寝るわ」

Part5からの続き。今回で最終回。
さて、書籍ではワーク15から19まで一気に進む。




1 この2週間以内にできること

ワーク19

「今日中に、あるいは、この2週間以内に具体的にアクションを起こすことができること」

「この1年のうちにしておきたいこと」を見直して、今日中あるいは2週間以内に始めるべきこと、始められることを手帳に書く。
前回のPart5でお伝えしたとおり、ここはさらに半年、3ヶ月、1か月まで落とし込んだ目標をもとに、2週間以内でできることを書き出して行こう。そのほうがより具体的にイメージして書くことができる。

書籍では手帳となっているが、ほかに使っているデジタルツールで、毎日あるいは頻繁にチェックするものがあれば、それでもいいと思う。要は、自分がどれを一番見るか、ということ。

掲載されているワーク19は、日曜始まりのカレンダーになっている。手帳に付いているバーティカルなカレンダーに記入しようということだ。これだと俯瞰しやすい。
もの書き写真堂は、ほぼ日レギュラーのバーティカルカレンダーを使っている。土曜に週次レビュー、日曜に週次スタートを行っているので、月曜始まりで2週間の設定をしている。
カレンダーの使い方については、次の書籍が参考になるだろう。

 「クラウド時代のハイブリッド手帳術」倉下忠憲

 「シゴタノ!手帳術」倉下忠憲・北真也

2 Not To Doリストを作る
時間もエネルギーもかぎられていますから、何かを新しく始めようとすれば、何かを削らなければ実現できません。しかし、多くの人はそれまでしていたことを何も削らずに、新しい「To Do」を加えてやっていこうとします。何かをつづけようとしても「つづかない」大きな原因の一つは、「Not To Do」、つまり、「これからは~はしない」ことを考えていないからです。

もの書き写真堂が参加していた大橋悦夫(@shigotano)さんのスピードハック研究会では、何かを始めるには何かを止めなければならないと「やめる/はじめる」を毎日書き出すワークを行った。実際に継続できるかどうかは別にして、書き出すことが大事、やめることを意識するのが目的だと教わった。
このときは時間を必要とする行動についてだけではなく、考え方なども「やめる/はじめる」で書き出した。

この著者も、「やめる/はじめる」の重要性と実行を提唱している。
「え?なにもしていないから、やめることなんてないよ」という人、「なにもしていないこと」をやめよう。そんなふうに考えていくと、自分では重要だからやめられないと思っていても、たいして重要じゃなかったり、外せないものではないことがわかる。これ、実感。

よく言われるのがテレビと新聞。
もの書き写真堂はテレビは10年前、新聞は2年前くらいからやめている。もっともテレビは好きな声優さんが出ているアニメは録画するための「モニター」と化しているので、まったく見ていないわけではないが、タスク管理して視聴時間を決めている。

新聞は読まなくなったのではなく、読み過ぎるので止めた。油断していると紙面全部、広告まで含めて1時間半以上かけて読んでしまうから。どんだけ新聞好きだったのか。今では見なくてもネットなどの情報で事足りている。

それはさておき、最後のワーク20だ。

「Not To Doリスト」をつくる

これまでやってきたことのなかで「もうこれはやめておこう」「やめておきたい」と思うことを書き出す。思いついたことはいくつでも書こう。
このワークでは、やめることのみを書き出すだけだが、ぜひ「やめる/はじめる」の形で書き出していただきたい。そうすれば、やめたことで空いた時間に、新しく始めることを割り当てることができる。

3 おわりに

著者は最後に、次のような提案をしている。それらを紹介して、この6回シリーズの締めとしたい。

(1)「手帳をボーッと見ながら、自分を見つめる時間」を習慣づけよう

 自分の立てたプランを実現させるためには、「思いに刻み続ける」ことが大事。そのために、できれば週に1回、いつも決まった時間に決まった場所で「自分を見つめ、人生をリ・プランニングする時間」を取るように習慣づくりをするのです。

その場所で、手帳に書いた「これから5年、どうしてもやっておきたいこと」をボーッと見ながら、定期的に振り返ることを習慣にする。

これは大事。定期的に見返さないと必ず忘れる。熱い思いを抱いて書いた目標も、翌日にはすっかり熱が冷めているどころか、何を書いたか忘れている始末。昨日の自分、今日の自分、明日の自分はまったくの別人。定期的に読み返し、過去の自分と思いを共有するも良し、「いや、それは違う」と書き換えるも良し、だ。
いずれにせよ、定期的に振り返る習慣をつけよう。

余談だが、もの書き写真堂が実践しているのが、「月曜のごほうび作戦」。
週の始まりの月曜はどうにも気が重い。この日を乗り切ればそうでもないのに、ということが往々にしてある。
そこで、「月曜の帰りにカフェに寄ってモレる」というタスクを用意した。そうすると、月曜の朝、「あー、何となくやりたくないなぁ」という気持ちが、「今日の仕事を終わらせたら、あそこのカフェでまったりできる!」というものに変わるのだ。

結構、朝からわくわくできて仕事もはかどるので、だまされたと思ってやってみて。これで月曜が乗り切れて、手帳に書いた目標を定期的に振り返るという習慣も付くという一石二鳥となる。
※「カフェでモレる」とは、カフェでモレスキンを開いてあれこれ書くことの意。モレスキンユーザーのツイートによく出てくる言葉。

「逆算式人生5カ年計画法」は、むしろ、忙しい毎日のなかで立ち止まり、時間をスローダウンさせて、「自分が今、本当にしておくべきことは何なのか、生きる意味を実感しながら生きていくには、何をどうすればよいのか、深く自分を見つめて、生き方の軌道修正をしていくための方法」なのです。

(2)2週間のうちに何も始めない人は、結局、何も変えられない人

これは書籍の「はじめに」でも出てきて、もの書き写真堂が打ちのめされた言葉。強烈でし。

「どんな小さなことでもいいから、とりあえず、2週間以内に始めること」を具体的に考えて手帳に書いてもらいます。いろいろなことを勉強しても、あまり人生に変化が起きない人が少なくありません。そういう人は、あれこれと考え、思いをめぐらせているだけで、実際には何もアクションを起こさない人です。

あー、言葉が刺さって痛い。とほほ。

逆に言うと、「2週間以内にどんな小さなことでも実際に行動を始めることができた人は、人生を変えていく事ができる人」なのだという。
このときに重要なのが、「けっして背伸びをしない」「無理をしない」こと。

例えば、2週間以内に小説の原稿を50枚書くという高い目標ではなく、2週間以内に3,4枚書いて友人に読んでもらいフィードバックをもらう、といった実現可能なことをリストアップする。

人生を変えていくのが上手な人は、「小さな目標設定をするのがうまい人」だそうだ。
さて、もう一度、目標を見直してみようかな。



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Part1 残り半年の棺桶リスト
Part2 残り5年の棺桶リスト
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124「 5年先、10年先の目標」を作れなくて落ち込んでいる人へ

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