300mmの望遠レンズをどうするか。まだ迷ってます。先日のような天体イベントがあるたびに浮上する問題です。
レンズの使用頻度もさることながら、ここのところの問題はやはり体力です。果たしてそれを振り回せるかどうか。
20代の頃はフィルム一眼レフに100〜300mmのレンズとモータードライブを付け、さらに三脚を担いで球場で撮影したり、手持ちで航空祭で飛行機を撮ったりということを平気でやってました。
しかし、デジタル一眼になってから24〜70mmとボディ（Nikon D300からDfへ移行）だけでも「ちと重いなぁ」と感じていました。モードラがなくなったぶん軽くなったはずなんですが・・・。
現在、望遠レンズがありません。久々に飛行機も撮りたいし、鳥やエゾリスなどの動物も撮りたい。野球も客席からになるけどまたあの緊張感を持って撮りたいなぁ。月も三日月から満月、皆既月食や地球照も、と望遠レンズで撮りたい被写体はてんこ盛りです。
これらの被写体は動きが速いか、周辺が暗いといった条件があります。
そうなるとレンズはなるべく明るいほうがいいわけです。
加えて、メジャーなズームレンズである100〜300mmというのは、個人的経験から100mm側を滅多に使わない。ならば300mmの単レンズでいいか、ということは以前にも書きました。
そこにも書きましたが、問題は価格（NIKKORの300mm f/2.8で60万円前後くらい。それでも以前よりだいぶ下がりました。）のほかに、何よりその重さです。約2900グラム！約3キロ！？
Dfのボディはバッテリー込みで約750gだから合わせて4キロ弱。うーん、小柄な猫くらいはあります。（ちなみに我が家の猫は4.5キロと5.9キロ。痩せました）
とあるレビューで、男性が「振り回すにはちと重いレンズ」と書いてましたし、鳥や飛行機は上空を仰いで流し撮りするときは顔面で重量を受け止める場合もあります。
そんなところに、2015年1月にNikonがこんな軽量コンパクトな300mm単レンズを発売しました。
AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR - 概要 | レンズ | ニコンイメージング
f/4かぁ。ふた絞りということは、単純計算でf/2.8で1/500で撮れていたものが1/125になるということで、スピードのある被写体ではちと苦しい。晴天ならいいですが、曇天、夕暮れになると悔しい思いをします。
ただ、デジタルの今ならISO感度を上げることで問題なさそうですが、できればあまり高感度では撮りたくない。ここのところのせめぎ合いですね。経験値では800、上げても1600で抑えたい。（天体はスピードがなくてもそうはいかないので泣く泣く3200まで上げることも）。
でも、この約755gという重量は魅力ですね。ナノクリスタルコート（略してナノクリ）ですし。
そういえば、COOLPIXで光学ズーム2000㎜相当というコンデジが出ましたね。想像も付かない長さです。ただし、f/6.5。暗い・・・。←2000で明るさを求めるのはムリですってば。
COOLPIX P900 - 概要 | コンパクトデジタルカメラ | ニコンイメージング
Nikonのサイトの作例を見ると鳥も月もズームで細部までバッチリ写ってます。イヂワルなことを言うと、いずれも好天時だったり明るい被写体だったりしてますね。地球照や細い三日月は細部までしっかり写るのかちょっと心配です。タイムラプス撮影で天体の軌跡を撮影したものもあるので大丈夫なのかとは思いますが。
それにしても収納時はほとんど立方体？（約139.5×103.2×137.4mm）。Stylus 1より持ち運びが大変そうです。
個人的にはこんなに長い望遠はいらないですが、デジイチは持ってないけど望遠で撮りたいという人には選択肢のひとつではないでしょうか？デジイチボディ＋望遠レンズを買うより遥かにお安いですし、電池込みで約899g、軽いです。
ずいぶん前ですが、札幌のプロカメラマンが「やっぱり（コンデジじゃなく）デジイチで撮影するとテクスチャ感が違う」と言っていたことを思い出しました。それはボディの性能もそうですが、やはりレンズの良し悪しではないかと思うのです。
そういえば、冬に北海道神宮境内でデジイチに望遠ズームレンズ、もう一台のデジイチに単焦点レンズをつけたのを下げてエゾリスを撮っていた年配女性を見かけたことがあります。60代後半くらいにお見受けしましたが、この方を思い出すたび「体力が・・・」と根を上げてはいかんと痛感します。
やはり、まずは腕立て伏せでしょうか。（以前のエントリでも言っていて、全然やってませんが・・・。）
せめて、くだんの300mmがf/4ではなくf/3.5だったらなぁ・・・。
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