2013年12月29日日曜日

0679 仕事を辞めて半年、8つの「後悔先に立たず」

過去のニュース記事が目に留まったとき、もの書き写真堂の場合、それは何かのシグナルだったり、人生について考えるきっかけだったりします。
今回もそんな記事を見つけましたので、自分の場合に当てはめて考えてみました。
ちょうど仕事を辞めて半年経ったことですし、長かった「ライスワーク」を振り返ってみる良い機会となりました。

僕が19年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと (1/2) - 誠 Biz.ID






「僕が19年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと 」という、元百貨店勤務で現在はアンティーク・リサイクル着物販売会社を経営している和田一郎さん(S34年生まれ)の記事です。
最初は、「後悔が12もあるのかぁ」と思って読み始めたら、これが自分にも当てはまりまくりでした。
その12というのは、

  1. 入社初日から社長を目指して、全力疾走すればよかった
  2. ゴルフをすればよかった
  3. 会社のカラーに染まりたくないと思わなければよかった
  4. 社内の人のことに、もっと興味を持てばよかった
  5. 思い上がらなければよかった
  6. できない上司、嫌いな上司に優しくすればよかった
  7. 「あの人のようになりたい」という人を、もっと早くみつければよかった
  8. 男気なんてゴミ箱に捨てればよかった
  9. もっと勉強すればよかった
  10. できる評判を得体がために、長時間働き続けなければよかった
  11. 同期が先に昇進したとき、笑って忘れればよかった
  12. 社内での自分の評判に、もっと気をつかえばよかった

2のゴルフと10のできる評判、11の同期が先に昇進で後悔というのは全くありませんでしたが、その他は70から100%くらいの割合で当てはまりました。やれやれ。

もの書き写真堂の場合は転職したというのもありまして、前職がかなり自由な雰囲気、単独で仕事をすることがメインだったところへもってきて、「ライスワーク」の職場へは経済的な家庭の事情で父親の上司からの勧めで転職したということもあり、最初からやりたい仕事ではなかったというのも一因かもしれません。さらにそこは集団行動こそ是、前例踏襲が重要、亀の歩みのように進歩が遅く、古くさい慣習を引きずっているようなところでした。

当初はいらだちながらも与えられた仕事をこなしていましたが、次第に「やってらんねぇ」という気持ちが頭をもたげましたが、お給料をもらう手前、それを隠しつつ手抜きはせずに仕事をしていたという感じでした。でも、そんなのは隠していても表情や態度ににじんで出てくるものです。自分だけが気づかない。
さらに、前職と違って仕事から得るものなどないと勝手に思ってました。業績は上げていませんでしたが、若い頃は周囲より手早く仕事をこなしているという自信があり、まさに「思い上がっていた」んだと思います。

加えてルーチンワークがメインだったこと、女子は頑張ってもせいぜい係長くらいまでという暗黙のルールがあり(もちろんまれですが例外あり)、周りの女子も結婚して子供がいる人が多く、そういう人にとっては余り地位が上がっても生活しにくいので暗黙の同意をしているという職場でもありました。とりあえず与えられた仕事をちゃんとこなしていれば日々生活ができる(給料の支給が保証される)のでそれでよし、という感じでした。

与えられた仕事に関しては一応勉強しましたが、それ以上でもそれ以下でもなく、というもので、深く掘り下げるということをしませんでした。やったことはあるのですが、そうすると前例から外れてしまい上司から注意される始末。この組織で言う「勉強」は関係法令を調べる程度、前任者がどうやったかチェックすることでした。

そんな状態でしたから、そこが停滞した職場に見え、考えることを放棄し、周りともつきあわず、職場内の人事などにも一切興味がなく、ましてや自分がどう思われようと気にも留めませんでした。
嫌な上司がいれば真っ向から対立しましたし、できない上司には冷たく接したこともあります。
ただ、そういう直属の上司と対立しても必ずさらに上の上司ができる人で、助けてもらうことが多かったです。これはこの職場に在籍して唯一とも言える幸運だったと思います。

こんな職場でも「あの人のようになりたい」「この人なら何かあった時に馳せ参じたい」と思える人が2人いました。そのうちの一人が先の助けてくれた上司で、もう一人は同じ部のナンバー3の人でした(ナンバー3さんは、のちに職場全体のナンバー2になりました)。
この二人の仕事ぶりには学ばせてもらうことがたくさんありました。それを仕事に生かせたかどうかは微妙なところですが、人生においては効果が現れていると思います。

そんなこんなで、相当「不遜なヤツ」と思われていたんじゃないかと、今さらながら冷や汗たらたらで思い起こしているところです。
辞める数年前は大きな怪我やら病気をして性格が丸くなったのか、生きていることに感謝するようになったせいか、周りの人に気を遣う、ちょっとしたことでもお礼を述べる、個人的な負の感情は表に出さないということを心がけるようになりましたら、あるとき昔を知る元同僚が「え?」という顔をしたのが今でも忘れられません(笑)。
それでも一度付いた評価はほとんど払拭できないと考えたほうが良さそうです。

今はひとつの職場で定年までいるということがないかもしれません。正社員という立場すら危うい世の中です。明日のごはんのためには、仕事を選んでいる暇はないのかもしれません。
でも、「ライスワークだし」と見下していると痛い目に遭います。やるからには真剣にと説教じみたことを言うつもりはありません。ただ、「ライスワーク」でもそこから得るものはたくさんあるということです。そのときはくだらないと思われる仕事でも後から思い返したら「こんなことが得られたのに」ということも多々あります。それで失ったチャンスも多いです。もったいないことをしたなぁと今は後悔してますね。

上司との衝突も前例踏襲に反発したことが起因していることもありましたが、それは職場内の情報収集、同期や先輩などから「聞き込み」をしていればもっと柔軟に対処できたんじゃないかなぁと今更ながらに思います。
その情報を元に、もっと別のセクションでの仕事も体験しておけばよかったと思いますね。ひとつの仕事に慣れると、ルーチンでつまらなくても楽ですからそこから出なかった。変化を嫌って同じところにずっといたというのは、考える力を失うことにもつながりました。

もの書き写真堂の後悔としては、

  1. 「ライスワーク」と見下さなければ良かった。
  2. つまらないから、ルーチンだからと言って考えることを放棄するんじゃなかった。
  3. 見方を変えて仕事を有意義なものに変えればよかった。(柔軟じゃ無かった)
  4. 最初から自分に対する評価を考えて慎重に行動すればよかった。
  5. もっと職場の人や仕事に関する情報を収集すれば良かった。
  6. 変化を恐れず別のセクションの仕事も体験すれば良かった。
  7. 尊敬する上司の良いところをもっと取り入れればよかった。
こんなところでしょうか。
でも、若いときの自分にこれを見せても、きっと不遜な態度で無視したかもしれません。
特に今、20代、30代の人には、もの書き写真堂と同じ轍は踏んで欲しくないなぁと思います。

さて、先の執筆者の和田さんが最後に番外として挙げていたのが、これでした。

「もっと早く辞めればよかった」

100%、同感です。これが8つめにして一番の後悔です。
ホントにやりたいことがあるなら、今いる職場ではそれが実現できないのなら、勇気を持って一歩前に出ましょう。ただし、金銭的なことも含め、きちんと計画を立ててからですよ。

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