仕事術の本やブログを読んで「グッ」と来る、あるいはセミナーに参加して「グッ」っと来る。そんな感覚を何度も体験しているもの書き写真堂。
だが、いくつかは習慣のなかに取り入れて自分のものにしているのに、たくさんの「グッ」が忘れ去られていることに気づきました。いや、忘れていることすら気づかずに、人知れず葬られた「グッ」もあるはずです。
なぜなんでしょうか?
もの書き写真堂の場合の理由と、その対処法を考えてみました。
1 「グッ」のままで動いていないから
読んだ、聞いた時は「おお!」となるのですが、そのときにすぐ動かないと、時間が経てば経つほどやらない可能性が高まります。
動かないという点は1とほぼ同義ですが、「おお!」と思ったこと、「グッ」と来たことをノートに書き出すところは、まだ1よりマシ。
だが、人の熱意というのはすぐ冷めるし、忘れるものです。
他のエントリやTwitterで何度も書いていますが、「明日の自分は、今日の自分とは別人」なわけです。未来の自分を当てにしないためにも、過去の自分が「グッ」と来たことを思い出す仕組みが必要です。
ブログや本を見ていると、たくさんの仕事術やライフハックが押し寄せてきます。あれもいい、これもいい、じゃあ、こっちは?と追いかけるだけでも大変。
「ホントにこれ全部できるんだろうか?」
そんな思いにとらわれてしまうことも。
これは3と連動しています。次々やってくる「グッ」をやろうとして、総時間数が絶対時間数を超えてしまう状態。
例えば、睡眠や仕事をしている時間など、どうしても削れない時間を除くと2時間しかないのに、合計10時間の「グッ」を実行しようとしているような状態です。ここで気づいてあきらめるなりすればいいのですが・・・。
さらに4と連動していますが、絶対時間が限られているのに、その時間以上の大量の「グッ」をあきらめずに実行しようとして破綻する状態。
なんでもかんでも必要な「グッ」に思えて、自分に適応していない「グッ」までやろうとする。一度に大量に押し寄せる「グッ」に、取捨する余裕を失っていることも。
ざっくり、こんなところでしょうか。
それで、どう対処したかといいますと・・・。
その1 焦らない
もう、これ大事。人が唱えた「グッ」は山ほどあります。すべてをやらなくても大丈夫という安心感を得る必要がありますね。
具体的にはどうするか?
しばらくサイトやツイッターなどから離れること。ほんの半日でもいいです。そのとき見るはずだったものは「なかったこと」にするわけです。
もし本当に必要な情報や「グッ」なら、不思議なことに後日どこからか回ってくるものなんです。これ、経験上かなりの確率で起こっています。ですので、あまり「あとで読む」はやらないようにしています。
もの書き写真堂的には、アナログ作業をするというのもあります。
例えば、手帳に思ったことを書き出す。悩みでも、やりたいことでも、絵を描いてもいいことにしています。「ネットにはつなげないぞ!」という強い意志がある場合は、iPadなどで絵を描くことも。
他には料理をする、料理以外の家事をする(特に窓や鏡を磨くのが無心になることができる)、などです。
そしてもちろん、ねことまったりすることも。
その2 迷ったらGo!
もの書き写真堂の座右の銘のひとつ。
迷ったらやる!「グッ」と来たなら、やってみる。そう、直ちに、その場で動くわけです。
すぐやらないことが、「グッ」が放置される一番の原因なのですから。
その3 これは自分に必要な、やりたいことに合致している「グッ」か?
単発で終わる「グッ」なら、その場でGo!でおしまいですが、継続してやるもの、特に習慣化するものはそうも言ってられないことも。先の原因でも述べましたが、1日24時間というのは絶対的なのですから、ここは取捨選択していかねばなりません。
そのときの指針になるのが、「自分に必要なグッか?」「やりたいことに合致しているグッか?」を自らに問うことです。でないと、時間と、もしかしたらお金も無駄にしてしまうかもしれません。
ですが、いずれにしても一度は「お試しグッ」を実践しないことには判断できないこともあります。その場合は2に戻って「迷ったらGo!」で、とりあえずやってから判断することにしています。
その4 お気に入りの「グッ」は手帳に書いて何度も見返す
何度もそらんじているうちに覚えた言葉や歌のように、「グッ」も定着するまで手帳に書いて、できれば毎日見返します。もちろん見返すだけじゃなく、行動も。
手帳に書くときは、表紙すぐの見開きページに書くのがいいです。モレスキンでいうなら「In case of loss」の左側ですね。ここはさっと開くことができる場所で、良く目にする場所でもあります。
これは「『とりあえず5年』の生き方」(諸富祥彦・著)と「クラウド時代のハイブリッド手帳術」(倉下忠憲・著)の合わせ技です。
その5 習慣化が必要な「グッ」は一度にひとつ
いっぺんにあれもこれも始めても、ひとつどころか全滅という結果になることもあります。←経験済み。
ものの本には定着するまで3週間かかるとありますので、ひとつのことをまずは3週間続けてみます。ただ実行するだけでは弱いので、「ごほうび」は必要ですね。
でも、やること自体が「快」となって続く、というのもあります。もの書き写真堂にとっては「カーヴィーダンス」がそれ。「おしりのあたりがヤバい!」と始めたけど、そこの部位は未解決(ごほうびなし。とほほ)だけど、肩こりがなくなった、背中のお肉が取れたなど、意外な成果(サプライズ的ごほうび)があり、しかも、やらないと気持ち悪いと思うまでになりました。これはびっくり。
この一度にひとつとごほうび作戦は「減らす技術」(レオン・パボータ著)という本を参考にしました。
その6 それでもやらないときは「外圧」を利用する
もの書き写真堂の場合は、iPhoneアプリ「Due」というリマインダを使っていm。これがほれぼれするくらいしつこくて良い。
時間になったら音で知らせるのですが、これを無視していると1分おきに鳴り続ける。止めるまで鳴る。毎日繰り返しや週末ごと、月~金のみという設定もできるので、しつこいくらい設定すると効果的です。
例えば、「シャワーで考えること考えれ」(考えれ←たぶん北海道弁。考えろの意)、「夢はなんだっけ?」など、ちょっとしたフレーズで思い起こさせるようにしています。設定する音はサンバがいいです。長いし、陽気な音楽だからやる気になる・・・はず。
これは「iPhone習慣術」(堀正岳、佐々木正悟/共著)という本を参考にしました。
他には、友達や家族をリマインダ代わりにする(「時間だよ」と言ってもらうなど)。誰かを巻き込んで一緒にやる(先にやめたら示しが付かないという効果?)。「やめたら家族に馬鹿される」という少々ネガティブな使い方もありますね。
以上が、もの書き写真堂の場合の理由と対処法でした。なにか一つでも、どなたかの参考になればうれしいです。
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