2013年11月21日木曜日

0635 アイソン彗星が終わっても使えそうな撮影マニュアル本を見つけた


素人的には2013年内一番の天文イベントになるんじゃないかと思う「アイソン彗星」ですが、先日、書店で平積みしていたこんな本を購入しました。

「C/2012 S1 アイソン彗星 観察・撮影徹底マニュアル」
(天文ガイド編集部・編、誠文堂新光社、税別1,200円)



この本文中にあるように、もの書き写真堂も彗星の撮影は「百武彗星」「へールボッブ彗星」以来です。当時はフィルムカメラで撮影していたので、今回デジタル一眼で撮るのは初めてとなります。
そんな人たちや、今回初めて彗星を撮る人にうってつけなのが本書だと思います。


まずは「どうする?アイソン彗星直前座談会」(P28~)を読んで感触をつかみます。
具体的な撮影術は、「レンズ選びからはじめる どう撮る?こう撮る!アイソン彗星」(P80〜)の記事にあります。
撮影時に知っておきたいことから始まり、レンズの選び方では「魚眼〜広角レンズ」「標準レンズを中心とした、準広角レンズ〜中望遠レンズ」「500ミリクラスの天体望遠鏡で」「1000ミリオーバーの天体望遠鏡で」など、このレンズではこんな感じで写るという具体例を挙げつつ細かく説明されています。

さらに、本格的に彗星を撮るのはフィルムカメラ以来という人向けには、「番外編 銀塩天体写真ファンのためのアイソン彗星の撮影、デジタルカメラの設定はどうしたらいいの?」は、まさにビンゴな記事です。(P88~)

他にも詳細な説明項目がてんこ盛りで、本格的な夜空の写真をデジカメで撮るのが初めてでもなんとかなりそうな気がしてきました。

さらに圧巻なのが、「明け方の彗星を撮るベスとポイント アイソン彗星観測値ガイド」です。(P93~)
北海道、東北、甲府盆地周辺と八ヶ岳南麓エリア、近畿、中国、四国、九州の各地区で、どこがオススメスポットであるかを「ここは光害がある」「私有地なので進入は注意」などという記述とともに、地図や写真が盛りだくさんで詳しく書かれています。足で稼いだボリュームのある記事にびっくりです。

以上、読みどころをピックアップしてみました。もちろん何月何日にアイソン彗星がどう見えるかも巻頭にありますので、実践向きでもある本です。
これから(執筆時は11月21日です)準備してもまだ間に合いそうです。
加えて、観察の際には撮影者の防寒対策も万全に。

また、この本はアイソン彗星が終わっても普通に天体撮影マニュアルとして通用すると思いますので、しばらく手元に置いておくといいですね。そういう意味では一過性ではないため、大変お得な本になっていると思います。

アイソン彗星関連のサイトは、アストロアーツさんが特設サイトを開いていますね。リンクがなくなったときのために、アストロアーツさんのトップページを掲示しておきますので、そこにあるバナーから見にいってみてください。

AstroArts - アストロアーツ







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