2013年11月25日月曜日

0639 11月の文具王のイベントも興味津々な文具がてんこ盛り


前回に続き、2013年11月23日、24日の両日、今度は札幌市のコーチャンフォー3店舗に文具王がやってきました。そのうち、最終イベント会場になったコーチャンフォーミュンヘン大橋店に行ってきました。

前回は、各メーカーさんが居並ぶ中、文具王がセットされた机を移動しながら説明するという、ちょっとせわしない感がありましたが、今回はご自分のデモ用グッズを脇に置いてのじっくり説明型でしたので、前回と同じ製品でも聞いていて飽きない内容でした。

そのなかで、もの書き写真堂が「これ、欲しい!」と「買っちゃった」という文房具を中心に紹介します。


1 フィットカットカーブ(PLUS)
プラス株式会社ステーショナリーカンパニー / PLUS Stationery/はさみ フィットカットカーブ






いまどきは多数の文房具が発売されていて、すごい文房具が混じっていても包装の外から見ただけではわからない状態だと文具王。
例えば、ハサミなどはどれも同じ形なので違いがないように見えます。
しかし、何年ぶりかの進化をとげたハサミがあるといいます。そのひとつがPLUSのフィットカットカーブ。根元から刃先まで開いた角度が変わらないから切れ味が良く、従来の根元だけで切り進むということがなくなっています。段ボールなども軽々切れます。(本体300円から)

もの書き写真堂は、前回気になっていたこのハサミのチタンコート、ジャストグリップ型を購入しました。(本体700円)

ちなみに、はさみを持ったときにグリップから人差し指を出す人のほうが工作はうまいと言われているそうです。意識してやってみようかな?

2 ミニはさみ プチちょき(サンスター文具)
ミニはさみ プチちょき商品案内 | サンスター文具






外出先や、ちょっとしたシーンでハサミがほしいと思うことがあります。でも、普通のハサミまでいらないし、常時カバンに入れていたらアヤシイ人になりかねないご時世です。そんなときに重宝しそうなのがこのちっちゃいハサミ「プチちょき」です。(本体380円)

「コンビニ弁当などのしょうゆ、どこからでも切れますって書いてあるのにどこからも切れなくてイラッとすることありますよね?そういうときにも使えます」
本体には携帯用ストラップが付いています。文具王は身につけている鍵束と一緒に付けていました。






ネーミングは従来品(20枚綴じ)より2倍綴じれるので「倍も(バイモ)」というダジャレなんだそうです。「文房具のネーミングって、ダジャレが多いですよ」と文具王。確かに。

それはさておき、このバイモシリーズのVaimo11は、従来品の針(10号)と針の太さを変えずに、針の長さと幅を変更。長い分、まっすぐ針を打たないと針が折れたり曲がったりして綴じられないという不具合をなくすため、従来品よりパーツを2倍使用するなどヘッドや根元に工夫を凝らしています。最大40枚を従来品どおりの力で綴じられるようになっています。(本体1400〜1500円)

2枚から80枚まで、ひとつの針で。 Vaimo80 - 文具・オフィス機器 - 製品情報 - マックス株式会社





その大型版であるVaimo80は名前の通り、最大80枚まで綴じられます。それだけの厚みを綴じられるホチキスといえば、職場などではかなり大型でわざわざ総務から借りてきたりなど別のところにあって、持ってくるだけで面倒になります。
さらに、両手でよっこいしょ!と力を入れてレバーを下げる必要がありました。

「いままでの大型品って、職場では机の上に置いても、立ち上がってレバーを押していませんでしたか?」
そういえば、そうですね。いちいち立ちあがって綴じる作業をしてました。
ところが、このVaimo80は座ったまま、しかも片手で軽く押すだけで綴じることができます。実際、女性のお客さんが軽いタッチで押すのを見て、周囲が「おお!」と感嘆の声をあげていました。
家庭ではここまでの大きさは不要かもしれませんが、「職場で従来品が壊れたらチャンスです。総務の人に『これ買って』と言いましょう」。(本体4400円)

4 穴あけパンチ「アリシス」(カール事務機)
アリシス [LP-35]|あける|カール事務器






穴あけパンチは使わない時間のほうが長い文房具です。それであれば、収納できるようにハンドルがロックされてフラットになるものがいいということで、文具王は「アリシス」を取り上げました。

ハンドルロック機能があるのは他にもありますが、このアリシスは紙ガイドがトップにあることが特徴です。こういった小型サイズですと、ガイドは本体下にあって紙との段差が出来たり、ガイドのバー自体が抜けてどこかに行ってしまうということがありました。このアリシスですとガイドがトップにあるので、紙を差し込んでもフラット。さらに端のストッパーも使わないときは収納でき、その出っ張りも気にならなくなります。

また、ゴミを捨てるときにフタが全部開いて周囲にばらまいた経験がある人も少なくないと思います。それを防ぐため、アリシスは底面のフタが半分のみ開いて捨てることができます。
「これを作った人はきっと、カップ焼きそばの湯切りにヒントを得たに違いないと踏んでいます」とは、文具王の弁。(35枚まで対応。本体1500円)




テープのりで紙の端をずーっとなぞっていくと、曲がったり紙から脱線したりすることがあります。そんなときに、このはんこのりを使うとうまくいくそうです。
そもそも、紙を留めるときには1辺全部にテープのりを貼る必要がなく、四隅、あるいは四隅と辺の真ん中の合計6~8カ所で十分なんだそうです。

それであれば、このはんこのりでポイントを定めてガチャッと一撃。ガイドがあるので、場所を間違ったり曲がったりすることもありません。使用感はナンバリングのスタンプみたいです。

さらにすごいのが、ガイドを本体に押し込んで収納してしまうと、普通のテープのりのようにライン貼りもできるというところです。1台2役。これはいいかも。(本体400円)

6 貼って張り直せるテープのり「ピットリトライC」(トンボ鉛筆)
PiT Retry-C | 株式会社 トンボ鉛筆






しっかり貼りたいテープのりで貼るのに失敗した、貼ろうとしたら別のところにくっついて取り返しが付かなくなった。そんなときにやり直しができたら・・・。テープのりで接着するときにそう思った場面は数多くあります。

そんなとき、貼って1分以内なら張り直しがきくテープのりが発売されました。それが「ピットリトライC」です。
「こういう(やり直しのきく)『覚悟のいらない道具』は大事です」。(本体250円)






穴を開けたりせずに綴じるファイルでは透明ビニール袋状のクリアファイルが一般的ですが、この「スケジュール&仕分けファイル」は仕切りの間に挟むだけです。これだと書類の出し入れが簡単です。多少振ったくらいでは落下することもありませんでした。(強く振り回したらさすがに落ちるそうです。)

31仕切りと12仕切りの2種類がありますので、前者を1ヶ月用、後者を1年用として利用することも出来ますね。
使いようによっては、もの書き写真堂が昔クリアフォルダで無理矢理作った「43フォルダーズ」の代わりになるかも、と思いました。(43フォルダーズについて注釈を書いたら、少々長くなってしまったので、別エントリにしました。

文具王の説明によると、31仕切りを2冊用意し、これに領収書など1か月単位で整理するものをまとめます。1ヶ月終わった段階で翌月はもう1冊にまとめつつ、終了した1ヶ月の書類を整理。終わったらさらに次の月のために空けるということを繰り返すとうまく回るそうです。
でも、その前に1ヶ月終わったらちゃんと整理する習慣をつけないと(汗)。
(本体1900円(31仕切り)、1400円(12仕切り))

8 ノビータ(コクヨ)
ノビータシリーズ|商品情報|コクヨS&T






一方、「ノビータ」は従来どおりのクリアポケット型のファイルです。この製品の特徴は、書類が少ないと背表紙が薄いまま、たくさん入れたら背表紙の幅が出るうえに書類が根元でまるまらず、フラットに表紙を閉じることができるところです。

従来品だとほとんど書類を入れないときは背表紙の部分だけ場所を取るし、そんなファイルをたくさん書棚に入れると三角形になって奥がすぼんで倒れてしまったり、ある1冊だけ陥没して奥に入って見えなくなったりすることがありました。

ですが、このノビータはそういうことがないそうです。さらに入れる枚数の多寡にかかわらずフラットになるので、机に寝かせて積み上げても雪崩が起きないそうです。従来品で泣かされたもの書き写真堂が思うに、これは特にオフィス向けとしていいかも。(本体350円から)

9 その他
会場で人気があったのは「フリクション」シリーズ(パイロット)(詳細は前回の記事を参照ください)と新聞や雑誌の切り抜きが簡単にできる「ハイラインアルミ定規」(クツワ)の文具王によるデモでした。

これもまた前回取り上げたものですが、瞬間接着剤「レッドテック」の液状とジェル状はどう使い分けするのかを文具王にお尋ねしたところ、液状はくっつけたいもの同士に隙間がないもの、例えば平面的な板状のものに適しているそうです。
一方、ジェル状は表面がでこぼこしたもの、たとえばデコったりする時に使うスワロフスキーのラインストーンなど、くっつけたいものの間に若干の隙間ができるようなものに適しているそうです。


以上、ざっと紹介しましたが、今回も感嘆したのは文具王のよどみのない説明です。イベント終了後の質問にもすらすら回答し、これは「好きこそものの上手なれ」以上のものがあるなぁと感じました。

今回もまた(前回とは別の子だと思うのですが)お母さんに呼ばれて行ってしまった幼稚園くらいの女の子が、気づいたら中央最前列でしゃがんで文具王の説明を聞いていたことです。決して子供向けの解説ではなかったのに、こんな小さな子も夢中になるトークを展開する文具王。もの書き写真堂もいつか人前で話すときには参考にしたいものです。

(おまけ)
今回買ってしまった物

  • フィットカットカーブ ジャストグリップ チタンコート
  • プチちょき
  • ラクハリ2種
  • レッドテック ジェル状
  • スティッキール ルーペ
一部は今回の記事では紹介していませんが、いずれも今回のイベントでは紹介されたものです。前回記事に記載がありますので、あわせてどうぞ。

587 文具王の文房具実演会に行ってきた〜実演品あれこれ

(追記)2013年11月27日
後日、「はんこのり」と「スケジュール&仕分けファイル」(31と12をそれぞれ1冊)を購入してしまいました。
文具王のイベントで話を聞くと、つい買っちゃう確率は高くなりますね。



【こちらもあわせてどうぞ】
0646 スケジュール&仕分けファイルがかなり重宝した件

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